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最強?!の手札誘発

はじめに

どうもはじめまして。Ponzと申します。
遊戯王マスターデュエルにてカードレアリティNとRのみでデュエルする"N/R限定構築戦"をこよなく愛する者です。
今回はN/R界最強?!の手札誘発についてのお話しです。よろしくお願いします。

手札誘発について

手札にある状態で効果を発動できる通称「手札誘発」のカードは展開に歯止めの効かなくなった現代遊戯王において不可欠であると言うことは周知の事実である。
中でも【灰流うらら】や【増殖するG】等は汎用性が高く必須級である。

ことN/R界にも手札誘発は存在する。
しかし、先述した必須級の手札誘発カードは無い。
したがって、N/R界では手札誘発はほぼ見られなかった。

本当にそうなのだろうか━━━?

N/Rの環境について

カードレアリティNとRが全て使えるN/R限定構築戦の根本である"アンリミテッドN/R"において、環境は「ヴェンデット」と「メガリス」の2強であり、「メタルフォーゼ」「花札衛」「マジェスペクター」「罠ビート」等が追従していると言われている。

対してカードレアリティNとRの一部を規制し群雄割拠の環境づくりを目指した今最もプレイされているN/R限定構築戦"NoRiches"では、「花札衛」「ヴェンデット」「月光鉄獣」「NRGS」「メガリス」「メタルフォーゼ」「ノイドラビュリンス」「ドラメティアラ」等がそれぞれのシーズンでトップに君臨していた。

これらには共通している点がある。
1.環境トップクラスのデッキは特殊召喚効果を含む魔法カードを使用する場合がある。
2.魔神儀やゴッド系等の儀式サポートの豊富さが健在である。
3.強力な罠を有した罠デッキのほとんどが展開デッキに虐げられている。

これにマッチしたN/Rの手札誘発こそ
"応戦メサイア"ではないか━━━?

応戦するGについて

Xフェスでめちゃ叩かれてた記憶

いずれの効果も名称ターン1縛りがない。
①の誘発トリガーは、環境トップのデッキが特殊召喚効果を含む魔法カードを使用する場合がある事、魔神儀やゴッド系の儀式サポートが健在である事と合致している。
②の誘発成功時の置物除外効果は、強力な制圧能力を持つ。しかし、自他問わない除外効果のため自分カードの管理が重要である。
③の効果は、次の【応戦するG】へと繋がる【ゴキポール】や持続した妨害兼除去が可能な手札誘発【ジャイアント・メサイア】等をサーチできる。しかし、ほぼ全てのデッキに採用されている【スリーバーストショット・ドラゴン】に対処される。

【手札誘発の効力】

◎「ヴェンデット」
魔神儀の祝誕、ヴェンデット初動どこに撃っても効果抜群

△「メガリス」
魔神儀の祝誕に撃つと効果抜群。

◯「メタルフォーゼ」
フュージョン魔法に撃つと効果抜群。

△「花札衛」
花合わせに撃つと効果抜群。

×「マジェスペクター」

×「罠ビート」

×「月光鉄獣」
融合に撃つと効果的。

×「NRGS」

×「ノイドラビュ」

×「ドラメティアラ」

40枚デッキで3枚採用した場合
1ターン目に引く確率は1/3

ジャイアント・メサイアについて

応戦するGの後続として優先度が高い

①の誘発トリガーは、緩めの条件で奇襲性がありリーサルを崩せる。
②の効果は、墓地に【応戦するG】があれば装備し③の効果のコストとして場から墓地へ送る等で【応戦するG】のサーチ効果を使い回すことができる。しかし、着地狩りに脆く②の効果にチェーンして除去されると継続したリソースになり得ない。
③の効果は、N/R環境において貴重な前後問わず名称ターン1縛りがない強力な除去で、本カードをメインアタッカーたらしめている。しかし、場のカード1枚という重いコスト要求する。そして、効果発動のタイミングが致命的に遅く、ほぼ全てのデッキに採用されている【スリーバーストショット・ドラゴン】に対処される。

【手札誘発の効力】

×「ヴェンデット」
リーサルをずらせる場合がある。

△「メガリス」
リーサルをずらせる。

◯「メタルフォーゼ」
リーサルをずらせる。

◯「花札衛」
リーサルをずらせる。

△「マジェスペクター」
リーサルをずらせる。

◯「罠ビート」
リーサルをずらせる。

×「月光鉄獣」
リーサルをずらせる場合がある。

◯「NRGS」
リーサルをずらせる

◯「ノイドラビュ」
リーサルをずらせる。

◯「ドラメティアラ」
リーサルをずらせる。

評価

"どちらも必須級の手札誘発ではない"

