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#サイパン サンセットクルーズ❗️

BJにサイパンを案内してもらった日の夕方、サンセットクルーズへ出かけることにした。このサンセットクルーズは、サイパンで急遽、申し込んだもので…食事付きで1人72ドルだった。ちょっと高かったけど、最終日の夜なので奮発してしまった。

17時ごろにホテルに送迎の車が来てくれて港へと向かった。まだ、外は陽射しがあって暑かったりするけど、こんなに早くから乗船するとは思ってもみなかった。

そして出航!外はまだ明るくても船のデッキで全身に受ける風は爽快だった。

船内でバイキング形式の食事をしたり…写真を撮ったりしているうちに、陽は徐々に傾いてきて外はサンセットクルーズらしい景色になってきていた。

『皆さん!そろそろサンセットタイムです。デッキへ上がってください!』とアナウンスされた。デッキに上がった時には、西の空はイイ感じにオレンジがかってきていた。

洋上で見るサンセットって周辺に遮(さえぎ)るものが何もないので…ゆっくりと海に太陽が沈んでいく様子を、じっくりと観察できる。実際は太陽は海に沈むことはなくて、地球が自転していてオレたちがいる場所が太陽から離れて行ってるだけなんだけどね。でも、目の前の光景は…どう見ても太陽が海に沈んでいっているようにしか見えないから不思議だ。

そのオレンジ色の球体も線香花火みたいに真ん丸で、とても可愛らしかった。何より物凄い力強さを感じた。以前、読んだ宇宙の本の内容を思い出していた…“太陽と地球の位置関係ってまるで奇跡だ。距離を含むお互いの位置関係が、わずかにでもヅレていたら、地球は太陽からの恩恵は受けられなかった” と…

そんな話しを思い出しながら…沈みゆくオレンジ色の球体である太陽から発せられる、物凄い量の熱と、心の奥底を揺さぶるようなマグマみたいなエネルギーを全身で受け止めていた。同じように見るサンセットでも…陸上で見るそれと、洋上でみる今とでは、周りに遮るものが何もない分、太陽のエネルギーを全身でダイレクトに感じることができる。それは…恐いという感情と…強い力なんだけど、どこか温かいという感情を上手く織り交ぜたようなエネルギーだった。

そのあと、船内ではポリネシアンダンスショーを見たり、ほかの参加者と少し話したりして過ごした。ポリネシアンダンスって…上半身裸で腰に水戸納豆の藁を(わら)を巻いたようなカッコしたダンサーが、燃えさかる松明(たいまつ)をクルクル回して “イェー!” ってやるあのダンスだ。

そして、サンセットクルーズも終わりに近づいてきたエンディングには、フロアに参加者全員が並んで手をつないでダンス!

こうしてサンセットクルーズも無事に終了した。ホテルへと戻る車の中でも海に沈みゆくオレンジ色の球体である太陽の姿を思い出していた。なかなかに強烈な光景だった!

そんな訳で…翌朝!

サイパンでの最後の夜を、サンセットクルーズで締めくくれたことに感謝し、ホテルのスタッフにもお礼を言って、BJにも一言お礼が言いたくてビーチに行ったが見つけることができなかった。また、いつかサイパンに来ることがあったら…その時も、BJに島をガイドしてもらおうと思う。

そうして…4泊5日の旅は、あっ!という間に終わってしまった。が…得たものはとんでもなく大きかった。

サイパン島には、まだまだ自然が多く残されていて…そこに住む人々は、とてもアクティブで寛容だということを知ることができた。また、戦争の傷痕が(きずあと)がグァム島よりも多く残っているように感じた。

そして、BJという人物と出会ったことで、旅がより一層深みを増した。

絶景を見て写真を撮ること。現地の美味しい食事に舌鼓を打つこと。もちろん、これらも旅の大切な要素ではある。しかし…残念なことに時の経過と共に、それらは記憶の彼方へ忘れ去られていってしまう。これは悲しいことだが仕方がない!

でも、例外的に時が経っても忘れずにシッカリと覚えていることがある。それは…現地で出会った人たちと交わした言葉や共有した時間である。

今こうして、サイパンの旅を回想しながら頭に浮かんでくるのは、BJと過ごした時間、話した内容ばかりだ。コンピュータの性能が格段に向上して、写真の他に動画で旅を記憶しておくことができるようになった。それはとても素晴らしいことだ。しかし、人間は生まれながらに”脳みそ“という素晴らしいものが備わっていて、スーパーコンピューターでも処理できないほどの能力を持つと言われている。“脳みそ”を最大限に活用するためにも、旅先では、一人でも多くの人と言葉を交わし、その内容を記憶に留めておきたい。

”当たり前だけど大切なこと❗️“ を思いださせてくれたサイパン。また、是非行ってみたい旅先サイパン。サイパン島の旅はこうして幕を閉じたのだった。

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