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ストーリーものの理解度を上げる

SNSが発達し、いろんな作品に対する質の良い感想を
目にする機会が増えたと思う。

新しい気付きを得られる反面、
自分は作品に対する感度が低いんじゃないかと悩んだり、
素晴らしく作りこまれた作品を表面しか理解できない自分
に対してネガティブな気持ちになることもある。

俺自身がそんな悩みというか目標を持ったことがあったんだけど、
今は少し改善したように思う。
その経験から、そういった悩みを持つ人に役立ちそうな
いくつかのアドバイスを言語化したいと思う。


悩みの種

超簡素だけど、悩みを具体化する。

なぜ解像度(=理解度)が低いのかと言うと、作品中の表現から
意味を受け取れてなくて、なんとなく流してしまってる
というのが大きいと思う。

例えば、登場人物の関係性が変わる重要なシーンでも、
言葉の表面以上の情報を受け取れてなくて、
本来のシーンの意味を見落とす。

そうすると、序盤から繋がってる展開なのに、
突然出てきたものに感じちゃって、本来の作品の奥深さに気付かない。
また、その繋がりの裏をかくような作品も、面白さに気づかない。
(そうくるかという感想にならない)

こういうところで質の良い感想とのギャップを感じるんじゃないかな。

映像とかテキストから受け取れる意味の量を増やすのが、
解像度を高めるということ。

何度か観る

とは言っても、全ての表現の意味を汲み取るのは難しいし、
物語の大筋に関係ない部分はまだ考えなくて良い。

だからまずは、
物語の大筋(後半の展開)に繋がる重要なシーン
を認識することから始めよう。

重要なシーンの例を出すと、
登場人物の心境が変化したシーン、登場人物の価値観が現れるシーン、
伏線を張るシーンとか。

ここを認識する事が最初の一歩かな。

初見で観て『理解る』のは難しいと思うから、
1つの作品を2周、3周しながら重要なシーンを見つけよう。

伏線とか登場人物の心境は後半に答え合わせすることが多いから、
後半を知った上で序盤を見ると見方が変わる。

答えを見てから問題を解くようなもので、
後半に繋がっていく重要なシーンを見つけやすい。

あとシーン云々でなくとも、単純に繰り返し観る事で
細かい部分に気づけると思う。
(繰り返し見ても自分では全然気づかない伏線や表現も大いにある)

作品を観るときのポイントと例外

全体的に意識する事としては

基本的に物語系の作品は
登場人物の『心の変化』とか『関係性』をメインで表現するから
主要人物が『どんな人物』か、『お互いをどう思ってるか』と、

それがいつ変化するのかに注目して観よう。

登場人物の目線で心境を考えつつ、他の人はどう思ってるか
視点を変えながら観ることも大事。

見たまんま盛り上がってるシーンの意味を考えることはもちろん大事。

あと細かい表現で言うと、
一見意味が薄いようなシーンを長めに描写してる時は
後々回収されるようなメッセージが込められてる場合が多い。

多くの作品は今まで説明したやり方で
深めていけば良いと思うんだけど、
通用しない場合が2パターンある。
これらはまずはスルーでいい。

1つ目は、そもそも伏線とか心情に重きを置いてない作品。
極端な例だと大喜利アニメとか。
こういうのは伏線とか心情が描かれないか薄いから、
気楽に観るのが良い。

2つ目は、深すぎる作品。
極端な例はソウル系のストーリーとか。
一作品で回収されない伏線とか設定があって、
単体では全容が見えない。
もしくは諸々の情報を集めても全容が見えない作品。
見えない部分を考察出来ると面白いものではあるけど、
いきなりは厳しい。

くり返し観て慣れる

練習(?)するなら、
時間が短くて画面の情報量が少ない単発のアニメ映画がおすすめ。
どんでん返し系も序盤と後半のつながりが分かりやすいからおすすめ。

それこそセッションなんかはお互いの感情がどんな風に
変化していくか注目しながら見ると深まると思う。

作品への触れ方に慣れてくると、
伏線から先の展開を予想して考察に繋がったり、
序盤から登場人物の人物像や関係性が見えたりする。

こういうのが出来るようになると深く作品を楽しめると思う。

まとめ

一つの作品への向き合い方について思ってる事を書いてみた。

イベストとか歌詞とかは
バックグラウンド(既存ストーリーで何が語られていたか、歌い手の人間性)との繋がりが分かってないと分からない部分があるから、

単体の作品より難しいし、
だからこその面白さ(多分一番欲しいのはここだよね)がある。

まずは、単発の作品を繰り返し観るところから始めてみて、
作品の食べ方に慣れていこう。

まとめると、

・解像度が低い→映像とかテキストから受け取れる意味の量を増やそう

・まずは単発の作品を何周かして重要なシーンを見つけることがおすすめ

・ポイント1
 全体を通して主要人物の性格、心境、関係性、それらの変化に注目

・ポイント2
 2周目以降は後半の展開を意識して序盤を観る(シーンの繋がり)

・ポイント3
 盛り上がってるシーンの時と、意味が薄いシーンの尺が長い時は注目

・ポイント4
 何周しても分からない or 何周しても深まらない作品は手を付けない

・ポイント5
 練習はアニメ映画やどんでん返し系がおすすめ(もう見たやつでもOK)


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