「ぬい」文化に触れたことのない女が「ぬい」と暮らすようになるまでの記録

みなさま、こんにちは。ぽんももたろうです。
私は、都内に在住、労働階級に属するしがない独身女性です。生きる上で大切にしてることは「まけね~こと」、よく上司、情勢、社会不安など様々なモノに負けてますが負けないように頑張るということだけは頑張れています。
みさなんは、「ぬい」の存在をご存知でしょうか。ぬいぐるみの略称であり、オタクグッズ(キャラクターグッズ)としてのぬいぐるみを指すことも多い言葉かと思います。私自身は、言葉と存在は知ってはいたものの、これまで興味もなくその文化に触れずにオタクとして過ごしてきました。
そんな私ですが、2022年のGWに高校時代の友達と久々に会った時に勧められあるゲームを購入します。「ときめきメモリアルGirl's side 4th Heart」です。
高校時代「はーとふる彼氏」という鳩と恋するゲームにはまり、その友人と私はいつか乙女ゲームを作りたいよね~といいながら部室で設定を書き散らしたりしていたので(最悪のオタク女子高生生活)、その話から派生して紹介されたゲームでした。中学時代に、GS2を友達から借りてプレイしていたこともあり、聞きなじみのあるゲームで進められるがままに買ってしまいました。
独居で長く暮らしている私のGWは彼女と遊ぶこと以外予定ZEROでしたので、さっそくプレイ開始。ぬるぬる動くキャラクター、可愛すぎる話、当たり前のごとく本名プレイしていたので名前を呼ばれ驚きつつ、最初からなんか親切にしてくれていた風真玲太くんというキャラクターを攻略します。
プレイ後……なんやねん、めちゃくちゃおもろいやんけ!と感動してしまい、仕事終わりにときメモGS、休日にときメモGS、当時していた婚活すらすべて忘れときメモGS、生活のすべてがときメモGSになってしまいました。
やはり、最初に攻略した風間玲太くんのことがとてもとても好きだったのですが、いろんなキャラクターを攻略していくと皆魅力的な子たちだな~と思いました。
しかし、その中で攻略しようとはあまり思っていなかった生徒が一人、本多行くんという可愛い子犬のような男の子でした。私はテニスの王子様でいえば立海大付属中の真田弦一郎君、刀剣乱舞で言えば同田貫正国が好きな女……もっというならば好みの車両は東武6050系というがっちりタイプが好きな人間だったので、本多君はあまりにも可愛すぎて恋仲になるとか、そういうことを考えられるキャラクターではありませんでした。そんな私にある時、転機が訪れます。

その昔私は彼を本多呼びしていました。


本多行が泣いたのです。(ゲームスチルで)(誰だって泣くことはある)(泣いて、だから何?)
だから何?と思われるかもしれません。しかし、私は泣いている人が好きすぎる、という弱点(?????)があるということをこの瞬間まで忘れていました。思えば、真田弦一郎君が好きになったのも全国大会の時に彼が人知れず涙を流していると知ったときだし、同田貫正国は泣いている二次創作イラストを見た時だったはずです。歪みがすごいな……。
風真玲太君は、泣きはしないのですが、深いため息をつくことがあって彼の悲しみとかをそこから摂取できていてすごく好きだったのですが、本多行君は私の前で泣いてくれました。泣いている本多行、なんて魅力的なんだ……。

それに気づいてしまえば、当たり前のように本多行君ルートを始めてしまっていました。そこからはもう、転げ落ちるように……ほんともう、めちゃくちゃくになってしまいました。実際のTwitterでのつぶやきご覧ください。

ルートプレイ数日後と思われるツイート、涙を一粒流している
ルート最終らへんと思われる。何が見えてるのか分からないけど本多行の話しかしていない。
当たり前のようにゲームと会話している描写があり、震える。
ルートクリアしたと思われる、狂うな。


