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ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ◆『ハクスラをしよう!』

この記事はDiscordのプライベートサーバーにて2022/9/18に開催された「ニンジャスレイヤーTRPG」のセッションリプレイです。

内容は実際のセッションログに基づいていますが、リプレイ化にあたって読みやすく会話の順番や誤字・語調を調整したり、NMの描写やPCの行動を元に描写を加筆したりと大幅にノベライズ的な調整を加えています。あらかじめご了承ください。

◇シナリオ本文中に登場する略称
NM:ニンジャマスター、PL:プレイヤー、PC:プレイヤーキャラクター

◇参加者(PC/PL表記、敬称略イニシアチブ順)

NM:ぽにぽに
シスミ:Seveer

◆シスミ(種別:モータル)
カラテ    2  体力    3
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   4  脚力   3
攻撃/射撃/機先/回避  2/3/3/2

◇装備や特記事項
『サイバーサングラス』『テック・ガントレット』『テックレガース』『ショットガン』
『知識:伝統的アート』『知識:テックガジェット』『交渉:威圧』

◆忍◆ ニンスレTRPGモータル名鑑#XXX 【シスミ】 ◆殺◆
モータルの少女。先祖帰りの見事な金髪を持って生まれるが、普段は安物の黒染めで偽り黒髪となっている。ある日、育ての親から「体を売るか、金を盗ってこい」と言われ家から追い出される。臆病で意志の脆弱な彼女に前途はなく、奇跡的に手に入ったジャンク品のショットガンと共にネオサイタマの夜へ踏み込む。他者を殺して生き延びようとする己の醜さと、正視に耐えないネオサイタマの現実に苦しみながら。

◇本セッションの前提
1:PCはモータルである。
2:1対1のセッションである、シスミ以外のキャラはすべてNMが担当する。



【ハクスラをしよう!】





パッと、華が咲いた
赤い赤い、華が咲いた
その花弁が少女の頬に一滴


:「アババ、アバ、アバババ!!」


胴体から深く切り付けられた男から噴き出る華が、咲いた


シスミ:「ひ、い」
シゲル・モーガン:「ッハァー!ヒーッ!イヤーッ!


惨劇の下手人たる男がハイになりながらもう一度、クロスに男を斬りつける
バッと、より一層。部屋を染め上げる華が
シスミの前で咲き続けていた


:「アバーッ!アババーーッ!!」


少女の頬を伝う生ぬるい液体が、
瞬く間に冷たくなって、頬から滴っていく。
耳に聞こえる絶叫は、知らない誰かの断末魔だ。
頬から垂れる液体は、知らない誰かが放つ致死量の血液だ。


リー・ノグチ:「…………」女が、君の手をそっと握った。やさしく、落ち着かせるように。
シスミ:「はっ……はっ……」意識の外から触れた手に、反射的に掴まってしまう。視野は狭く、死体に。
リー・ノグチ:女は何も言わない、視線もむけない、ただ手は握りしめたまま。

シラセ・タカノリ:「大丈夫だよ、シスミ=サン」
シラセ・タカノリ:「大丈夫だ」

NM:
少女の傍らにいた少年も同じように、目の前で繰り広げられるツキジめいた光景を見ていたが、その口からはうわ言のように「大丈夫だ、大丈夫」と繰り返すその瞳は爛々と輝いている。

シスミ:
この重く雲の垂れこめた都市……ネオサイタマにあって、自分はどこまでもただの市民だった。
血と鉄の匂いから目を逸らして、過ごしてきた人間だ。
目の前で人間が肉塊になり、いのちというものがあっさりと散らされる。
そして自分もまた、死ぬか殺すかの螺旋に踏み込むことになると、
今になって、ようやく自覚した。

シゲル・モーガン:アガリィ!

