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#メローな毎日を過ごす!

ここのところ4〜5日は、毎日のように寒い曇り空だった。

気候的には、ココJanJucでの2月は日本でいう9月に当たると思うのだが・・日本にいる時に感じる残暑というものがまったく感じられなかった。暑い夏から一気に晩秋にでもなったかのようだった。毎日、海に入るたびにそれを肌で実感していた。

『荷物になっても良いから、絶対に薄手のフルスーツを持っていっといた方がいいぞ!』日本を発つ時に師匠から言われていた助言が見事に当たっていた。フルスーツがなかったら海に入るどころではなかった。

肝心の波も、ここのところはヒザ〜モモぐらいのスモールサイズの日が続いていた。スモールサイズが続くと、さすがのヤング・オージーたちもショートボードをいったん置いてロングボードで波乗りしている姿を見かける。

ヤング・オージーたちはどんなボードに乗っても波と調和するのが上手い。

この頃、世界的には、まだショートボードでのパフォーマンス全盛期という時代だったけど・・ちょうど同じ頃、アメリカはカリフォルニア州ではジョエル・チューダーという1人の天才サーファーが、今までとはまったく違うアプローチでサーファーとして活躍していた。ジョエル・チューダーは古くから伝わる・・伝統的な重たくて長いロングボードのシングル・フィンを華麗に操り、人々を魅了していた時だったんだ。

ジョエル・チューダーの起こしたムーブメントがキッカケとなって・・ショートボードだ!ロングボードだ!というサーフボードのカテゴリーにおける不毛な争いがなくなってきつつあったように感じていた。

”ベルリンの壁”  が崩壊したように・・それから数年もしないうちにサーファーの間に大きく立ちはだかっていた ”カテゴリーの壁”  は取り除かれ、色々な長さ、厚さ、重さ、素材、形のサーフボードで人々が波乗りを楽しむ姿を目撃するようになってきていたんだ。

そういう意味では、ジョエル・チューダーの残した功績は、非常に大きいとオレは思っている。

話しをJanJucに戻そう!

1996年ごろは、ヤング・オージーの間でもジョエル・チューダーの起こしたムーブメントが徐々に受け入れられつつあった時期だったのかもしれない!?

ショルダーの張らない波での、ロングボーダーの力の抜けたライディングは、とても優雅で・・一種の芸術のようにも見えたんだ。オレは見とれてしまったね!

波と調和するって表現がピッタリだった。

ショートボードのような ”せわしなさ”  とは無縁の世界! ロングボードを華麗にコントロールして波になっているヤング・オージーたち。彼らは海を離れた日常生活でも優雅にゆったりと時を過ごしているイメージがあった。

そういう光景を見ていたら・・なんとも心が温かくなった。

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