なせばなるけどなさねばならない

自分はなにがしたいのかな、と常々考える。
何になりたいのか、幼い頃は小学校の先生だった。
中学生になって保育士になりたいと思って、気がついたらそうなっていた。

でもいま、私は保育の道を断った。
おそらく、もう正規職員として保育士という立場に立つことはないだろう。

・ストレス耐性がない
・保育士としての振る舞いがわからない
・アイデアがない

他にもたくさんないないがあるけど、ざっと思いついたのは上記の3点だ。
小さい子が好きだから、小学校の先生にも保育士にもなりたかった。
「好きだから」耐えようとすると、途端にうまく行かなくなる。不器用な人間にとって、たった一つの理由だけで続けようとしてしまうと、自分を犠牲にしてしまう。

先輩職員から投げかけられた「責任感がない」「正規職員としての職務をしていない」という言葉がずっーと頭の中にある。
やる気を奮い立たせるためだったであろうその言葉は、私にとっては刃物だった。元々低かった自己肯定感を無にさせた。

その言葉を受けてから、私は子どものことが怖くなった。保育するべき子どもたちに接するたびに、私の評価が下落していくように思えた。
評価されなくちゃいけない、と思って子どもに接する。やる気が空回りして、うまく行かなくなる。その負の循環が起きたと同時に、心と体は次第にボロボロになっていった。

保育士が大変なのではなかった。
取り巻く環境変化に適応するのが大変だった。

昨年度とは異なる周囲から向けられる目、対応。子どもたちの言葉や態度。
全部が全部、泣きたくなるほど、嫌になった。

退職してもなお、自己肯定感が高まることはない。家族や恋人の励ましの言葉を受けても、だ。
4月から新しい職場、職種で仕事する。

環境に適応するために、再び頑張らなければいけないの?ちょっとした不安の種が、摘み取られることを願う。

楽しいことがしたい、というのがまだまだいちばんにあるのだから。


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