NM:
もうそんな必要もないというのに、男が喧しく音を立てながらチェンソーを首に振るえば、バラバラになった肉塊が室内にいやな音を立てて転がった。

シスミ:「ひいっ!」けたたましいチェーンソーの音と肉が引きちぎられる音に、首がすくむ。

NM:
男がシスミを見た。
ただじっと、チェンソーを持ったまま、サングラスの向こうから君を見た。

シゲル・モーガン:「おい」
シスミ:「は、は、はいっ!」歯を食いしばって、ヤケになったような返事。

NM:
男はシスミをじっと見て、見つめて
ニカッと、屈託のない笑みを浮かべた

シゲル・モーガン:さっさと漁っちまおうぜ! タイム・イズ・マネーだ、俺が”コツ”ってのを教えてやるよ!」
シスミ:「う、うう……」こくこくと頷く。頭の中が妙に熱くて思考がぼやける。
シラセ・タカノリ:「あ、それならボクーー」
リー・ノグチ:あたしが教えるから」少年に先んじてシスミの手を握っていた女が前に出る「良いでしょう? シスミ=サン、一緒に探しましょうね」
シスミ:「はい……」

シスミ:
不安そうに、女を見上げた。
あまりにも気安く、優しく自分を歓迎する人間たち。
今はあまりに異質で、異常で、まるで自分と同じ存在には見えないけれど。
今からわたしも、彼らと同じなのだ。

シラセ・タカノリ:「し、心配はないよシスミ=サン」」少年がUNIXに向かいながらできるだけ気軽に声をかける
シラセ・タカノリ:「リー=サンは探すのがうまいんだ」
シゲル・モーガン:「3分以内にやっちまおう」手慣れた様子で男もガサガサと死体を置いて作業を始めた
シスミ:「はい、わかりました……!」

シスミ
シラセに一瞥して頷き、何かを吞み込むような所作のあと目を開く。
今日のために持ってきた、ジャンク品の散弾銃。
片手に持っていたそれから、生々しい感触がするような気がした。

NM:
シスミは女子校生だ、チャカ・ガンを持ったどころか見たことすらなくてもおかしくはないだろう。本来ならば闘争とは無縁の場所にいる存在なのだ。
だが、彼女が身を置こうとしているチームではそうはいかない。
彼らはハック・アンド・スラッシュ、危険で非合法で、ネオサイタマでも指折りにスリリングな行為にいそしむグループなのだから……
このような事態になった原因は、ほんの数日前に遡る――


◆ネオサイタマ市内のとある高校の教室◆

女子校生A:「ね、見てみてモチダ=サン」
女子校生B:「そうそう、ふふ。シスミ=サン、一人でかわいそう」
女子校生A:「ね、くすくす」

NM:クラスメートたちが遠巻きにシスミを見ては、侮蔑めいた視線を隠すことなく突き刺している。

シスミ:「……」少しだけ俯いて、手に持っている本に集中する。フリをする。

NM:
君は無関係を装おうとする、この世界と自分は切り分けられた存在だと。
けれども、なんということだろう! 女子高生たちは君に近づいてくるではないか!

女子校生A:「ねぇ、シスミ=サン」
シスミ:「あ、は、はいっ!?」

NM:
がたんっ!と椅子が大きく音を立てて、シスミの直立を邪魔した。
2人が座り込むシスミを上から見やる、立ち上がるのもダメ、視線を下げたらその瞬間遠回しな皮肉が浴びせられる恐るべきフォーメーションだ!

女子校生B:「一人で本を読んでるみたいだから、話しかけてあげようと思って」
女子校生A:「ちょっとさ、その本、図書館のものでしょ」
シスミ:「え、はい。そうです、が……?」
女子校生B:「返してきなよ、ダサいから」二人は笑顔だ
女子校生A:「そうそう、ダサいよ。買いもしないなんて、ドロボウじゃない?」

NM:
明らかに飛躍した発言!これは君をハメるためのものだということは誰でもわかるだろう!

