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困頓生活 7 / tohoho次郎

text by tohoho次郎
posted on 2021.7.3



6月と言えば田植えがありまして、その時期はやはり私の仕事は忙しい訳で、その忙しさにかまけて前回から間があいてしまいました。せっかくこんな良い場所柄を提供してもらっているのにそれでは駄目。もっとしっかりしようと思います。だれも求めていなくとも。
それでは日々の暮らしの箸休めにどうぞ。

私も一応人の親でして、小学5年生の息子、保育園の年長児の娘がいます。そうするとやはり色んな「役」が回ってきます。その一つが子供会でして、我が家が所属する子供会は5年生の子供を持つ親から役員が選ばれていくのですが、人数的に絶対に何かの役員にならなければならないとの事で、我が家としては「もし役員をやらなければいけないのなら副会長にしよう。副会長は廃品回収の担当やから、業者とのやり取りとかだし、そんなに仕事休まなくて良いだろう。」と相談していたので前役員さんが「立候補とかありますか?」と言った瞬間に挙手。「副会長で!」という訳でめでたく副会長!と思っていたらその後のその場の空気に押され、今年度の子供会の会長をやる事になってしまいました。あぁ…。
あぁ憂鬱…と思っていましたが、幸い役員のメンバーに恵まれ、区長さんも職人気質なぶっきらぼうな人ですが、話してみると波長が合う感じで良かったなぁという所で何とか頑張っています。

会長の仕事と言えば会合や区の重鎮達とのやり取り、役員会の設定、色々な書類の提出、クレーム処理など色々やる事があるのですが、やはり子供会メインイベントと言えば盆踊り大会であります。我が地区の盆踊りは2日間に渡り、小さい神社の広場の真ん中に櫓を建て、その上で音楽に合わせて地区の子供達が太鼓を叩き、そのまわりを近所の方々や子供会役員達が踊るという物です。出店も地区の中学生がボランティアで輪投げの様な軽い出し物やせんべいを、地区のおっちゃんがビールやジュースを安く販売してくれているという今の時代ではいつかきっと消えていってしまうであろうとてもこじんまりとしているイベントです。が、良い雰囲気。子供達も何をするでもなく集まったりしていて楽しそう。         
そして息子にも太鼓を叩いて欲しいなぁと思っていました。例え自分が考えた物ではなくても、自分の演奏する楽器で人が踊るなんて中々経験出来る事ではありません。そんなの最高ですよ!きっといつまでも記憶に残る物だと思うんです。準備とかめっちゃ大変やろうけど親として「息子の太鼓でホームラン音頭を踊ってやろうじゃないの!」と思っていたのですが、コロナで中止。残念。でもこれは仕方ない、異論はないです。でも心配なのは「去年は中止、今年も中止、じゃあもう無しで…」というのがありそうで…。
土地の小さな祭りって貴重だなと思うので、参加人数が少ない、役員も少ない、昔の事を知っている人が少ない、面倒くさい事はやりたくない、など色々問題はあるのですが、何とか残っていって欲しいなと思います。


tohoho次郎_profile

愛知県の名古屋近郊で活動しているtohohoというバンドでベースと広報を担当しています。普段は犬山市の農機具屋で修理をしてます。


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