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コンサル時代に高速キャッチアップのためにやっていたこと

未知の領域へのキャッチアップはコンサルで身につけた


今の仕事は自分にとっては、広報という業種、ユーザーサクセス(キャリアアドバイザー)もそうですが、人材業界というのも未経験領域だったりします。

そんな中でなんとかやっていくために徹底的にパクることをしました。

ただ、パクったり人に聞くのにもコツはあります。

また、(戦略系でないからそんなのコンサルじゃないという人もいるのは承知だが)一応元コンサルとしてコンサルってどんなことするの?どんな能力が求められるの?という質問を受けたりもしたのでその辺りの話をするという意味で今回のテーマを選びました。

コンサルというのは、自分が実際に働いていない業界について、その道のプロが悩んでいる課題を一緒に解決していくのが求められます。
ITや人事という専門領域ならまだお客さんよりもコンサルの方が知見のある場合も多いのですが、それでも業界や業務のことはお客さんの方が圧倒的に詳しいのはいうまでもありません。

しかも実際にコンサルが参画するプロジェクトがどこになるかを知るのは参画する1週間前とかだったりします。(ひどい時は数日後の場合も)
しかもプロジェクトは短いと3ヶ月とかで一区切りなので悠長に勉強する時間は長くても参画前の1週間+現場ヒアリングの1週間くらいです。

そのためコンサルは極めて短期間で業界・業務の知識を身につける必要に迫られます。

同じテーマで書かれた本や記事を5-10本読んだり、専門家の話を聞き共通項を抜き出す


やることはシンプルですが、これです。
私がコンサルしてた時はプロジェクト決まったらまず最初にAmazonで業界本や業界の著名な人が書いた本を5-10冊まとめて注文して片っ端から読みました。

また、友人・知人で同じ業界に勤める人や過去に同じ業界のプロジェクトに参画していたコンサルタントに連絡してヒアリングしました。

あえて同じテーマを取り上げる本を複数読むことで、本質を捕まえる試みです。
どういうことかと言うと、1冊にしか書いていないことは著者の主観だが、5冊に書いてあればおおよそ正しいとかそんなことです。
私は割と本読むの速いので普通に前からバーっと読みますが、長文を読むのが苦手な人は見出しだけさらっと見た上で、複数の本で共通するものだけ読んだらいいと思います。

ここをまずやっておけば、業界の全体像を自分なりに解釈できるようになります。
その上で、個人に質問すれば、より具体的で深い話が聞けます。
この準備があればお客さんへのヒアリングの内容もグッと良くなります。

ただ、これは実際にやるとわかるんですが、実際のコンサル業務では本などで得た知識が直接役立つことはあまりなく、結局のところお客さんからヒアリングした内容とそれを元に論理的に分析し、考えたことが結果につながります。

じゃあ最初からお客さんにヒアリングするだけでいいんじゃない?て思いませんか?

良いヒアリングをする秘訣:相手との共通言語を持つ


業界には専門用語もありますが、それは勉強すればわかります。
それ以上に厄介なのが、その業界独特の言い回しです。

例えば、「予算」という言葉。え?予算は予算でしょ?そう思った人が大半と思います。
通常「予算」とは売り上げ目標を指します。(予算達成って言いますよね)

でもこれが政府になると意味が変わります。
政府では「予算」というのは「使わなければいけないお金」のことです。
政府にとって収入の大半は税金と国債だったりするので、各省庁とかで目標を持つものではありません。
省庁レベルで考えるのは配分されたお金(予算)をどこにどのように使うのかという視点です。

企業では収入、政府では支出と「予算」の差すものが真逆になるわけです。

ここが食い違うとヒアリングする時に、両者の頭に「?」が浮かんでスムースに話ができません。

これが共通言語を持つことの重要性です。
Findyで言えば、エンジニアがよく使う言葉であったり技術用語がこれにあたります。
「フロント」という言葉が出たときに、エンジニアは瞬時にそれが「ウェブのフロントエンド」と認識できると思いますが、これも共通言語の1つです。

フロントというと、ホテルのフロントを考える人やプロスポーツ業界でいうと、いわゆる背広組の人たちを指す言葉だったりします。

今後、何か新しい知識をつけようとか、お客さんの業界・業務を理解しようと思う方の参考になれば幸いです。


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