シスミ:
逆らってはいけない、わかっている。
だけど本は、読書はシスミを守る砦だ。

シスミ:「で、でもこれは、しっかり受付で借りたもので……!」
女子校生B:「ドロボウ」
女子校生A:「ドロボー、いつも同じ服着てさ。服も盗んできたの?」

NM:
しかしネオサイタマにおいては弱った犬から棒で叩かれるのだ!
数の理、地の利を失ったシスミは嬲られるのみ!

シスミ:「う、あ、うう……」
シスミ:わかっていたのに。
シスミ:「わたし、ドロボウなんかじゃ……」

NM:
理屈はどうでも良いのだ、彼女たちは君をサンドバックにできれば。
哀れ、このまま授業の始まりまで甚振られようかというその時であった!

シラセ・タカノリ:「ちょっと、やめないか君たち」

NM:クラスメートのシラセが割り込む、女子二人のヘイトが逸れた。
女子校生B:「なに、シスミ=サンと話をしていたんだけど。ね? シスミ=サン、そうでしょ?」
シスミ:「あ、あ、えっと」
シラセ・タカノリ:「どうでも良いけど」
シラセ・タカノリ:「シスミ=サン、センセイが呼んでるよ」
NM:女子二人が露骨に舌打ちした、流石にセンセイに逆らって内申点を下げたくはないのだ。

シラセ・タカノリ:「行こうよ」
シスミ:「あ、はいっ!」ぎこちなく、シラセのもとに寄る。

NM:シラセは足早にシスミを連れ出す、教員室とは反対側、人気のいない方向に向かって。

シスミ:「……あの、シラセ=サン……?」感謝の言葉を述べようとして、歩く方向に気づく。
シラセ・タカノリ:「良いから」そのままどこか急ぐように人気のない影に入れば追っ手を確認して一息ついた
シラセ・タカノリ:「……よし、誰もいない」
シスミ:「えっと、ごめんなさい。さっきは……」
シラセ・タカノリ:「あ、ううん、良いんだシスミ=サン、実はその、ボクの方が用事があって」
NM:シラセは唐突にどもり始める、女子と二人きり!この状況は典型的ナードである彼には緊張しないほうが無理がある!

シラセ・タカノリ:「えっと、その、えーっと……じ、時間とか、あるかな?!」
シスミ:「はい、大丈夫です」ぎゅっと胸元を掴んで控えめに呟いた。
シラセ・タカノリ:「その、えっと……シラセ=サン」

NM:
彼はぎゅ、っと意を決したように深呼吸すれば、シスミを真剣な目をしてじっと見つめた
どことなく頬が赤い、呼吸も荒く、視線がぶれている

シスミ:「……?」シスミは不思議そうに首を傾げる。
シスミ:自己肯定の低さが、生まれついてのコンプレックスによる悩みが、シスミにある種の精神的鈍感さを作っていた。

シラセ・タカノリ:「僕はそのぉ……えっと、君が……」
シラセ・タカノリ:「君がお金に困ってるって聞いて……!」
シスミ:「……はい。あの、だから、ごめんなさい。わたし、助けられても返すものが……」視線を低く。
シラセ・タカノリ:「えっ、ええっ、良いよ、返すなんて!そんなこと良いよ、そんなこと!」なぜか挙動不審になり始めた、シスミをチラチラ見ている
シラセ・タカノリ:「その……ボク、その……君がお金に困っているなら、稼ぐ”アテ”を知っていて……」
シスミ:「稼ぐ……?バイトのお話し、ですか?」
シラセ・タカノリ:「う、うん。そんなところかな、危ないけど……稼げるよ、間違いない。それに自信もつく」
シスミ:「自信と、お金……」

シスミ
間違いなく、シスミに早急に必要なものではある。
人についた自信というのは、ナメられないように必須なものだ
そしてそもそもお金がなければ、他人と平等に立つことはできない。この都市では。

