見出し画像

「大人の青春」がしたいならよさこい一択かもしれない 〜初挑戦の記録とよさこいの魅力〜

久しぶりのレベル1

先日、三重県は津市の安濃津よさこいというお祭りに参加してまいりました!
いやあ、すごかったなあ色々と。一言でいうと「大人の青春」以外の何物でもなかった…!

ちょうど練習している時期に、こんな記事を見かけました。


要約すると、

年齢を重ねるにつれ新しい挑戦ってしなくなるけど、新しい挑戦をするからこその学びや成長があるよね。「レベル1(全くの初心者)」に最近なっていますか?

ということだと思うんですが、「今まさにレベル1を体験してるよー!」と思いました。

社会人も5年目になり、良くも悪くも「経験が全くない」という状況になることが少なくなってきました。

それが今回初めて新しい踊りに挑戦することになり、何にも分からないところから振り付けを覚えて、メンバーを一人ずつ覚えて、初めての衣装を着て…と完全にレベル1!よわよわ!

(小学校の運動会でソーラン節は踊ったけど、さすがにそれはノーカウントだよね?笑)

でも、やって良かったと思った一つの理由はこの「超初心者の状態を久しぶりに体験した」ことでした。

最初の練習に行ったときは振り付けが分からなすぎて、全然練習についていくことが出来ず、みじめさ・くやしさ・焦りの気持ちがありました。

練習を始めてから一か月くらいで本番だから、さっさと覚えて踊りこんでいかなきゃいけないのに全然覚えられないし、みんなが話している「○○パート」もどこのことを言っているのか分からない…。

一回目の練習で自分のパートを動画にしていただいたので、その練習からは毎日必ず数回は動画を見ながら踊って猛練習しました。


で、何が良かったって、改めて自己理解が進んだことでした。

練習についていけなくて悔しいって、そりゃ初めてでついていけるようなダンスの才能がないから当たり前だけど、そういえば私って負けず嫌いだったな、と思い出したし。

仕事やらなんやらで日々忙しい中で「周りに迷惑かけないように早く覚えなきゃ…」って毎日家で練習していたのもわたし真面目だなあ、と思ったし。
まあそれは旦那さんの「100回くらい踊れば覚えるよー」という言葉があったからなんですが。


日々のタスクに追われ、ネットからあふれる情報に触れていると自分と向き合う機会ってなかなかなくて、受け身で生きてしまいがちなんですよね。

だけどこうして自主的に新しい挑戦をすると、改めて自分と向き合う時間にもなるし、もちろん新しい仲間もできるしで、大変だけど挑戦して良かったなと思っています。


新しい仲間からの学び

よさこいって人気なんですね!
どれくらい愛好家の人口がいるのかわかりませんが、多くのチームが数十名で参加していたので、人気がある踊りなんだろうなと思いました。

今回私は30名くらいで参加しました。
初めましての方が多く、学んできたことも働いている分野も全然違う人が多かったので、新しい交流はとても楽しかったです。

チームの運営の仕方や練習の進め方など、勉強になることがたくさんありました。

プロボノとかまちづくりのプロジェクトとか、異なる分野の人と協業するときはこういうやり方をしたらいいんだな…ふむふむ…と、勝手に学ばせてもらっていました。何に活きるかは分からないけれど。笑


ただ、全員社会人で働いているからこそ、参加する目的も目標も違うし、全部の時間を一つの活動に捧げることがなかなかできないので、意識合わせや一つのものを作り上げていく難しさは新入りながら感じました。

学生の時ともまた違う活動のハードルがあるんじゃないかな。

これは私の参加したチームの息があっていなかった、とかそういうことではなく、一般的に社会人の活動で、一つのプロジェクトに取り組んでいくようなことだったら生じる難しさなんじゃないかと思います。


…とまあ色々書いてみたけど、振り付けがなかなか身につかない私に皆さん優しく教えてくれて、本当に素敵なメンバーに囲まれて初挑戦ができて良かったです!

結局こういう活動は人の良さがないと続かないと思うから、これからもあったかいチームでい続けてほしいなあと思います。


よさこいのお祭りの魅力

実はサポートも含めると今回でよさこいのお祭りに参加するのは3回目でした。せっかくなので素人が感じたよさこいのお祭りの魅力をピックアップしてみます。

祭りの魅力① 町一体となって盛り上げている!

羨ましいなあと思ったのが、よさこいのお祭りって町全体を巻き込んだお祭りなんですよね。パレードだったら目抜き通りを、ステージだったら庁舎前を使ってやるといったような。

なかなかこんな場所で踊る機会はないし、交通規制も必要なので自動的に町全体が盛り上がる雰囲気があって。

よさこいの踊り自体のエネルギーと相まって、観る人も踊る人も元気になれる・パワーをもらえるのがよさこい祭りだなあと思います!

市役所前の特設ステージ


祭りの魅力② たくさんの人が観てくれる

魅力①と同じような内容ですが、町の色々な場所が舞台になるからこそ、その町の人が大勢観てくれるんですよね。そして皆さん手拍子などで結構盛り上げてくれる!

