24時と来世の練習
先週は意味もなく西船橋の安カプセルホテルに泊まった。
クーポンを使って1700円。なんて身の丈にあった安宿だろう。
夕飯を食べるタイミングを逃し、うつろうつろな意識の中、カプセルホテルのラウンジで食べた、深夜24時過ぎのカップラーメン(ローソン限定・トナリの辛味噌ラーメン)、これもひたすら美味しかった。
年始から軽く減量をしており、カップラーメン控えがちな生活を送っていたのもあるけれど、ジャンクな食べ物がどこまでも沁みる。
こんな時間に食べるカップラーメンなんて、いつぶりだろうか。
壁に向かい、誰のことも気にせず、ひたすらのだらしなさで、カップラーメンの麺をすする。
5分も経ってない麺は芯も残ってるけど、そんなことも気にせず、美味しい美味しい工業製品を、食べ尽くして食べ尽くして、これほどまで「生きる実感」を感じたのはいつぶりか。
孤独のラウンジでは、私の思うことなんて、誰にもわかるまい。
でもいいんだ、それがいいんだ。
あくる日。完飲した翌日の目は腫れぼったかった。
しかしこの街で知人に会うことは無かろうし、目を見て話す人もいないから、まあいいんじゃないの。なんて自由な朝なんだ。
来世の練習みたいな気分で、しらん街の駅まで歩いた。