シスミ:「そんなものが、あるんですか?」おずおずとシラセを見つめる。三つ編みが揺れた。
シラセ・タカノリ:「ある!」シスミが引っ掛かったことでシラセの勢いが乗った
シラセ・タカノリ:「ボクも自信が付いたんだ、だからその、ボクのチームに1人空きがあって、そこにシスミ=サンを入れてもらえるようお願いしようかなって……」

シスミ:
チーム。団体行動。
慈善団体の手伝いや、そういった類のものだろうか……確かに危険はないし、手伝であれば多少の報酬は出るかもしれない。それに。
誰かに喜ばれれば、わたしにも自信はつくだろうか。

シラセ・タカノリ(NM):天然ボケか???
シスミ(PL):だって提案して来る人も荒事に関係なさそうな人だし……

シラセ・タカノリ:「シスミさん、興味があるなら……今夜にでも、どうかな」
シスミ:シスミの顔に肯定的な色が浮かぶ。
シスミ:「うん、わかりました。とりあえず1回だけでも、手伝わせてもらえませんか……?」
シラセ・タカノリ:「わ、わかったよ。それじゃ、えっと……」シラセは電話を取りつつシスミを見た

シラセ・タカノリ:「……シスミさんって、ショットガン使ったことはある?」

シスミ:「え?」
シラセ・タカノリ:「ショットガンだよ、チャカ・ガンでも良いけど……」

シスミ:何を言っているのかよくわからない。ショットガンって、銃、だよね

シスミ:「え…?」



――その夜、キバレ・ストリートの片隅

NM:
シスミは待ち合わせの場所で”チーム”の他の3名と落ち合った。
初対面だというのに大柄な男……リーダー格は非常に気さくだ。

シゲル・モーガン:「本当にショットガン持ってくるたぁな、ジャンク品だが良い気概だ!」

◆シゲル・モーガン(種別:モータル)
カラテ    5  体力    4
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   2  脚力   3
攻撃/射撃/機先/回避  5/2/3/4

◇装備や特記事項
『チェーンソー』『▶︎テッコLV1』『▶︎クロームハート』『◉滅多斬り』
『知識:ストリートの流儀』『知識:犯罪』『交渉:威圧』
『ZBRアドレナリン×2』

◆忍◆ ニンスレTRPGモータル名鑑#XXX 【シゲル・モーガン】 ◆殺◆
日中は生真面目なサラリマンとして潜んでいるがその本性は危険なスラッシャー、殺人を厭わない過激なハック&スラッシュでスリルと万札を獲得することを至上とする男。経験を生かしてチームを引っ張るリーダー格でありムードメーカー、だがその行為は残虐である。

NM:大男は屈託なく笑いながらガシャ、とシスミの手に重量を返した。
シスミ:「うあっ」反射的に受け取る。重い。
シゲル・モーガン:「どこに置いてあったんだ? 家か?それともそこら辺の中古品店で買ったのか?」
シスミ:「あ、えっと、なんか、通販で……」

シスミ:
優しく、こちらを歓迎してくれている男。漂う異質な気配と血の匂いを気にしなければ、親切な。

シゲル・モーガン:「通販か!そりゃぁ良い!でも試し打ちぐらいはしておけよ?ジャムって暴発して期待の新入りの顔面が吹っ飛ぶなんて笑い話にも出来ねぇ」

NM:
な!と男はシスミの肩を優しく叩いた。クラスメートの女子高生たちとは比べ物にならない、本心からの気遣いが感じられる

シスミ:「は、はい。すみません……」

シスミ:
反射的に謝りながら、その気遣いを戸惑いと共に受け止める。
同年代で同じ学校に何百日と過ごすクラスメイトより、この男の方がよほどシスミを慮っているとは。

シゲル・モーガン:「謝らなくていい、謝らなくていいんだシスミ=サン!そういう時には”ハイ!”と答えとけ!大きくハッキリな!」
シスミ:「うぁっ、はいっ!」背筋を伸ばし、思ったよりも大きな声で反応してしまう。

