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プロデューサーに昇格しました

本日をもってTHE PRESENTSのギタリストからプロデューサーに昇格しましたゆーほです。

THE PRESENTSメンバーの3人と話し合った結果、ギタリストからプロデューサー(?)に昇格してもらえることになった。

なんとなくプロデューサーと言っているが、プレゼンツの総合的なサポート、相談役をやりたいと思う。

レコーディングを手伝ったり、アレンジを手伝ったり、もし必要となればギターも持つ。

勝手に加入しといてあっという間にギター脱退したのかよ!と思われるかもしれないが、僕としては4人で活動した事が無に帰すことでも元に戻るということでもなく、より良い形になっただけだ。

何故こういう形になったかというと、プレゼンツがバンドで目指してるものと僕という人間の性質みたいなものに少しズレがあったからだ。

主にドラムのりゅーちゃんと僕で、やりたい方向性が少し違くて、それはそれでぶつかり合いながら最高の形になったらいいなと思って約1年やってきた。

しかしどうしてもお互いがそれぞれやりたい方向性を出すと、どちらかが真芯で音楽に対して向き合えなくなった。

もちろん2人が合致してやれた瞬間もいくつかはあったと思う。きっと僕らは多く違うわけではない。ただプレゼンツというバンドの役割においては、僕の向いている方向よりはりゅーちゃんが向いている方向の方が明らかに近い。

先月のライブはもちろんめちゃくちゃ楽しくやれた且つこれまでの中で一番よかったと思うが、きっと僕とりゅーちゃんが一緒にいてプレゼンツとしてやれる限界はあそこらへんにあったのかもしれない。

プレゼンツとしてではなく、ただ音楽をやるのであればいくらでも楽しくやれる。でも、プレゼンツは武道館に降臨する。それには自分に対して少しでも妥協した状態で音楽はやれない。

プレゼンツはバッハやブルーハーツの様な初期衝動、普遍性、神聖性をもって、いつしか商業のためや、「音楽家」たちのためのものなってしまった音楽を、人間全員のものに取り戻しに行く。

今、本の音楽シーンは、音楽を専門的に学んだり演奏が上手い人達のものになってしまっている気がする。カラオケにいく多くの人はきっと歌に自信がある人たちだ。ヒット曲の多くは高い歌唱力をもつ歌手が全力の技術を持って歌っていて、誰でも簡単に歌えるような歌は減っている気がする。演奏技術もかなり底上げされていて、どこを観ても上手い演奏者だらけで、一般の人が音楽を始めるにはハードルを感じる。

それは良いことでもあると思うが、同時に音楽が誰のものでもある状態からは離れつつあるように感じる。音楽が嫌いな人は本来きっと1人もいないはずだ。小さい頃はだれだって歌って踊っていたはずだ。いつのまにか歌が下手だとか言われたりもっと上手い人が沢山いるとかでやめてしまったり、嫌いになってしまうだけだと思う。

そんな音楽を全員に取り戻す。壊してフラットにする。それにはプレゼンツの音楽が必要だと思う。

これは全部武道館に降臨するという言葉を聴いて僕が感じたことで、バンドメンバーに話したことだ。でもそう話しながら自分はどちらかと言えば「音楽家」的な人間なのかもしれないと思った。

だからプレゼンツのバンドメンバーとしてギターを弾くには、僕はあまりに「音楽家」で、「ギタリスト」だった。

単純なコードを心から楽しく、自分という存在を乗せて弾くことができない。それだけでは満足できない。初期衝動は僕の中では気持ちとしては失われてないと思うけど、技術的には失われている。単純なCのコードに9とかM7とか入れたくなる。こっちの方が美しいだろ、とか思う。

単純に音楽以外にも、僕以外のメンバーはほとんど音楽一本に命を捧げているのに対して、僕は命を捧げたいものが多すぎる。やりたいことが多すぎる。僕にはプレゼンツのメンバーとして生きることは出来なかった。でも、だからこそ違う生き方ができる。

思えば、加入してからやってきた事は音楽に集中して向き合って作り続けるとか演奏し続ける、みたいなことじゃなく、MV作りましたとか、編曲して音源作りましたとか、プロデューサー的立ち位置のことが多かった。

僕というピースはプレゼンツの中よりも、もう一つだけ外側の場所にかっちりハマるみたいだった。

しかし、プレゼンツはギタリストが必要っぽい。ボーカルの圭吾さんがギターを弾きながら歌うのもいいが、ベースのGiさんがメインボーカルで歌う時ギタリストが必要なこともあるし、なんか4人でやってる時も、圭吾さんはギターを持たない方がボーカルに専念できた。

ということで、僕が昇格したことでプレゼンツはギタリストを必要としています!!

ギターが上手いとか弾けるとかはたぶん超どうでもいいです。人間としてやべえ人がいいと思います。ギター全く触ったことないとかでいい、というかむしろその方が良いのかもしれない!

でももちろんそこが重要ではないので、ギターがめちゃくちゃ上手くても大丈夫だと思います。我こそはと思ったら、僕含めメンバーの誰かに連絡してみて下さい。でもきっと電撃的な出会いがあるんだと思う。お前だーッ!!っていうヤツに出会うんだと思う。

僕は演者からは退きましたが、まだプレゼンツの一員のつもりだし、僕は僕で音楽をやっていくつもりです。

今の状態になったことで、自分はやっぱりまっすぐ自分のままでいいんだ、と改めてしっかりと実感も出来た。

この一年弱、圭吾さんと出会って即バンドに加入して、あっという間のようで、人生で一番濃い一年だった。血のように濃い一年だった。とにかくプレゼンツでギターをやれてよかった。入らないと脱退も出来ない。現バンドメンバーのみんなも僕も、たくさん得るものがあった。

でもきっと来年はもっと濃い1年になるはずだ。

圭吾さんと出会って、会う前や会ってすぐは手が届かないような神様みたいな存在だったけど、圭吾さんも同じ人間で一緒にそばに居ていいんだ、一緒に生きていいんだと思ってバンドに加入して今日まで。その気持ちは今後もかわらないし、むしろ強くなる一方だ。それはGiさんとりゅーちゃんに対しても同じ思いだ。

僕はバンドメンバーのみんなが大好きなので、形は変わっても一緒に生きていきたい。

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