【応戦するG】は、決まれば圧倒的に優位に立てるがピンポイントであり使い勝手は良くない。
【ジャイアント・メサイア】は、対処されやすく妨害としては貧弱である。
いずれも初動率が低いN/Rデッキにおいて、貴重な3〜6のメイン枠を使用し採用する価値はない。

例外

ただ一つだけ"応戦メサイア"の採用が必須級のテーマが存在する。
それは「メタルフォーゼ」だ。

「メタルフォーゼ」は、破壊をトリガーに展開するテーマで【メタルフォーゼ・コンビネーション】を墓地に送る事で容易にスケール確保ができる。故に自他問わないバック破壊と相性が良く、結果バック破壊が得意なテーマとなった。

環境での立ち位置は、アンリミN/Rでは、「ヴェンデット」「メガリス」の2強に絶対に敵わないが、それ以外にはほぼ勝ち越せる"格下狩りデッキ"だ。
NoRichesでは、先述の2強が規制されトップクラスに君臨できるようになった。

では何故"応戦メサイア"が必須級と言えるのか?

そもそも「メタルフォーゼ」と"応戦メサイア"とのシナジーが高い。
まず本テーマの基本コンセプトは大量のリソースにより返しのターンで捲り返す事にある。

「メタルフォーゼ」側からみると、【応戦するG】は「メタルフォーゼ」の展開で容易に場に出すことができ、【クロシープ】とメタルフォーゼ融合体を合わせて容易に蘇生が可能で、名称ターン1縛りのないサーチを使い回し手札リソースを確保できる。
【ジャイアント・メサイア】は、【応戦するG】のサーチ先として採用されるだけでなく、除去効果のコストとして破壊を行うため本テーマと合致している。また、除去効果により「メタルフォーゼ」の高ステータス突破問題の解決に貢献している。そして、妨害作成が苦手な「メタルフォーゼ」の妨害カードとしても活躍する。さらに、【ジャイアント・メサイア】に装備されたカードは「メタルフォーゼ」の共通ペンデュラム効果のコストとして損無く使用できる。加えて、こちらも「クロシープ」とメタルフォーゼ融合を合わせて蘇生し使い回すことが可能だ。

"応戦メサイア"側からみると、「メタルフォーゼ」はバック破壊が得意であり【ジャイアント・メサイア】の着地狩りに弱い点を克服できる。さらに、ペンデュラム召喚によって複数体展開時に真価を発揮する除去効果を存分に活かすことができる

これらの基本コンセプトのシナジーだけでも"応戦メサイア"は「メタルフォーゼ」に採用する価値が十分にある。
しかし、恩恵はこれに留まらない。

先述の通り、本テーマは「ヴェンデット」「メガリス」の2強に対して絶望的に弱い。また、「@イグニスター」が苦手である。
しかし、【応戦するG】の手札誘発効果によって勝ち筋が生まれたのだ。
そもそも、N/R界の強い儀式テーマは無理ゲーを押し付けるものがほとんどであり、先攻ワンキルを行うデッキまで存在し今でも開拓が続けられている。
それらに一泡吹かす事ができるのは"精神衛生上"非常に良い。
そして、融合魔法を多用する「メタルフォーゼ」にも有効である。

これらは副産物としては余りにも大きい。

因みに「メタルフォーゼ」と"応戦メサイア"はどちらも「月光鉄獣」に弱い
ここで弱点を克服してない事は問題ではないのか?という疑問が生まれる。
しかし、問題はない。
【ジャイアント・メサイア】の高ステータス突破問題の解決によりむしろ勝ちやすくなっている。
変わらず後攻先取合戦を続けよう。

終わりに

以上が私の見解です。
やはりN/R環境に汎用性がある必須級の手札誘発は存在しません。
しかし、ピンポイントで戦局を左右する強力な手札誘発はあります。
それらは、N/Rデッキの基本である初動率低い問題をクリアし、デッキコンセプトとマッチできれば環境で流行し少し変化をもたらすかもしれません。

また、「メタルフォーゼ」は拡張性あるテーマでこれが全てではありません。
"これが絶対だ!"という概念にとらわれず自由に楽しんで欲しいと願っています。

あれ?一体何の話でしたっけ?

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