NM:そんなシスミの後ろからそっと女が寄り添う、そのバストは豊満であった

リー・ノグチ:「モーガン=サン、この子が怯えてるわ」

◆リー・ノグチ(種別:モータル)
カラテ    1  体力    2
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   3  脚力   2
攻撃/射撃/機先/回避  1/3/3/3

◇装備や特記事項
『チャカ・ガン』『家族の写真』『▶︎サイバネアイ』『▶︎生体LAN端子LV1』
『知識:オイランドロイド』『知識:重工系メガコーポ』『交渉:誘惑』『交渉:欺き』
『電脳ペインキラー×1』『電脳ザゼン×1』『ZBRアドレナリン×1』

◆忍◆ ニンスレTRPGモータル名鑑#XXX 【リー・ノグチ】 ◆殺◆
平凡な家庭の生まれは、必ずしもその後が安泰ということではない。ネオサイタマの中流階級だった彼女の家は当たり前のように離散し、今の彼女はネオサイタマの片隅で客を待つのみである。舞台に立つアイドルを目指したこともあったが、ネコネコカワイイの台頭によってその夢も喪われてしまった。ハック&スラッシュの片棒を担ぐのはただの日銭を稼ぐためか、あるいは自分が生きているということを微かにでも感じるためか。

シゲル・モーガン:「良い返事だと思ったんだがなぁ……」頭をポリポリ掻きつつもシゲルは頭を下げた「スマン!」
シスミ:「い、いいい、いえ、いいんです!大丈夫です!あの……」後ろから触れてきた女の気配に惑う。
リー・ノグチ:「大丈夫よシスミさん、どうせシラセ=サンが有無を言わさず連れてきたか何かでしょう」
シスミ:「えっと、はい……」事実だ。

NM:豊満な女は眉をひそめてシラセを見た、その視線は厳しい。
リー・ノグチ:「クラスメートの女の子にショットガンを持ってこいなんて、バカ!トンチ!
シラセ・タカノリ:スミマセン!」シラセは平謝りするしかなかった
シラセ・タカノリ:「ごめん、シスミ=サン!」
シスミ:「い、いえいえいえ!こちらこそ、なんだか……空気読めなかったみたいで……」
リー・ノグチ:「どうせ危険なことだってことも碌に伝えなかったんでしょう!イヤーッ!」容赦ない平手打ちだ!
シラセ・タカノリ:グワーッ!」シラセは倒れた!

◆シラセ・タカノリ(種別:モータル)
カラテ    2  体力    2
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   3  脚力   2
攻撃/射撃/機先/回避  2/3/5/3

◇装備や特記事項
『チャカ・ガン』『▶︎生体LAN端子LV2』
『知識:ハッカーの流儀』『知識:サイバネティクス』『交渉:駆け引き』
『電脳ザゼン×2』『ZBRアドレナリン×2』

◆忍◆ ニンスレTRPGモータル名鑑#XXX 【シラセ・タカノリ】 ◆殺◆学校ではジョックたちの機嫌を伺う典型的ナードだが、夜の街では話は別だ
ちょっとばかり他の人よりもテックについて詳しいだけでソンケイが得られる環境とインスタントな快楽は瞬く間に彼を虜にした。今の不満はこの勇者行為を語り合う相手がいないこと、そこに偶然クラスメートの少女が金に困っているという噂を小耳にはさんだのはブッダの思し召しか、あるいは……

シスミ:「ひええ!あ、あの!そこまでしなくても!わ、わたしがんばりますから!えっと、害獣駆除でも、なんでも……!」
リー・ノグチ:「良いのよシスミ=サン、私がよく説明してあげるから。そのあとで選択して頂戴」有無を言わさぬ瞳だった
シスミ:「はい、あの、ごめ……えっと、ありがとうございます」

