自分的小説の書き方備忘録

小説を書くことは狂気の発散

 私が書く時に気をつけていること、自分の能力不足を感じて努力した時の解決策など。「こうすればいいよ!」というよりは「私はこうしました」という報告の図、もしくは日記のようなものです。
 後述しますが、私の小説を書く上での目標は己の中の狂気を言語化し、その狂気を広めることと、読んだ人に一生ものの心の傷を残してやるという殺意です。真似をしない方が賢明なヤツ。

①ネタ出し

 私の場合、小説にするには"何を書きたいか"が重要で、思いついた"一つのシーンを描く"or"関係性の証明"のことが多いです。
 前者の場合は連想ゲームのように必要な舞台を考えて、設定を考えて……と作り込む感じ。
 後者は答えに辿り着くまでひたすら途中式をかき込んでいく感じ。
 "何を書きたいか"を思いつくタイミングが高確率で風呂中なので、防水のスマホケースにスマホを入れて持ち込んでます。じゃないとお風呂上がりにはスッキリし過ぎて何もかもを忘却してしまうので……。
 ネタを考える時の0→1(無から有を生み出す)は風呂場での受信に頼り、そのネタを1→10(ネタを膨らませる)のは自室のPCの前が多いですね。0→1と1→10だと微妙に使う知識とか経験とか諸々が違うので、ネタ出しが苦手な人はどっちが苦手か意識すると解決しやすいかもです。
 要はインプットしたものを生かしてアウトプットすることになるけど、そのどちらも無駄がないような環境を作って意識すると効率が良くなるよ!という話です。

➁プロット

 時と場合によって"丁寧に書く(もしくは書きたいシーンを先にプロットの中に丸々ぶち込む)"or"必須シーンの箇条書き"or"章タイトルだけメモ"を使い分けてます。
 この使い分けは感覚的なもので、明確にこうする! っていう指針はないです。自分がより楽しく、より楽にやるための使い分けなので「プロット立てるのが苦手!」って思う人は世間一般のプロットを無理に立てるんじゃなく、自分に合った計画表を作るのが良いと思います。私がそうなので……。
 "絶対に書かなきゃいけないシーン(伏線)"をメモしておく、だけでもだいぶ違う感じがします。後から見て書き忘れにも気付きやすいですね。私はよく脳内にある伏線をアウトプット忘れてて自分だけが知ってる伏線で終わることがあって反省しています。
 秘されてこそ美味しいものもありますが、開示してこそ美味しいものもあるので……。

③執筆

 これも気分によって書き方を変えてます。"書き始めから完成原稿を目指す"or"台詞+状況の箇条書きに後から肉付け"の二パターンが主です。
 口喧嘩や討論など、台詞量が多い話を書く時は台詞だけ書き切った方が言葉のダブりや流れが途切れにくい感じがします。完全に台詞だけじゃなくとも、「頬を叩く」とか「胸倉を掴む」っていう箇条書きをしておけば(この時どう動いてたっけ……)とならずに済む。
 実際に書くとなったとき、私は"五感情報"と"感情"の計六つを意識していて、読んでいる人間の脳内で動画が再生されるくらいの小説を目指しています。書いていない所まで見える、っていう幻覚の受信に近いかもしれないです。目標なので出来ているとは思っていませんけども。努力あるのみ。
 私はよく嗅覚の情報をごっそり入れ忘れてるので、あとから足すことが多いです。全部書かなくちゃいけない、ではなくどう読んだ人に幻覚を受信させるかなので試行錯誤中。ただ情報量が多いだけだと鬱陶しくなっちゃうので、効果的な情報はどれかを見定めたいですね。
 好みの問題だと感情の描写が一番好きです。思考回路の描写が特に。

④完成

 出来上がったものが完璧ではないことを重々承知の上、それでも公開する。自分にはもっと上があると思って公開しない選択肢を選ぶと、公開するきっかけも他人の目で評価されるタイミングも逃すので。
 自分の中の完成度バロメーターがあって、その数字が今はどれくらいかな? と考えながら小説を公開してます。評価=完成度じゃないので、そこは気をつけるようにしています。ネタが良いのか文章が良いのかって私は結構違うと思っているので。

⑤おまけ

 今までのスキルアップに私が取り組んだことや人にアドバイスした時のあれこれ。

 ■書くのが早くなりたい
  →タイピング速度を上げる/思考速度を上げる/効率よく作業する
  →脳直Twitter/ひたすらワンライやる/覚えるべきコト、やるべきコトを意識する。

 ■ネタ出しを上手くやりたい
  →インプット不足?/アウトプット不足?
  →たくさん本を読む。いろんな体験をする。人と話す。/時間区切ってひたすらネタ出しをする練習。リクエストを受けて書き上げる練習。

 ■とにかく小説をレベルアップさせたい
 →最終目標は何かを自覚する。自分の幻覚の強化?/人との交流のため?/承認欲求を満たすため?
 →自分の幻覚をきちんと言語化出来るようにする。人の作品の感想をきちんと言葉にしたり、原作の解釈を語ってみる。/交流と創作活動の両立のためにまずは自分から人にアクションとろう。/大衆受けする話の研究や人にウケがいい感想の言い方の研究など。

 ■投稿する勇気が出ない
 →出せ
 →羞恥やプライドが邪魔するなら、自分が今使ってるアカウントとは別のアカウント作って投稿してみてもいい。誰もあなたを知らないから、あなたの評判にはノーダメージ。イケるかもって思ったら本垢で投稿しよう。

 ■頭良いキャラの描写が出来ない
  →思考が書きたい?/行動が書きたい?
  →物語を書く以上、その場で最適な結論は書き手が知っているはず。なのでゴールをあらかじめ決めて、誰よりもそこへ早く辿り着く思考を書けば頭良い感じになる。あえて途中で切り上げることにとって語るまでもない、という頭良い人アピールも可能。沈黙は金の場合もある。/最終場面に突然現れるとか、その場の最低行動~と前述と似た感じ。物語の結末を知ってる人間が書くのだから、そこに誰より先に辿り着かせるだけ。カンタン!

 ■小説書くの楽しい?
  →楽しいよ!(不定の狂気)


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