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無難に赤点は回避する

環境問題に真剣オタクなのでBEV第2弾です。

今回借りたソルテラはなんと群馬県の公用車です。平日は公務員が仕事で使用し、休日は市民向けに貸し出ししてるみたいです。エコロジー!

ちなみに3台ありましたが1台も借りられてませんでした。あれ…?

理由は簡単で、別に安くないからです。

お得感はありません

しかも駅から遠い、意味不明な場所にあるからです。

最寄り駅から軽く2kmはありますね

"ゼロエミッション"を謳っているのに、まず辿り着くまでにバスかタクシーが必要なのは微妙ですね。

つまりどういうことかというと全くメリットがありません。荷物を載せたいだけなら適当に軽トラ借りれば安くていいし、人乗せて長距離運転するにしても駅前のトヨタレンタカーで充分です。

現状、私のような異常オタクしか借りていないのだと思います。うーん…。

ぐんまちゃんナンバーかわいいね🥰

このカーシェアの仕組みに対する批判はさておき、ソルテラという車について。

スバル ソルテラ ET-SS(’22)

なんか猫も興味津々でしたが、ボディカラーがホワイトだと本当にパンダにしか見えませんね。正直あまりかっこいいとは思えません。最近はどこのメーカーも無塗装の樹脂パーツを付けりゃいいと思ってるので、ラギッド感を表現したこういう車はしばらく出続けそうですね。流行りなので。

今回借りたのは1モーターのFWDモデル

リアに回ると耳みたいな変なスポイラーが付いててますます動物感。

個人的に腹立つのはリアガラスが寝すぎてて積載量が大幅に削られてるところですかね。空力とかデザインとか色々事情はあったのかもしれませんが、実用性と後方視界は犠牲になってますよね。これはスバルが主導で作ってたらこうはならない気がします。

ファブリック生地

内装はと言うと、変な形のメーターを除けば「普通〜…」という感じです。モニターとかエアコンとかの操作感も普通の車からの乗り換えで違和感ないです。

足元の広さは充分

広さは充分…ですが、床下にバッテリーパックを搭載している都合上、座面の低さが気になります。たぬかなにバカにされる身長の筆者でも普通に座ると膝が浮いちゃうので、長時間座ってるとお尻が痛くなりそうです。

黙ってワゴンみたいな形にすればもっと荷物載るのに…。NXとかフォレスターとかの方が圧倒的に荷物載ります。

これでバックドア開く

鍵を持っていれば、車の下に足を突っ込むだけでバックドアが開くのはナイスアイデアです。両手が塞がってても開けれるし。

コックピットはこんなん

全体的にTHE・トヨタ車って感じですが、後方視界はともかく前方の視界はかなり良いです。

先進感のあるメーターですが、こいつが一番腹立ちます。メーターが変な位置にあることに加え、ハンドルがかなり小径なので画面の下半分が見えないんですよね。

目線から撮るとこう。見えない。

この見えてない下半分のところに結構重要なADASの作動状況が表示されるのですが、覗かないと全く見えません。

変な形のステアリング

どうしてこうなったのかというと、本当は異形ステアリング(バイワイヤ)にするつもりだったから…というのはなんとなく想像がつきます。

しかし、ステアバイワイヤねぇ…。今後はステアリングだけでなくブレーキもバイワイヤにしたいらしいですが、普通に怖すぎません?オール電化の家とかもそうですけど、なんでも極端に一本化ってアクシデントに弱そうで選びたくないです。

あと、先進感出したいのか知りませんが、最近の車はシフト操作が初見殺しすぎます。これはただ左右に倒せばいいだけか?と思いきや「押し込んだままひねる」でした。説明書付いてなかったら分からんて。

最近のベンツのコラムシフト
最近のホンダのシフトボタン

普通にレバーで良くない????
なんかプリウスだけよく叩かれてるけど他のメーカーも大概だよ。

そしてボンネットの中はなんか知らないけど結構ギッチギチにモーターやらなんやらが入ってます。もっと省スペースな印象がありましたが、そうでもないみたいです。

借りたソルテラは一番安いやつ(それでも627万円〜です)のFWDモデルなので、1モーター 約200馬力です。車重が2.1トンあるのでどんくさそう…でしたが、トルクが有り余ってるのでなかなか軽快に走ります。

ただし当然、アリアで感じたような軽さはあまり感じません。重いものが動いてるなぁという動きです。

なんとなくですがブレーキ性能に不安を覚えました。結構踏まないと止まらない、個人的には嫌なフィーリングです。普段A45に乗ってるからかもしれませんが…。

乗り心地は悪くなく、スタッドレスを履いてたわりにはロードノイズも少ない方でした。モーターの不快な高周波音も上手くカットされていると思います。

この車、航続距離は567kmということですが、充電満タンの状態で走行可能距離を見たら約400kmでした。まあ、カタログ値の7〜8割程度ということでしょう。特別"電費"が良いわけでもない。

ということで、特筆すべき点は特にありません。

そう考えるとやっぱり価格が気になります。補助金で85万円引きになるとはいえ、普通にハリアーとか買ったほうがよくない?

全体的に無難にまとまってると思いますが、わざわざこれを選ぶ理由が無い。アリアのほうがかっこいいし…。競争力が全然無い気がします。

実際に販売台数も月1000台いくかどうかレベルで、売る気が感じられない…BEVをつくれつくれ言われてるから「とりあえず出した」感。次期車はスバルの工場で作るらしいですが、どこか尖ってるところがあると良いですね。

それにしても、最近EVシフトは鈍化してるようですが、結局徐々に電動化は進んでいくものと思われます。現在、過給圧1.8バールのエンジンで燃料を「愉悦」に変換しながら走り回っていますが、そんなことができるのも残り僅かかもしれません。そろそろ、BEVにも楽しみを見出していかないとですかね。

つーか、BEVって"環境問題"の対策ですよね?

激重のステンレスボディに850馬力のモーター積んでガンガン電気を消費するのって「エコ」なんすか?

EVってこういうところがアホくさいんだよな〜

乗れる限りはエンジン車乗りますが。


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