リー・ノグチ:「ハック・アンド・スラッシュは知っている?」
シスミ:「えっとたしか、強盗……ですよね?」ネオサイタマに生きる人間として、軽くなら犯罪に対する知識もある。
リー・ノグチ:「そうね、強盗……それも過激な部類の」
リー・ノグチ:「スラッシュ(殺人)重点、わかる? 余計な手間と時間を掛けないために”手早い”手段に出ることが多いのがウチの……」ちら、とシゲルを見た「ウチのチームよ、危険は段違いだし危ない橋をいくつもわたるわ」
シスミ:「そ、それって」
シスミ:「まさか、こ、殺すってことですか……?」
リー・ノグチ:「ええ」リーは正直だった「殺すわ、実際何人もオタッシャさせてきた」
シスミ:「ひ」反射的に半歩、下がる。
シスミ:(わたしは今、人を殺せる人たちの間合いに入っているんだ)

NM:
シスミの反応は正しい
君の前にいるのはただのハクスラチームではない……容赦ない殺人者集団なのだ!

リー・ノグチ:「安心して、ここで手を引いても私たちは何もしないわ。ただそれでも加わるのであれば……覚悟してもらう」
シスミ:「…………」

NM:
リーはシスミを正面から見ていた、彼女がどういった答えを出しても肯定するような視線だ

シスミ:「わた、し……」
シゲル・モーガン:「俺ァ将来有望だと思ってるんだけどなぁ」
リー・ノグチ:「シャラップ! シスミ=サン、あなたが決めて」

シスミ:
深呼吸。
答えは、実を言うと決まっていた。
今日この日、散弾銃が雑に包装された荷物を抱えて自室に戻ろうとしたとき。

シスミ:「……わたし、言われたんです。今月の家賃は払えなくなったって。今から行ってくるバイトで稼げなかったら、体売るか物漁りでもしてこいって。」
シスミ:「だから、やらなきゃいけないんです。お母さんとわたしが暮らす家が、なくなってしまうから」

リー・ノグチ:「………!」リーの表情が硬くなる
リー・ノグチ:「最低……チッ、ロクデナシじゃない……!」そのままシスミを抱きしめた、そのバストは豊満である
シスミ:「そうかもしれません」少しだけ悲しそうに微笑んだ。
シスミ:「でも、わたしのお母さんなんです」
リー・ノグチ:「………でも、容赦はできないわよ。このチームに入るなら忖度はなし、やるときは……やってもらう」
リー・ノグチ:それでも?」

シスミ:「……はい。」散弾銃を握りしめる。

NM:
リーがここまでしつこく聞くのは入ってほしくないわけではない
そうであったとしても、女の子が立ち入るには酷な世界なのだ
だがシスミの答えを聞いたリーは大きくため息をついて立ち上がった

リー・ノグチ:「よし、聞いたわね。リーダー?」
シゲル・モーガン:「新入りの加入だ!

NM:心の底から嬉しがるシゲル、そして申し訳なさげにしているシラセ

シラセ・タカノリ:「今更だけど……ごめん、本当に」
シスミ:「いえ、気にしないでください……シラセ=サン」
シスミ:「貴方の誘いが無かったら、本当にわたし、体を売るようなことしかできませんでしたから」

シスミ:
相手が心に傷を負わないように、精一杯の笑顔で。
それはすごく歪で、ぎこちなかったけど。

NM:
シラセは、シスミの痛みのうち少しだけしか理解できなかったが。そっと彼女の隣に立ち、「いざとなればボクがやるよ」と呟く。

シスミ:こくり、と頷いた。



そして場面は冒頭に戻る

NM:
シスミの前には、血の海に沈む肉塊が数個
さっきまで生きていた人間があった証拠だ

リー・ノグチ:「シスミ=サンはそっちの本棚を調べて。ヘソクリがあるかもしれない」
シスミ:「はい!」
シスミ:極力滴る血から目を背けながら、自分が出来ることだけをする。
シラセ・タカノリ:「ん~~~~………金目の情報は、ないなぁ……」

