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歌がスキ 5 ステージの思い出

発表会というのは、初めて通った教室でも、年に1回あった。
とはいえ、ゆるい教室だったので、アカペラ教室との合同でほぼ身内。3ケ月ぐらいかけて練習した曲を復習したくらいで、譜面を持ってのステージだった。
実は1回だけ、一人だけ譜面を持たずステージに上がったことがある。そのほうがカッコいいかなと思ったし、見なくても歌えると思ったから。
でも、結果的には大失敗だった。
夫に撮ってもらった動画を見たら、爆笑してしまうほど私は挙動不審だった。
目線はさまよっているし、手持ちぶさたな感じで、楽譜忘れてきた人にしか見えなかった。
譜面を持たない=カッコいいではないことを客観的に思いしり、翌年からは譜面を持つことに戻った。
 
「天ら部」のステージはホテルのラウンジで一般の見知らぬ人々の前で歌う。
譜面持つのもダメじゃないとのことだったが、誰も持ってない中ではやっぱりカッコ悪い。
歌えるところだけ歌うでもいいというので(そこは自由度が高い)、体験レッスンから1ヶ月足らずで4曲、必死に覚えてステージに立った。
それは、最後の曲が終わってしまうのが切なくなるくらいの楽しい一時だった。
しかし、ステージ翌週のレッスンを最後に、新型コロナウイルス感染防止のため、「天ら部」は休校になってしまった。


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