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#サイパン ビーチガイドBJ❗️

マニャガハ島での興奮も冷めぬまま…やっぱりハラが減ったので『EBISU屋』へ昼飯を買いに行き、またまたホテルの前のデッキで食事していると…今度は緑色のTシャツを着た人物が近づいてきた。その人物はBJ(ビージェー)と名乗るビーチガイドだった。先日会った黄色のTシャツを着たKANとは、また違ったタイプのビーチガイドだった。BJはニコニコと愛想の良い笑顔を振りまいていた。

そんなBJに、ビーチで見かけて “ふっ!“と疑問に思ったことを聞いてみた。

『ビーチに黄色と緑色の小屋が立っているけど、アレは何をするところ?』

BJが説明してくれた。

『このビーチには2種類のビーチガイドが居て、緑色はオーナーがサイパン人でそこで働いている従業員もサイパン人。一方…黄色はオーナーがフィリピン人で、そこで働いている従業員はバングラディシュ人なんだ。』と…

どっちも一長一短はあるけど…BJ達の緑色は、親日家で商売よりも来てくれたみんなにサイパンを楽しんでもらうって気持ちでガイドすることを信条にしているとか⁉️

一方、KAN達の黄色は、どちらかというと商売優先なところがあるって…BJがコッソリ教えてくれた。確かに、話していて楽しいのはBJの方だなぁって思ったし、KANは、熱心に遊びのオプションを勧めてくれてはいたけど…それ以外の話しにはならなかった。そういった人の心情って、現地に実際に行ってみて肌で感じないとわからない事だよなぁ!

ググって調べて興味を持ったら、現地に実際に行ってみて、自分の肌感覚で掘り下げてみると、思いがけない話しが聞けたりする。リアルな情報を手に入れる方法は、インターネットが普及する前とインターネットが普及している現在と、なんら変わらないってことだろう!

BJが『このビーチから見るサンセットは、めちゃくちゃキレイなんだぜぇ〜❗️18時頃から、ここでサンセット眺めながらビールタイムしないか?』という提案にオレたちは乗って見ることにした。それぞれがビールを持ち寄って夕方にココで再開することを約束して一旦そこで別れた。

そして、食べかけのサンドウィッチをコーラで流し込みながらの簡単な昼食を手早く済ませ、ウォーターパークへとダッシュで向かった。水遊びも早々に切上げて  “JOETENスーパー” にビールを買いに行った。

早めにビーチに行き、ビーチデッキに座りながらBJを待った。先にビールを1本飲んでいると…程なくしてBJ登場❗️飲みながら色々な話しをした。

BJのビーチガイドの仕事の話しから始まって…サイパンの見所! BJが日本人の奥さんとどのように知り合ったのか?といった下世話な話しから…オレとナオが出会った話しまで…お互いに酒が入っているので遠慮なしだった。

そんな風にしていると…徐々に陽が傾きかけてきて、空の色も黄色からオレンジ…赤…ムラサキと変化していった。刻一刻と変化していく夕日を眺めながら思った…南国にくることの魅力の一つに、こうやってサンセットが見れることを挙げるだろうと…

陽が完全に沈み、あたりが暗くなってくると、ホテルのライトが夜のビーチサイドを照らしてくれていた。BJの友達だという韓国人の男性がやってきてBJと何やらボソボソと話していた。“やってきた”というと語弊があるが…この男性は、ホテルのエステ⁉︎で受付をやっている、れっきとした従業員だったのだ。

でも、仕事中なのに何故か⁉︎目が虚(うつ)ろなのは、その右手に持っているハッパのせいだろう!

誤解の無いように言っておくが…南国でのハッパは、日本で言うところのタバコを吸っている感覚と同じだ。諸外国は日本に比べて断然タバコの値段が高い。代わりにハッパは合法で値段もタバコに比べて、べらぼうに安い。自分の庭でハッパの元になる植物を育てている人もいるぐらいに自給自足が可能なものだからだろう。なので…海外ではハッパ吸ってる人って驚くほど多いし、仲良くなると、必ずハッパをすすめられる。その時に『いえ、結構です。』って断らない方がいいと思う。相手からすれば ”お近づきの印にどうぞ!“ って気持ちですすめてくるんだから、その相手と仲良くなりたいと思うならば、受け入れる素ぶりぐらいは見せるべきだと思うね。

※ちょっと難しい話になるけど大切なことなので書いておきます。ハッパが海外で合法化されていく流れの中で、日本国内ではまだまだ違法だ。実際、日本人が海外でハッパを吸ったら逮捕されるのか?って疑問に思う。日本の大麻取締法という法律の構成要件では…海外での使用だけ(ここでの使用ってのは吸うことだね)なら犯罪にならないと書かれている。だけど…たとえ海外でも所持したり譲り受けたりしたら、場合によってはわからないよ⁉︎ってことだ。(現地で買って持ち歩くことだね)なので…お近づきの印に、一服するだけにすることを徹底して、間違っても日本に持ち込んだり、日本国内でハッパを吸ったりしないこと。その辺の分別(ふんべつ)がつかないから逮捕されるんだな。

海外に行って、相手の文化や気遣いを…“いやぁ〜それって違法でしょ!” なんて言って、断り続けてたら…相手も心開いてくれないからね!

実際、オレも海外でハッパを勧められれば必ず頂くし、吸いたくない時は、あえて一口吸うふりをしてゴホゴホむせたフリして…「ありがとう。でも、ちょっと苦手かな⁉︎」って言えば、それ以上は無理強いしてはこないから…とにかく、相手の気持ちを無下にしないことをオレは学んできた。ハッパを勧められることは諸外国の文化と思って受け入れたほうが相手との距離感はグゥーンって縮まること間違いなしだから❗️そうそう、見るからに観光客って人には勧めてはこないから安心して。

但し…日本でも同じような感覚でハッパを吸ったりしたら逮捕だから絶対にやらないことだね。

先ほどの韓国人の男性従業員とボソボソと何か話していたBJはハッパを分けてもらっていたようだった。どうやら、休憩時間にBJの姿を見かけて話しかけてきたというわけだ。意外にも、このBJという人物は、ガイドとしても人気があるらしく…サイパン島に遊びに来ているロシア人ツーリストからのリクエストも多いと自分で言っていた。明るくて、話し好きで、酒が強くて、ハッパも入手できるとなればロシア人ツーリストがほっとくわけがないよなぁ!

少しの酒で酔いの回ったオレと、ジュースで笑顔のナオと、どんだけ飲んでも酔わないほどに酒が強いBJの3人でビーチを後にして、ホテルのバーでビリヤードをやったり、卓球やったり…楽しい時間は “あっ!” という間に過ぎていった。行くところ行くところで、沢山のツーリストから必ず声をかけられるBJ。みんなBJの優しい人柄に魅了された人達ばかりなんだろう。

酔っ払いながらも、ハッキリ覚えていたことがあった。それは明日…

BJのピックアップトラックの荷台にオレとナオを乗せて、島を案内してくれる約束をしたことだった。



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