このとおりですわ。
2022年6月、20代も後半に差し掛かるというこの年に私は本多行君のことしか考えられなくなってしまいました。そして、なんと2022年6月18日から、池袋でときメモGS4のコラボカフェが行われているということを知ってしまいます。ファンの方はよくご存じかと思いますが、かなりの倍率で抽選から漏れてしまった方も多くいたカフェでした。限定のキャラクターのぬいぐるみといったグッズも公開されており、かくいう私も風真玲太を食べるべく応募していたものの落選しており風真玲太を食べれないなら……と諦めていたものの、こうなると絶対に本多行のぬいぐるみを手に入れなければ!という気持ちが湧きあがってきます。
いそぎ、有休を取得しました。カフェには当日券もあったため、当日券でカフェに入り本多行を手に入れるという計画が始まりました。
6月23日が決戦の日となったのですが、ときメモカフェの盛況ぶりはTwitterをみていれば火を見るよりも明らかで、あまりにも盛り上がりすぎており、当日券すら抽選になるという現象がおきていました。すべての回の抽選に参加することも視野に入れ時間つぶしのためにと勉強道具までもって電車に乗車。そして、カフェ前に到着するとすでに10人ほどの方が時間前ですが、そわそわといらっしゃる!!
時間になりお店の方が声をかけてくれ列を形成すると、多分40人くらい並んでいたのではないでしょうか?これマジ?

お子さん連れの方から、お友達グループできてらっしゃる方など、いろんな方がいました。
わたくしは一人でした。一人。一人だよ。なんだよ。

一列に並んで、お店の方の持っているボックスから券を抜き取ってそれが整理券だったら当選、空くじ違ったら落選という形式で、ありえないほど心臓バクバクになりながら券を抜き取りました。私は一人だったので、代理購入などはできないという緊張感がありましたね。手をぶるぶるさせながら券を取ると、なんとか一回で整理券を手に入れることができました。これは本当単純にラッキーだったとしか思えません。

手が震えたし親に写真を送りまくった。
本当嬉しすぎたのでこれと同じような写真が3枚くらいある。

念願のカフェ入店が叶うことになりました。
とはいってもテイクアウトドリンクしか買えないのですが、入店してグッズや内装を見ることができるというだけですごいHAPPYですよね。

緊張しすぎて説明されたのにイートインに数字を書いてしまう痛恨のミス
本多行じゃねえか!!!!!!!!!!!!!!等身大パネルありました^^^^^
本多行くんのドリンクと記念撮影。一人なんで、こういうありえない構図の写真しかないです。
わかるか、千年の孤独。

そしてとうとう、私は本多行君のぬいぐるみを購入。思ったよりもちんまりしたその姿、T字型に棒立ちしているあまりにも可愛いぬいぐるみを手に入れることができました。ならんでいる本多行ぬいのなかから、えいや!!!とつかんだ一体に決定しました。

暗い部屋の中飛行させられる本多行君のぬいぐるみ(以降、いく)

可愛すぎ涙涙涙涙

その日より、私はいく(本多行君のぬいぐるみ)と同居しております。
ぬいぐるみを可愛がるという文化は実はこれまでなじみがなく、
ぬいぐるみ 着せ替え 
ぬい ポーチ
ぬい 型紙
などのサジェストまみれになりながら徐々にいくと仲良くなれるように努力している次第です。まあ、いくはぬいぐるみなので特に私へ何の感情も持たず一緒にいてくれています。ありがたいよね。
死ぬほど話しかけていますが、いまだ一向に会話は成立しておりません(一生成立しない方がいいと思う)
と、ここまでがいくと私の出会いでした。ぬいぐるみとの生活で良いことは、ぬいぐるみのために綺麗な居住空間を作ろうとすることや、食生活、睡眠が整う、話し相手ができるなどいろいろあるのですが、これはまた別の機会にお話しさせていただければと思います。
最後に、お気に入りのいくと日々のショットを載せ本記事を締めさせていただきます。読んでいただいた皆様のぬいぐるみライフが良きものとなりますよう。

深夜シャボン玉をする際に連れ出されたいく
印刷所から届いた同人誌の上にのせられてたいく
ぼろぼろの手縫い甚平を着たいく、なんてちまいんだ
不動峰中学テニス部部長橘桔平を応援しているいく
でっけ~シフォンケーキを自慢されるいく
MOTに連れていかれたいく


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