🌼-相関係数-と-β(ベーター)値-解説🌼
[1]相関係数とは
為替で言うならば、例えばドル円とドルスイスの連動率の度合いはどれくらいか?と言うことである。つまり、ドル円とドル円同士なら、その連動率(相関係数)はまったく同じである。しかし、ドル円とドルスイスは、誤差がある。その誤差は各通貨によって小さいものもあれば大きなものもある。
(例)
ドル円とドル円の相関係数は「1」
ドル円とドルスイスの相関係数は「0.8」
ドル円とユーロポンドの相関係数は「0.2」
つぎに、数式を見ていく。
【図1】
となる。さきほどの、ドル円とドルスイスで言えば、【 x_i-x ̅ 】の部分は、ドル円の毎日1日ごとの変動幅と、それら変動幅の平均値幅を引く。
【 (y_i-y ̅) 】は、ドルスイスで計算は同様である。
以下の、表にして1日ごとの変動幅を記入していくとわかりやすい。
【図2】
このように、2つの連動の度合いを比べるとき、毎日の変動幅が似た大きさなら相関係数が「1」に近くなる。
[2]β(ベーター)値とは
相関係数と考え方は基本的に同じである。株式投資で言えば日経平均株価と、個別の銘柄との相関係数を測るのがβ値である。
さきほどの複雑な数式を以下に簡単にまとめると、
【公式】
XとYの共分散/((Xの標準偏差)(Yの標準偏差))
【例式】
(たて×横=内積)/((たての絶対値)×(横の絶対値))
となる。
【解説】
共分散は、積和が、(+)(+)または(−)(−)ならプラスの数値になるが、(+)(−)、または(−)(+)ならマイナスの数値になる。よってXとYの共分散は、データの積和の一部に(±)があれば、共分散の数値はさがる。
一方、標準偏差は、++、−−、+−、−+の、すべてを二乗にするために、数値はプラスとなる。
したがって、共分散以上の数値となる標準偏差を分母におくことによって、共分散の割合がはかれる。
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