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【映画ネタバレ】「ブラック・パンサー/ワカンダーフォーエバー」の書き殴り

はじめに

こんばんは。
今日2022/11/11はMCU最新作「ブラック・パンサー/ワカンダーフォーエバー」の公開初日。池袋グランドシネマサンシャインで見てきました。。。!
初見時のストーリの復習・感想を振り返ってみます。

ティ・チャラ国王の死

前作「ブラック・パンサー(2018)」は、黒人の監督による黒人を主人公にした映画として注目され。アメリカにおける映画の歴代興行収入で最高4位を記録した超大作である。
しかしながら、不幸なことに、主演ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンは、結腸癌による闘病生活を送り、2020年8月28日に亡くなっている。彼の俳優としての栄光をたたえ、2020年は数多くの賞を死後に受賞している。

そんな中、今作「ワカンダー・フォーエバー」は代役を立てることなく、「ティ・チャラ国王が病気の末、亡くなってしまった」という設定で物語が作られる。
もちろん劇中冒頭は、ティ・チャラ国王が亡くなったところから、始まる。
死者へ手向けられる特徴のあるアフリカの太鼓の音のリズムとは裏腹に、参列するティ・チャラに近しい人物の表情は悲哀そのものである。
ティ・チャラの母であり女王となるラモンダ、妹で聡明で優秀な科学者シュリ、国王親衛隊隊長オコエ、山奥に暮らすジャバリ族の長でありティ・チャラの良き理解者エムバクなど、残されたワカンダの民は悲しみに包まれ、どうしようもない。
ただしこの場面に、かつての恋人ナキアの姿はなかった。

ティ・チャラの死後のワカンダ

ティ・チャラの死は、特別だ。なぜならワカンダの守護神であるブラック・パンサーはもういないからだ。
一年の喪に服すワカンダは、国際会議の場に呼び出され、ヴィブラニウムの占有を咎められる。裏では各国の傭兵によるヴィブラニウム奪取による被害もある。ワカンダは世界から孤立する一方だ。

「ブラック・パンサーを誰かが引き継げばいい」と思うかもしれないが、ブラック・パンサーの力を手に入れ、過去のブラック・パンサー達と対話するために必要な「ハート形のハーブ」はもうないのだ。既に前作のヴィランにキルモンガーによって、焼き払われてしまっている。もうブラック・パンサーの歴史は途絶えてしまったのだ。

ワカンダの問題はそれだけではない。
同時に各国、特にアメリカはヴィブラニウムを出し渋るワカンダを見て、独自にヴィブラニウム鉱床の探索を行う。
そして大西洋のある場所でついに見つけるが、何者かによって襲撃、阻止されてしまう。
ヴィブラニウムとは、元来宇宙由来の鉱物でかつて飛来した隕石から取れるという。その多くを領地内にもつ、ワカンダだが、広大な海のどこかに隕石が落ちていても何ら不思議はない。
ただそれを守る者たちは何者なのか。。。
アメリカでもワカンダでもない第三勢力の登場だ。

ネイモア率いる海底王国タロカン

かつて「ハート形のハーブ」に似た植物によって、水中での呼吸を可能とした民族がいた。その中の妊婦から生まれ、強靭な肉体、空をも飛べる足首の羽、数世紀にもわたる長寿をもつ男「ネイモア」、タロカンでは「ククルカン」として、神のように崇められていた。
若き日の彼は、見た目の異なる人間が、地上で奴隷として扱われ、迫害される姿をみている。これが「野蛮で慈悲のない地上を征服する」という彼の野望となるのである。

ネイモアとの解迎

ティ・チャラの一回忌を迎えたワカンダ。女王ラモンダと王女シュリは、河辺へと向かい、亡きティ・チャラに思いを馳せる。
そして手向けとして、葬儀で着た服を炎へと投げ込む。
ワカンダでは、「死は終わりではない。命を落としたものは女神セクメトとバーストによって緑の草原へと導かれる」と信仰されている。
だが、シュリは生粋の科学者であり、「そんな信仰は非科学的で死んだらそれで終わり」と、もう戻らない死という事実に呼吸を荒げ、"世界が憎い"と口走る。

そこで現れるのがネイモアだ。
ネイモアは「ヴィブラニウムを他国から狙われている」同じ共通点を持つワカンダに対して、アメリカのヴィブラニウム探知機を止め、その設計者を連れてくるよう、脅迫する。従わなければ、強大な武力を持って攻め入ると。

