乾坤一擲の力作
今夏、2.4リッターの最上級レヴォーグに乗れる機会があったので思い出しながら書いてます。
単純に興味があったのと、長距離運転して小旅行するのに快適そうな車に乗りたかったので借りました。
結論から言うと1.8リッターのレヴォーグが欲しくなりました。
なんで？
たしかに、2.4リッターはパワーあって高速でも快適だし、勇ましいサウンドが聞こえてきて楽しいです。
でも（限りなく600万円に近い）500万円〜なんですよね。
走りと実用性のバランスは本当に良くて、どっちも大切にしたい人ならこれほどベストな選択肢も無いと思います。
でもあーしは、エンジンよりもボディや足回り、2ピニオンラックのステアとかアイサイトXに高い価値を見出したので｢これが400万以下で買えるなら安いな〜｣と思っちゃいました。500万も出せるなら選択肢も多いしね…。
足回りはZF製の電制ダンパーが入ってるんですね。これはなるほど良いもんでした。適度にコンフォート性も高くて、なおかつワインディングを流したときはステーションワゴンとは思えないような良い動きをする。上質感に貢献してると思います。あとステアリングのフィーリングが異様に良くて驚きました。これ文字で言っても伝わらないし｢またオタクくんが何か言ってるよ笑｣くらいにしか受け取れないと思うので、機会があれば体感してほしいもんです。これは気持ちいいっす。
それとアイサイトXとかいうやつが優秀でした。高速はもうほとんど何もしなくていいんですね。すげ〜。加減速も自然だし、これはたしかに他社のADASより優れてる感じありますね。他社のだと使ってて恐怖を感じる瞬間が必ずある（信号待ちの車に突っ込むんじゃないかと心配になる）のですが、アイサイトはそれが少ないですね。ACC使ってるときにモニターでブレーキランプの点灯状況が確認できるのも地味に良いですね。たまに心配になるし。流石は内製で開発してるだけあります。
文句があるとすればドライブモードの調整幅の小ささでしょうか。もう少しはっきりキャラチェンできるほうが楽しそうなのに。4パターンも用意してるけどこれくらいの振り幅なら2パターンくらいでよくね？と思ってしまった。エンジン特性はまぁ分かるとして、足回りはもう少し硬くなっても面白そうだし、一応ステアリングも重くなるはずなんですが本当に微々たる差です。
とか言ってたら、電制ダンパーの制御をアップデートできるサービスが開始されたらしい。
こういうのは電動化の恩恵ですよね〜。
販売後でも"動的質感"に付加価値を追加できるって面白いですね。
スバルはCVT推しですが、たしかに特有のフィーリングは多少はあるけど嫌になるようなもんじゃないですね。これだけ嫌われてるのは昔のCVT車のイメージに引っ張られてる人がまだいっぱいいるんだろうなぁ…。ATのほうがキャラクターにマッチしているというのはそれはそうです。でも企業体力のことも少しは考えてあげてください。
縦型のモニターはまぁ…
1日しか使ってないから何とも言えないけどそんなに使い勝手悪いか？って感じ。別に普通に使えたけどな。エアコンは一応独立スイッチ付いてるし。もっぱらApple car playを使ってたので純正のシステムを使ってるとまた違う感想になるのかね。主な購入者層が50代〜ってこと考えると単純にデジタルに拒絶反応示してるだけの気もするが…。
インテリアはいつものスバルといったところでした。まぁ、他車種と共有しがちだし…。
というわけで1.8リッターのSTI Sportは結構自信持ってオススメできる車ですね。装備面で2.4リッターのやつに劣ってるところ無いし。安いし。中古ならもっと安いし。
勿論お金があるなら2.4リッターが良いです。速いし。確かに速いですよ？275馬力って並の車ではついていけないくらいのパワーだし。
あと、最近のスバル車はようやく芋臭さみたいなのが無くなってきたというか、田舎から上京してきて3年目の大学生くらいは洗練されてきましたよね。高校までずっと坊主だったけど大学デビューしてちょっとかっこよくなったみたいな。
とか思ってたら、新型WRXのリア見て横転してしまいました。これならまだレヴォーグのリアのデザインをそのまま流用した方が100倍くらいマシだったんじゃないだろうか。フェンダーの樹脂パーツを無塗装にしてるとかは百歩譲って許すとしてこれだけは絶対に許せない。お、鬼ダサい…
…
最近はレイバックも登場しましたね。良いんじゃないですか？顔つきもソフトになったし、充実装備で400万円ジャストというお買い得感。販売計画比で結構売れてるらしいですね。
これはなるほどジジイになったら欲しい車です。俺がクソジジイになった頃にまだレヴォーグが存在してたら買いたいですね。貸してくれたディーラーありがとう。カタログもありがとう。
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