憧れるのをやめたら無いものねだりが劇的に減った。
「お金があれば・・・」
「時間があれば・・・」
「才能があれば・・・」
人はなぜ、無いものばかり数えてしまうのだろう。無いものに目を向けている限り、人は自分の人生と向き合うことができない。お金がないのであれば、稼ぎ方を知らねばならない。時間がないのであれば、時間の生み出し方を知らねばならない。才能がないのであれば、それをカバーできるだけの努力をしなければならない。無いものねだりを続けるのは、現実逃避でしかないのである。
僕自身、少し前までは”無いものねだり”ばかりしていた。ーーーもちろん何の解決にもなりはしなかったーーー「もっとお金があったらな」と思ったところで、どうしようもない現実に打ちのめされただけだ。
無いものねだりは人生を停滞させる。自分をその場所から動けなくさせてしまう。だから、ずっとやめたいと思っていた。そして、最近になってようやく、「無いものねだりしなくなってきたな〜」と実感できるようになってきたところだ。
僕が一体何をして無いものねだりを減らすことができたのか。今回はそれについて書いていきたい。
誰かに憧れていると無いものねだりが始まる
これはあくまで僕個人の考えだけど、人は誰かに憧れていると無いものねだりを始めるような気がしている。例えば、僕の場合で言うと、これまで次のような人たちに憧れてきた。
AKIOさん
Tesarさん
高城剛さん
四角大輔さん
なにおれさん
SNSやYouTubeをフォローして、書籍も片っ端から買った。ーーー知識を得られたことは良い経験になったと思っているーーーとはいえ、最終的には「僕には〇〇が足りないから、この人みたいにはなれない」と自分に絶望して終わってしまった。
「この人みたいになりたい!」という憧れの気持ちが、その人にはあって自分には無いものを浮き彫りにさせてしまう。それを原動力に変えられる人ならいいかもしれないが、大抵の人は自分に落胆したり絶望したりしてしまうものだろう。そうすると、あとはもう無いものねだりの沼にハマるだけだ。
憧れという感情には、ちょっと注意が必要だと思う。
無いものねだりが減った3つの行動
では、ここからは僕が無いものねだりを減らすことができた行動を紹介していこう。全部で3つだ。
①|SNSやYouTubeを見ないようにした
②|憧れの人のどこに憧れていたのかを書き出した
③|書き出した憧れから今できる行動を始めた
簡単に言ってしまうと、憧れてばかりいるのをやめて、今の自分にできることから行動を始めたのである。行動していれば、人は自然と目の前のことに集中する。そうすれば余計なことを考えなくて済むし、半歩ずつでも前進することができる。
無いものねだりが減った行動①|SNSやYouTubeを見ないようにした
まずは、憧れや嫉妬を量産するSNSやYouTubeを見ないようにした。これらの媒体は、人の「羨ましい」という感情を煽るように設計されている。SNSやYouTubeを見ているだけで、僕たちは無いものねだりを始めてしまうかもしれない。
だから、僕はこれらのアプリを全て削除し、憧れの人たちの発信に触れる機会をゼロにした。正直、これだけでもかなり大きな効果を実感できた。
無いものねだりが減った行動②|憧れの人のどこに憧れていたのかを書き出した
次に行なったのが、自分の内面と向き合うことだ。「憧れの人のどこに憧れていた?」という質問を自分に投げかけて、できるだけ具体的な回答を書き出していった。ザックリまとめると、下記のようになった。
AKIOさん(努力する姿が輝いて見える)
Tesarさん(鍛え抜かれた機能的でカッコいい体)
高城剛さん(自由で身軽なライフスタイル)
四角大輔さん(洗練された生き方と考え方)
なにおれさん(マイペースでのんびりとした暮らし)
無いものねだりというのは、自分の外側や非現実にばかり目を向けている状態だ。だから、自分の内側と現実に意識的に目を向けた。何が足りなくて絶望しているのか。それを得るために今の自分にできることは何か。それをひたすら考え続けた。
無いものねだりが減った行動③|書き出した憧れから今できる行動を始めた
最後に、今も現在進行形で行なっているのが、実際の行動だ。書き出した憧れを今日やるべき行動にまで変換して、それを実践している。一例として、上述したTesarさんの場合を見てみよう。
僕は、彼の鍛え抜かれた機能的でカッコいい体に憧れていた。そして、実際の僕の体はダルダルに弛んでいる。ーーー典型的なオッサン体型だーーー彼の筋トレをいきなり真似しようとしても不可能だ。だから、まずは毎日10回ずつ腕立て、腹筋、スクワットをしようと決めた。
こんな感じで、憧れとそれに対する自分の現実から、今できる行動を導き出した。
AKIOさん(努力する姿が輝いて見える)
→朝活する/noteやTwitterを毎日更新するTesarさん(鍛え抜かれた機能的でカッコいい体)
→毎日10回ずつ腕立て、腹筋、スクワットをする高城剛さん(自由で身軽なライフスタイル)
→持ち物を軽量化する/サプリメントを飲む四角大輔さん(洗練された生き方と考え方)
→自分の思考を日記やnoteに言語化するなにおれさん(マイペースでのんびりとした暮らし)
→家賃の安い部屋に引越す(※6月に実行、物件は契約済み)
実際にその人がやってきたのか、実際にその人に近づけるのか。そういったことは、ぶっちゃけ関係ないと思っている。大切なのは、それを実践することで自分が前進できていると思えるかどうかだ。その実感さえあれば、憧れが入り込んでくる余地はないし、無いものねだりが始めることもない。
自分の現実と向き合っていれば無いものねだりは始まらない
「無いものねだりは憧れから始まる」と言ったが、それは言い換えるなら”比較”に他ならない。あの人に比べて自分は劣っているなんて考え方をしていたら、無いものねだりが始まっても無理はない。
相対評価よりも絶対評価を高めることだ。誰かと比べて自分はどうかではなく、自分が今どこにいるかだけを見ればいい。
人生はレースじゃない。競い合うのではなく、自分が定めたゴールに淡々と向かっていくものだ。だから、自分の現在地さえハッキリしていれば、それでいいのである。
周りばかり見ていても仕方がない。自分の足元を見て、一歩一歩進んでいこう。
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