フットボールのない生活

気づいたら日々の中からフットボールが消えていた。
毎朝6時半に起き、朝ごはんと昼ごはんを作って7時半に家を出る。
朝礼が9時から始まり終礼が終わるのは19時過ぎ。
そこから帰ってシャワーを浴びて、ご飯を食べる。
そして寝て朝を迎える。

その生活を恨んでいる訳では無い。
自分で選んだ道であるし、今までにない充実感にも包まれている。

しかし、今まで数えること10年以上にも渡り、小学校から常に生活の中心にいたサッカーは、もうすぐ23歳の私の一日の中で見るかげもない。

今まで幾度となく、節目で「引退」をしてきたけれど、これほどまでにサッカーから離れたことはなかった。
引退したときでさえ、すぐ近くにサッカーという存在があった。

しかしここまで生活の中からサッカーがいなくなってもサッカーが私のアイデンティティの一つであることも変わらない。

無くなったからこそ感じる。
なくなってから出ないと気づけないこの世の多くの大切なものと同じように。

でもこのままサッカーとは一線を画した世界で生きていく気持ちもない。

そのうち何らかの形でまた生活の中心にサッカーがある生活を取り戻したいと思う。

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