NM:
UNIXにLAN直結しているシラセも、モーガンも、リーもシスミを見ていない
シスミの前には本棚、そこに乗った数冊の本、ビデオデッキ、そしてマネキネコがあった。

シスミ:「……」本を一冊手に取って、開く。
NM:その中には何もない、ただのオイラン専門誌だ
シスミ:「これじゃない。早く見つけないと……!」閉じて次の本。次、次。知識がないなりに、手当たり次第に探るしかない。

NM:
サイバネ知識、UNIX、違法ドラッグ、トラップ……様々な本があるがどこにもない。
そうしている間にも、人殺しをしてまで作った時間が刻一刻と無くなっていく。

シスミ:「ない、ない……!そんな!」
シラセ・タカノリ:「落ち着いて!」UNIXを見ながら声をかけた 
シラセ・タカノリ:「本以外にも何かない?封筒が隠せそうなものとか!」
シスミ:「え……?」
シラセ・タカノリ:「ほら、マネキネコとかさ!あとは……何かのボックスの裏にあったりもするって言ってたよ!」
シスミ:「マネキネコ……はい!」本を丁寧に閉じると、マネキネコに手を伸ばす。

NM:ではシスミ=サンはニューロン判定を行おう、難易度はH

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=5 → ~4,6,~3 → 成功数1

NM:素晴らしい!
シスミ:ほっ…

NM:
では、マネキネコに手を伸ばしかけたシスミの直感に何かが引っ掛かる!
先ほどの本に書いてあった『トラップ』の本の中に……このマネキネコとうり二つの物体があった!

シスミ:「これって、確か……」

◇催涙ガス・マネキネコ:
オブジェとして設置されたマネキネコなどの頭部が突如二つに分かれ、暴徒鎮圧用の催涙ガスを噴射する。
これ自体に殺傷能力はないため、戦闘兵器やガスマスク・クローンヤクザなどとの併用が基本である。
・察知:【ニューロン:HARD】
・解除:【ワザマエ:HARD】、【ニューロン:HARD】
・解除失敗:発動する。ハッキングの場合は追加で【精神力】に1ダメージ。
・発動後の解除:噴出口に対し【ワザマエ:NORMAL】(ガス効果を受けていると難易度が+1)
・効果:室内にいる者はあらゆる判定の難易度が+1される。
『戦闘兵器』または『毒物無効』を持つ場合はこれらの効果を無視する。

NM:
本と見比べると完全に一致している!これは泥棒用の非人道トラップの一つだった!
そしてよく見ると、マネキネコの下には何かの封筒が置いてあることにも気が付くだろう……

シスミ:「これ、さっきの本で見た、トラップ……?」
シラセ・タカノリ:「えっ」
シゲル・モーガン:「なんだ? 何か見つけたか?」
シスミ:「ひあ、あの、えっと、これ、たぶんマネキネコトラップで……」

NM:モーガンが近づいてきて「ほほー……」と頷く
シゲル・モーガン:「お手柄だぜ、シスミ=サン!」シスミの肩に手を掛ける
シスミ:「え……」
シゲル・モーガン:「こいつだ、マネキネコの下にブツがあるんだ」
シゲル・モーガン:「トラップを解除しなきゃいけねえな、すると……やってみるか?」
シスミ:「わ、わかりました……!」
シゲル・モーガン:「経験だ、経験。おあつらえ向きに説明書もある!」

NM:説明書を見ながら行うことで、解除難易度がNまで下がるだろう!
シスミ:本を開いて、慎重にマネキネコに向き合う。

NinjaSlayer : シスミ:🎲4B6>=4 → 6,~1,5,4 → 成功数3

NM:ゴウランガ!