やはり踊り子は観る人がいて、盛り上げてくれたら気持ちが上がるので、観客がちゃんといることは大事だなあと思います。

それにしても、よさこいのお祭りの実行委員ってどんな人がどれくらいのお金と時間をかけてやっているんでしょうか?フライベントの企画運営をしている身としては主催者側の事情も非常に気になってしまいました…。どなたか知っていたら教えてください。

祭りの魅力③ よさこい好きのカメラマンがいる

三点しかあげないのにそこ?って感じですが、客席の最前列に立派なカメラを持ったカメラマンの方々がいて、写真やら動画やらを撮ってSNSにアップしてくれているんですよね。

きっとよさこいを撮るのが楽しいんだと思うんですが、見知らぬ人でも撮影してくれるってすごいありがたいことだなと!

写真でも動画でも撮影後に選別してSNSにアップして…って結構な手間じゃないですか。それを自らやってくれるのはよさこいの踊り自体に魅力があるからなんだろうなー。

フラだと盗作や露出的な観点から規制するケースも多いので、一概に撮影自由なのがいいとは言い切れないですが、こうして特定のチームに限らず「よさこい」を応援してくれるファンがいるのは素敵だなと思いました。


よさこいの魅力

これまでお祭りの魅力を書いてきましたが、ここからは踊ってみて初めて思ったよさこいの魅力を書いてみます。記憶が残っているうちに文章にしておきたいのです。

よさこいの魅力① 誰でも始めやすい

自分がこの数年踊ってきたのがフラだったので、どうしてもフラとの対比になってしまうのですが、よさこいは初心者にも取り組みやすい踊りだと感じました。

フラだとまず複数のステップを習得して、曲の意味を理解して、と最初の一歩が結構大変な気がします。一方よさこいは難しいステップを最初に覚える必要はなく(チームによるのかもしれませんが)、こういったダンスが得意でない私でも取り組みやすく感じました。

これは既にいるメンバーのサポートがあったからかもしれません!感謝です。

よさこいの魅力② 衣装や演出の豊富さ

これまで三つのお祭りに参加して、楽しかったのが色々なチームの衣装を見ること!日本っぽさは残しつつ、どのチームも独創的な衣装でワクワクしながら見ていました。

演出なのか衣装なのか微妙なところですが、鳴子以外にも色々な楽器や小道具、大道具を使っていて、自由!(鳴子だけは使わないといけないのかな?よさこいの定義がいまいちわかっておりませんが、、、)

和傘、帽子、ふんどし、旗、大幕といった道具だけでなく、衣装替えや胴上げ?など、それぞれのチームの創意工夫が見ていて飽きず、素敵だなあと思いました。

ちなみに、よさこいって何?と思ってnote内で探したところ、下記の方の記事がわかりやすかったです!👇🏻


あとは性別も年齢も関係なく老若男女踊れるので、一曲の中で男性の力強さで魅せる部分もあれば、女性の柔らかさで魅せる部分もあり、一つの演舞の中でも色々な魅せ方ができるので本当に見ていて楽しいんですよね。ステキ。

ちなみにこの老若男女一緒に踊れる、という点では、私が参加させていただいたチームでは誰とでもフラットな関係を築ける環境でした。
社会人になると、意識しないと上下や利害のない関係性を築く機会が減るので、人間対人間という感じで皆さんと仲良くなれて嬉しかったです。

よさこいの魅力③ あふれるエネルギー🔥

コロナでマスクなし・声出しありの状況ではなかったのですが、踊りながらみんなで掛け声をかけて盛り上げていくんです!恥ずかしさを超えれば、みんなとの一体感があり、内から出てくるエネルギーを感じられ、楽しいです。

それが笑顔や踊りにも表れて、観客の方々も惹きつける踊りになっていくんだろうな。

みていてすごく元気をもらえる。踊っている方も(疲れるけど)元気になれる。それがよさこいだと思います。

お祭りっていいよね


初挑戦を終えて

練習はすごく疲れました!なかなか大人になってから9時~17時で踊り続けることなんてないじゃないですか…。しかも練習の場所は結構遠いし(笑)。

でも、そうやって一生懸命練習する過程を経て、時間を共に過ごしていくからこそ、本番一体感が出て、終わった後は達成感を得られるんだと思います。

そうそう。仕事ばっかりしているといかに効率良くやるかを考えがちだけど、やっぱり大変なことを経験するからこそ楽しい思い出ができるし、達成感も得られるんですよね。地道に積み重ねる時間って、大事ですよね。

もちろん練習(=一つ一つの積み重ね)を効率よくやろうとする工夫は必要だけど、長い目で見た時に小さく積み重ねていく時間が、その後の成果やポジティブな気持ちに繋がっていくのです。

「いかに目標を早く達成するか」ではなく、目標に向かうプロセスを楽しんでいきたいなあ。最近近視眼的な考え方に陥りがちだったから、長い目で見て、挑戦を楽しむ姿勢で人生過ごしていきたいなと改めて思いました。

あと、効率とか金銭面とかを考えていたらこういう活動はしない方がいいかもしれない。でも、こういう活動こそ人生を豊かにしてくれるものだなあ、と外から見ていて思っていたし、今回初挑戦して踊り子になってからも思いました。

死ぬ時にお金を持って行けるわけではないしね。

最後よくわからない結論に落ち着きましたが、汗と笑顔と達成感にあふれる楽しい体験になりました!あたたかく迎え入れてくれたメンバーの皆さん、ありがとうございました!

来年に向けて新メンバーも募集していくみたいなので、興味のある人がいたらお気軽にご連絡くださいませ~。

以上、お世話になったチームへの感謝の気持ちを込めたラブレターでございました。

お祭りといえば屋台だ〜!松阪牛の串焼きやわらかくて美味しかったです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?