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宮崎県日南市「創客創人」(POOLO地方創生部活動レポート)

 POOLO1期目も終盤にさしかかった2月。地方創生部では昨年11月の東北リトリートに続き、宮崎県日南市を訪問しました。
 人口5万人規模でありながら「日本一、企業と組みやすい自治体」を掲げ、市の主導でさまざまな取り組みを推進している日南市。宮崎に住んでいるメンバーの協力もあり、今回のフィールドワークでもたくさんの発見がありました!


 ①﨑田市長へのヒヤリング

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 今回、日南市の﨑田恭平市長がお時間をつくってくださり、市の取り組みについてご説明いただきました。
 日南市は「創客創人」という理念を掲げており、今ある資源を活かして価値を創り出し、お客様を幸せにする仕組みを創れる人財を育てる、というコンセプトでまちづくりを行っています。


 日南市は先進的な取り組みで全国から注目を集めていますが、その背景には行政の意思決定の速さがあります。チャットツール等の積極的な導入により庁内コミュニケーションを円滑にしたことに加え、行政と民間の距離が近く、スムーズな体制を構築しやすい土壌があるという印象を受けました。相手のニーズを汲んだスピーディーな対応で企業誘致など成果を挙げたことも、全国から日南市への関心を高めるきっかけとなりました。

 ②現場視察!油津商店街と飫肥城下町

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 日南市は商業地域の油津と城下町の飫肥と二つの地域で構成されています。今回、市役所の方のご案内で油津商店街と飫肥城下町を視察しました。


 油津商店街では空き店舗を活用してIT企業の誘致に力を注いでいます。そこには商店街を以前のように「再生」することではなく、新しい商店街のあり方をつくりあげるという思いがありました。行政だけでなく民間企業や学生など様々な立場の人からのアイディアが取り組みに活かされていることがわかりました。


 一方の飫肥城下町は、関税自主権の撤廃などで有名な小村寿太郎を輩出した飫肥藩の城下町。九州の小京都と呼ばれた当時の面影がそのまま残っています。最近では、市の文化財である旧古民家等を民間の力で再生させ、宿泊施設やオフィスとして利活用する取り組みを進めています。私たちもその中の一つである武家の古民家に宿泊し、飫肥藩や武家社会の風情・歴史を感じることができました。


 ③肌で体感!自然・食・スポーツ

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 日南市の北郷町にて20代の移住者夫婦が経営する「いちご狩り写真館 くらうんふぁーむ」を訪問し、いちご狩り体験と、新規就農・農場経営についてのお話を伺いました。くらうんふぁーむでは、さまざまな品種のいちご狩りを楽しめるだけでなく、大道芸や写真撮影などのアクティビティも充実していて、あっという間に時間が過ぎて行きました。

 食に関しては、定番のチキン南蛮などを堪能することができました。また、温暖な気候の日南市ではすでに梅の花が咲いていました。車での移動中に窓から眺めた海は、言葉では表せない景色でした。日が沈む海の夜景も忘れられません。


 訪問した2月は、プロ野球のキャンプの時期でもあり、日南市は広島東洋カープと埼玉西武ライオンズのキャンプ地となっています。街中は多くの野球ファンでにぎわっており、移動中の選手を見かけたり、サインをもらえたり幸運に恵まれました。自然・文化・スポーツなどあらゆる面から日南市を体感することができました。

④最後に…フィールドワークで学んだことをシェア

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 フィールドワークの最終日には、参加者同士で学びの振り返りを行いました。バックグラウンドの違うメンバー同士、今回のフィールドワークを通じて、今後の自分の人生に学びをどう活かしていくのか。今後どのように行動するかなどを考え、共有しました。「また日南に行きたい」と早くも次回の計画も出るほど、充実した4日間になりました。


 今回のフィールドワークでは、行政、民間、大学関係者のなどの方々にヒヤリングにご協力いただき、それを踏まえた現地視察を行ったことで、様々な発見がありました。また、フィールドワークは地域のことだけでなく、それを通して自分自身と向き合うヒントが得られる場になると気付きました。


 日南市フィールドワークを催行するにあたり、多くの方々のお力添えがあり、素晴らしい経験をすることができました。この場を借りて御礼を申し上げます。
 POOLO地方創生部では今後もフィールドワークを継続的に実施していきたいと考えています。

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