まさかの設計者<リリ・ウィリアムズ>

国際的に立場のないワカンダは、かつて命を助けたCIA捜査官ロスから情報を手に入れ、内密でヴィブラニウム探知機の設計者を探す。
シュリとオコエがたどり着いた先はMIT(マサチューセッツ工科大学)。
設計者は教授かと思いきや、一介の大学生リリ・ウィリアムズ。
彼女にコンタクトを取ると、彼女のガレージへと招待され、大学生とは思えない発明品を目にし、「ヴィブラニウム探知機の設計者」であることに納得する。

ここでアメリカによる介入が入る。ネイモアから脅迫されている以上、アメリカに介入されれば、もうおしまいだ。
シュリ、オコエ、リリの三人はこのCIAから逃げることとなる。
シュリ・オコエのカーチェイス、リリのどこか見覚えのあるパワードスーツによってアメリカから逃げた彼女ら。
しかしリリをネイモアに渡す気がないことを感じ取ったタロカンは、彼女らを襲撃。オコエの応戦もむなしく、リリ、そしてシュリを攫われてしまう。

神秘の海底王国タロカン

シュリはワカンダ王女として、そしてタロカン初めて来客として、丁重に扱われる。
そしてネイモアはこの王国の神秘を見せるとともに、かつて自分が見た"地上の支配者"を妥当し、征服するという野望を熱弁する。
また親愛の証として、ネイモアが母より受け継いだ「ハート形のハーブ」に似た植物の繊維を織り込んだ飾りをシュリへ受け渡す。
シュリは征服について否定をしつつも、"世界が憎い"と思う気持ちに共感し、ネイモアそして王国タロカンに良い印象を受ける。

救出計画

一方、ワカンダではシュリを攫われてしまったオコエの裁判が開かれていた。何人かの擁護はあったものの、全ての家族を失ってしまった女王により、国王親衛隊から除名される。
そして女王はティ・チャラのかつての恋人でハイチの地に住むナキアのもとへ訪問することとなる。そう、賢く、勇気を持ち合わせる彼女に捕らわれたシュリとリリを救出させるのだ。
その結果、ナキアはシュリが開発していた水中用スーツを使い、女王の陽動によって、なんとシュリとリリを救出することに成功する。見張りの兵士を殺すことと引き換えにして。

タロカンの襲撃

ネイモアはリリとシュリを奪還されただけでなく、自分の兵士を殺されたことで、ワカンダへの報復を決意する。

シュリとリリが戻り、平和なワカンダ。
しかし河辺の水位は明らかに上がり始め、水中から次々とタロカンの兵士がワカンダ国民を蹂躙していく。
突然の襲撃にシュリ、オコエ、国王親衛隊は、決死の救助活動を行う。

ネイモアは足首の羽で縦横無尽に空を飛び跳ね、女王ラモンダの元へ一直線。
強化ガラス越しにヴィブラニウム製の槍を突き立てるも、貫けず。
しかしその後に投下された水爆弾によって、玉座の間は水没する。

沈むリリとラモンダ。ラモンダは薄れゆく意識の中でリリを水中から引き上げる。

シュリたちは玉座の間が襲撃されていることに気づき、まっすぐに向かうが、残っていたのは息絶えた女王ラモンダと助かったリリだった。

喪失と繰り返す復讐

兄だけでなく母をも失うシュリ。
果なき悲しみと燃え上がる復讐心。
ネイモアへの復讐を決意する。
ネイモアがエラもなしに水中で自由に行動出来るのは、肺呼吸だけでなく皮膚呼吸をしていると仮定する。そしてこれまでの戦いから、定期的に水中に逃げるネイモアは水を媒介とした皮膚呼吸を止めれば、弱体化させることが出来ると考える。
シュリ、リリは体表の水分を蒸発させる装置を開発し、そこへネイモアを誘い込む作戦を実行することにする。

ブラックパンサーの復活


ネイモア打倒の算段を立てたシュリだが、成功するとは限らない。
「ブラックパンサーさえいれば」そう手元を見ると誘拐されたときに貰った飾り。
この飾りは「ハート形のハーブ」に似た植物の繊維を含んでいる。この植物を解析すれば。。
。。。遂に失われたハート形のハーブを手に入れた。

リリ、ナキアに見守れながらハート型のハーブを口にするシュリ。
意識は朦朧とし、かつてのブラックパンサーの向かう場所「緑の草原」へ。

と、思いきやそこは水浸しの玉座の間。母ラモンダがしんだ