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#06 目標設定の本質とは?①

照りつける太陽と真っ白な入道雲。

重奏のように響き渡るセミの鳴き声。

季節はすでに夏。

テレビでは甲子園球児達がしのぎを削るように、その一球に魂を込めて闘っている姿が映し出されている。

いつかの野球少年を思い出す。

先日、とある大学生が私の治療院に施術を受けに来た。

彼は、勉強中どうしてもお尻の筋肉が痛くなってしまうので、何か座っている時の身体の姿勢や悪い癖があるのではないかと、大変真面目な様子で相談を受けた。

問診で話を聞いていくと、どうやら痛くなるのは決まって左側のお尻で、最近は座り時間が二時間を超えると痛みが出てくるという。

身体のバランスを見ていると、全体的に左側へ重心が寄っている。

立っている時も座っている時も、左重心な為、施術で身体の左右差を整えたところ、重心バランスが良くなった。

彼は非常に満足したが、私は彼にこういった。

「この癖は長い年月で身についてしまったものなので、恐らくすぐ元に戻る。」

彼は、そうならない為にはどうすれば良いのか?と聞いてきたので、具体的な施術スケジュールと生活習慣の改善プランを提案した。

内容としては、一年かけて身体を根本から改善し、お尻の痛みが全く気にならずに勉強出来る身体を作り上げようというものだ。

彼は、公認会計士を目指して勉強しているという事で、この痛みが一年でなくなるのであれば、それを目標に頑張る!と私に誓ってくれた。

さて、ここで今回のテーマである目標設定について話していこうと思う。

今までに目標設定をし、その目標の多くを自分は達成してきたと自負がある方は、この記事を読む必要はないだろう。

その方はきっと、自分が立てた目標をこなしていく事が生きがいになっているはずだ。

多くの方は、自分が立てた目標に自分自身が潰され、第三者に否定され自信がなくなり、目標達成への道筋を諦めてしまう。

まだ、自分自身で目標達成への道筋が見えていないという事なので、迷子になる。

まずは、「目標達成する自分というもの」を構築しよう。

例えば、あなたが普段お風呂に入った後、パンツを履く時、最初に右足から履くとしよう。

これを読んでいるのが昼間なら今夜、夜なら明日、お風呂に入った後パンツを左足から履くと、あなた自身に約束して欲しい。

ここで断言するが、ほとんどの方が達成出来ないだろう。

理由はただ1つ、忘れるからだ。

たったこれしきの事と思う方もいるかもしれないが、目標を達成出来ない人間は、これしきの事すら達成出来ないのが事実だ。

目標を達成出来る人間はどうするか。

浴室のドアに「パンツは左足から!!!」と大きな張り紙をする方もいるかもしれないし、スマートフォンのタイマーをセットする方もいるかもしれない。

要は、何かしら自身が忘れない工夫をするという「行動」を取る。

目標を達成出来ない人間は、行動しない人間だ。

まずは行動する癖を付ける事が、最初の一歩となる。


この話には続きがあるのだが、また次回話す事にしよう。

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