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ジューンブライド②

【おかめちゃんとおさめちゃんと】

登場人物

①🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳

②🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳


③鶴 おかめちゃんの
  踊りの相方
  兄は、性格が悪い鶴丸





芋山家の
 お祝いの宴が終わって………



🐬「すごいよ♪

 ほんとにすごい」

鶴と🐢「いやあ
  それほどでも
 :*:・( ̄∀ ̄):*( ̄∀ ̄)・:*::」


🐬「ほんとだよ♪
  息ピッタリだし!
  これは 国宝レベルか
  無形文化遺産レベルだ!」


鶴と🐢「えー♪
  そんなにーー?
 :*:・( ̄∀ ̄):*( ̄∀ ̄)・:*:」


🐬「別に~なんとかも
  おだてりゃ
  木にのぼるっていうんで
  言ってるんじゃないよ♪」



🐢「わかってる!
  おさめちゃんは
  本当のことしか言わないって
  今日だけは
  思っておくよヾ(@^▽^@)ノ」



鶴「おさめちゃん~
  でもサー
 もっとこうすれば良い
  っていうの
  気がついたら
  遠慮なく言って
  そのために 
  見てもらったってのも
  あるし~」 


🐬「じゃあ~
 あえてひとつだけ言うと…」


🐢「なになに?」


🐬「ウクレレと
  ドラがあるといいね♪」


🐢「着物着て踊ってるんだよ?
  ウクレレもったら
  漫才じゃん!」


鶴「いや、ありだね 
  するどいよ
  おさめちゃん」


🐢「えーっ💦💦」



🐬「わかってくれるかい?
  おらの真意を!」



鶴「いあや~前々から
  気にはなってたんだよ
  踊りも15分過ぎるとねー
  飽きてくると思うんだよ!
 そこで 目覚ましに ドラを」


🐬「ジャーーン」



鶴「ありだね♪」


🐢「ありー? 
  じゃあウクレレは?




🐬「まさに漫才だよ♪」



🐢「嫌だよ」


鶴「いんや 
  ありだね( ̄へ  ̄ 凸」



🐢「おつるちゃんヽ(´Д`)ノ」



鶴「いやあ 
  前々から気には
  なってたんだよ
  20分以上も
  黙って躍り続けてると
 しゃべりたくなってくるだよ
 思わねえかい?おかめちゃん」


🐢「まあねえ…でも 
  ネタ考えたり
  無理だよ………」



🐬「いやっ! 
  次世代のお祝いの舞いは
  踊れてしゃべれてだよ!
  お笑い芸人には 
  二通りあるそうだよ」


🐢「二通り?」


🐬「楽屋で身近な人を
 ネタに芸人相手に
  ドカドカ笑いを
  とれる芸人 そして
  客席で お客さん相手に
  ドカドカ笑いをとれる芸人」


鶴「じゃあ 
   それがしなどは?」


🐬「お祝いの席に
  呼んでもらえるのって
  だいたいが 
  近所の顔見知りの人とか
  だろ?
  ということは?」


🐢「楽屋で身近な人をネタに

  笑いをとれるほう………」



鶴と🐢「なるほどーー!」



🐢「いやいや 
  なるほどじゃねーよ」



🐬「例えば 先日 
  玉ねぎの収穫を
  おきばりでした
  芋山のおじさん
今日は 息子さんの結婚式で
  あー!
  むいてもむいてもー


鶴と🐢「あー!
   むいてもむいてもー」

 🐬「あー!
  むいてもむいてもー」


鶴と🐢「あー!
  むいてもむいてもー」


🐬「どちらを向いても 
  笑顔と
  うれし涙ばかりの 
  良い一日で~~
  おめでとうございまーす」



鶴「いい≧(´▽`)≦」

🐢「えーっ?
   そうかー?(;°皿°)」





鶴「ありがとう!
  おさめちゃん
  やっぱり 
  第三者の冷静な目と
  感性に
  耳をかたむけることは
  大事だねーー」



🐬「いやあーー
  それほどでもーー

  :*:・( ̄∀ ̄)・:*:」


🐢 (もうおさめは
   ついてこさせねー)

そう固く心に誓う
おかめであった。

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