セブ島 語学留学 Day14(オスロブ#4)

オレたち10人を乗せたボートは、スミロン島のすべてのポイントを周遊し無事に出発点に戻ってきた。ボートと言ってもツアーボートのように乗るボートが決まっているわけではなく、常に停泊(ていはく)している何隻かのボートに適当に乗り込んで、定員が一杯になれば出航するのが、ここオスロブでは一般的だった。このへんも、ゆるぅ〜い南国ならでは!ここに来てみてわかったけど・・やっぱりオスロブも日陰が極端に少ない。たえず強烈な日差しにさらされて皮膚は悲鳴をあげっぱなしだった。UV対策はしても、それすらも日差しは突き破ってくるようだった。数少ない日陰があるレストハウスに戻ってホッ!と一息ついていると・・
『おぉーい!準備ができたぞぉー!』って、誰かが呼んでるような!?・・『そうだ!滝に行くんだったけ!』あまりの暑さにボォーっとした頭で、声のする方へ行ってみると・・軽トラックが止まっていた。その軽トラックの荷台には、バスの車内みたいにお互いが向き合うように、両側にベンチが固定されていてそこに座るように促(うなが)された。何とも窮屈(きゅうくつ)ではあるけど・・みんな初めて乗る軽トラックの荷台に興奮(こうふん)しっぱなしだった。いざ走り出してみると・・これが、かなりスリリングだった。セブの街中を走り回っている日本製のバイク同様、ここでも日本製の軽トラックが大活躍(確か!?ホンダだった) 荷台に乗った7人+運転手、合計8人を乗せたマニュアル・ミッション(MT)の軽トラックが道中の激坂を660ccの小さなエンジンで、ゼェーゼェー息切らしながらでも登っていく。軽トラックってこんなにパワフルだったんだぁ!感動!小さな車体に大人が8人も乗ってカーブを曲がるたびに ”ゆらぁ〜ゆらぁ〜” て車体が揺れるもんだから荷台から振り落とされるんじゃないか!?ってドキドキした。女の子たちはキャーキャーと案外楽しそうだった。

走ること20分。滝に到着したのかな?って思いきや・・軽トラックのドライバーに『今度はこれに乗って!』と促(うなが)されたのは・・なんと!バイクの後ろのシート!なんでも、この先の道はアップダウンがキツくなって、軽トラックじゃムリだからってことらしい。もちろん、別料金!最初に受付で払った金額はここまで!ってことなのだ。なので・・追加料金の5ペソを払いたくない人達は、歩いて滝まで向かっていた。オレたちは、5ペソを払って文明の力にあやかることにした。しかもノーヘル!まともに風を切るので気分爽快! でもね・・転んで怪我しても自己責任ということなのだよ。滝までの距離はそんなに遠くはないのかもしれないけど・・その起伏の激しさは『やっぱりバイクの後ろで良かったよー!』と感じるぐらいだった。歩くにはキツイ!そのアップダウンをヒーヒー言いながら歩いている人たちを尻目に、ツマログの滝(Tumalog waterfalls)に到着した。バイクはオレたちを降ろすとすぐにUターンして、きた道をビューン!って猛ダッシュで戻って行った。こうして数台のバイクがピストンして次々と人を乗せて稼いでいるという訳なのだ。因(ちな)みに・・ここセブ島では、バイクの後ろに人を乗せて商売したり、庶民の日常の足であるJeepne(ジプニー)を走らせて商売するのも許可がいらないそうだ。無許可! ホント!? セブって自由な働き方ができて素敵なとこだね!

バイクを降りた場所の目の前が ”ツマログの滝” だった。
一瞬、目を疑(うたが)った。なんてキレイな滝なんだろー!
滝壺に落ちてくる水と、大気中を浮遊しているミストのキラキラしたコントラストがこんなにもキレイだなんて!しばらく顔面にミストを浴びながら、その場で立ち尽くしてしまった。それぐらいマイナスイオンも一杯で気持ちが良かった。
ここの滝の地形は段々になっているので、落下してくる水の多くが岩にヒットしながら滝壺に落ちてくる。段々の数も多いので、多くの水は液体の水のままではなく、そのほとんどが飛沫(ひまつ)となって空中を彷徨(さまよ)いながら落ちてくるってわけなのだ。

みんなは水面を泳いだりしていた。ようやくオレもみんなのいる水面に入っていくと・・時々、足に何かがぶつかってくる。”な、なんだろう?”

”あぁ〜!それはドクター・フィッシュだ!足の裏の古い角質をかじってくれるぞぉー” と、ガイドさん

”ドクター・フィッシュ!?”
聞いたことない名前だったけど・・ガイドさんに言われた通り、岩場に座って足を伸ばしてみると早速、足の裏をかじりにきた。いてぇ!やめろ!くすぐったい!
なんだか痛いんだか・・くすぐったいんだか・・わかんないけど、足の裏をキレイにしてくれる魚のお医者さんってことなので、しばらくの間、されるがままにしておいた。当たりを見渡せば、みんなも足の裏をかじられキャッキャと喜んでいた。

楽しい時間というのは、あっ!? という間に過ぎてしまうもので、もう帰りのバイクが迎えにきていた。来た道を戻ってもらい、軽トラック乗り場で全員が揃(そろ)うのを待ってレストハウスへ向けて再び爆走が始まった。

とっても充実した1日を過ごした。レストルームで順番にシャワーを使わせてもらいベタベタした潮や汚れを落としてサッパリした。定番ではあるが・・お土産Tシャツを物色しながら、みんながシャワーを終えるのを待った。

I SAW A WHALE SHARK!” ”ジンベイザメを見ました”

とプリントされたベタすぎるTシャツをお土産に買うと、陽気な店員さんは
”色違いで買っていきなよ!”とニコニコ近づいてきた。あまり推(お)しが強くないのも感じが良かったので・・こういうデザイン絶対に着ないだろうなぁ〜って思いながら、色違いで奥さんの分も買って帰ることにした。

いいタイミングで帰りのバスも来たのでレストハウスのスタッフにも
”今日一日とっても楽しかったよぉー!ありがとー!”ってお礼を言ってバスに乗り込んだ。週末のセブシティまでの道のりは大渋滞が予想される。来た時の倍ぐらい時間がかかるかも?そう車掌さんから聞いてはいたけど、何故!?(なぜ)か目が冴えちゃってまったく眠たくなかった。車内では映画を2本しっかりと鑑賞させてもらった。みんなは・・疲れ果てて爆睡!
時間にして約3時間、ようやくバスはセブシティーに到着した。時間は20時半!?
”ぐぅ〜!”
ハラへったぁ〜!





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