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#パラオ キャプテン再び‼️爆速スピードボート‼️

楽しかったカープ島を離れコロール島へ戻る日なのに・・・朝から台風並みの荒れた天気となっていた。当然、海は大シケの状態!今日はヘリコプターツアーの予定だったが早々にツアーの担当者から連絡が来て『本日のツアーは悪天候のため明日に順延します!』とのことだった。

問題は・・・オレたちがコロール島に帰れるかどうか⁉︎ってことなんだ。

天候の回復を待ってボートを出すかどうか⁉︎判断するらしい。それまでカープ島内にある食堂でスタッフの方々と過ごすことになった。この悪天候ではダイビングも中止なので皆さん一様に手持ちぶたさの様子だった。

オレとナオは、こういう悪天候の時のカープ島周辺の様子が知りたくて、スタッフに一言かけてから桟橋の手前まで海の様子を眺めに行った。それにしても・・・見渡す限り真っ白いモヤに覆われて視界はほぼゼロ❗️この状態から天候は回復するんだろうか⁉︎

島の人たちにとっては慣れたもので・・『予報では・・あと数時間で天気が回復するって言ってたよ。』と優しく教えてくれた。それから1時間程してホントに急激に天気は回復してきた。空を覆っていた厚い雲は上空の強い風に流され、代わりに太陽の陽射しが流れる雲の間から射し込み始めた。

『マジかっ❗️』オレとナオは顔を見合わせた。

まさかカープ島で、荒天から晴天への変わり目に立ち会うことになろうとは!波乗りしていて同じような状況に遭遇することはあるけど・・南の島でのそれは何か特別なものに思えてしまう。まだ海上はウネウネな状態で落ち着くまでにしばらく時間がかかりそうなのだが・・・

ボートを出すかどうか⁉︎ の判断はボートを運転するキャプテンの判断次第なのだ。カープ島に来る時の・・”爆速!スピードボート”にも登場したキャプテン再びである。どうやら・・雨足が少し弱まってきたのを見てボート出してくれる様子だった。海上の波もまだウネウネで雨も時折ザァーっと降ってきているけど大丈夫なんだろうか⁉︎・・かなり心配になるオレとナオだった。

オレとナオはキャプテンに命を預ける覚悟だった。万が一に備えてオレンジ色のライフジャケットを着ている。オレとナオのライフジャケットのストラップベルトを締めてくれたのはキャプテンだったが・・幾分、強めに締め上げてくれた。ウネウネの海の放り出されても最悪ジャケットが脱げないようにってことだろうけどね。輪をかけて心配になるオレとナオだった。

出発の準備が整ったところでカープ島のスタッフの皆さんにお別れのご挨拶!

『キャプテンの運転なら大丈夫だからね!またカープ島においでね!』

『お世話になりました。じゃ!また来まぁす❗️』

こうして、あっ!という間に船上の人になってしまったオレとナオだった。ボートは初めこそは慎重にゆっくりと運転している様子だったけど・・気がつけば来た時と大して変わらないスピードで海上をカッ飛んでいた。

カープ島に来るために荷物は最低限の軽装で来ていたのが幸いした。わずかばかりの二人の荷物は、濡れにならないように防水ボックスに入れてはくれたが・・オレたちは頭からつま先まで全身ずぶ濡れになっていた。雨で濡れているのか⁉︎海水を浴びているのか、全く分からなかった。

日本だったら間違いなく欠航するようなコンディションでのスピードボートは超絶スリリングだった。荒天のために多少大回りする航路を通り・・カープ島→コロール島までの約60分間はオレたちの絶叫タイムとなった。行きのボート以上の恐怖とスリルを味わいグッタリした頃…やっと島が見えてきた。コロール島だぁ❗️

コロール島に着いた時には雨が完全に上がっていて、雲の切れ間から少し陽が射していた。さっきまでの大雨は一体何だったんだろうか⁉️

ボートを降りる時にキャプテンと少し話しをした。

『今日みたいな日にスピードボートに乗るなんて・・日本じゃ絶対に経験できないよ。サンキュー!キャプテン!』

『ガハハ!オレも今日はヤバイと思ったぜぇ!』だって・・・

何はともあれ・・・キャプテンの腕と度胸で無事にコロール島の港に到着できた。ボートを降りて港のツアー受付にいくと係の女性が驚いていた。

『まぁ・・・二人とも無事だったのねぇ!』って満面の笑顔で出迎えてくれた。その女性を真ん中にして、全身ずぶ濡れのオレとナオが左右に立って・・

無事に帰った記念” の写真をパチリと撮ってくれた。どんだけリスキーな移動だったんだろう⁉️





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