シスミ:カチッ、という軽い音を聴いて、シスミは慎重にマネキネコの後頭部から手を離した。
シスミ:「これで設定モード、いじらなければ大丈夫なはず……です」
シゲル・モーガン:「………」シゲルは黙って何度か頷き、シスミを見た
リー・ノグチ:「スゴイ……ポイント重点よシスミ=サン」いつの間にか他の2人もシスミの成り行きを見ていた

NM:マネキネコを持ち上げると、分厚い封筒が手に取れる……
シゲル・モーガン:「開けるんだ、シスミ=サン」「こいつを最初に見つけて、トラップまで解除したお前の初めてのキンボシだ」
シスミ:「……はい!」手を伸ばす。

NM:ではUHを成功したことにより1d6に+1して振っても良い、報酬ダイスだ
シスミ(PL):わーい!

NinjaSlayer : シスミ:🎲1D6+1 → 5[5]+1 → 6

NM:中に入っていたのは……【万札】が50枚!
シスミ(PL):すごいってもんじゃない!

シゲル・モーガン:「ヒューッ!」興奮気味にシラセが口笛を吹く!
シゲル・モーガン:「やりやがったな!」シゲルも興奮気味だ!
シスミ:「わ、わ、わっ」今まで持ったことのない重みのカネ。熱いものに触れてしまったかのように思わず取り落としかける。
リー・ノグチ:その手をリーが包んだ「あなたの戦利品よ」まあ少しばかりは分けてもらうけど、とウインク
シスミ:「はい、はい……!持ち帰って、みなさんとわけあいたいです……!」

シスミ:
自分一人ではあまりに重すぎる価値だし、なによりそもそも、この三人がいなければ自分とは縁がなかったものだ。
しかしそもそもこれは他人のものであるという事実が、シスミの表情に影を落としてはいたが。

シゲル・モーガン:「まあまあ、まずはシスミ=サンの家賃だ。そいつを片してから分配と行こうじゃねえか」
リー・ノグチ:「その前に、さっさとずらかるわよ」
リー・ノグチ:リーが外を見る、そろそろ3分が過ぎる……音を聞きつけて隣の住人がこちらに来てもおかしくはない
シスミ:「ハイッ…!」
シゲル・モーガン:「行こう、シスミ=サン」
シラセ・タカノリ:シラセが手を伸ばす
シスミ:「ありがとうございます、シラセ=サン」今までのことを含めての謝意。
シラセ・タカノリ:「ううん、良いんだ。それに、本当によかった、ボク……」
リー・ノグチ:「早く!」リーが二人をせかす
シスミ:手を取り、ついていこう。

NM:
まんまと膨大な万札を掴んだ4人は夜の街へと駆け出して消えていった……。



◆ネオサイタマ市内のとある高校の教室◆

NM:今日もまた、二人の女子高生がシスミの席に近づいてきた

女子校生A:「ねぇ、シスミ=サン? また本を読んでるの?」
シスミ:「あ……」
女子校生B:「ね」見合わせてくすくすと笑っている「ビンボー臭いんだから、あれ」
シスミ:「……」

NM:
2人はこの前と同じようなネバついた視線をシスミに向けてくる
シラセが遠くからちら、とシスミを見ているのも見えるだろう

女子校生B:「ねぇ、シスミ=サン? 聞いているの?」
シスミ:「あの……」
女子校生A:「なぁに?」怪訝な顔をした、今までどんなことをしてもシスミが話しかけてくることなんてなかったのだ

シスミ:「ごめんなさい。少し集中したいんです」

女子校生達:「な………」シスミを囲っていた女子高生たちは明確にたじろいだ。
シスミ:本に入れた力を悟られないようにしながら、女子校生たちに視線を合わせた。
シスミ:「これ、借りたものだから。返さないといけないんです。わかりますよね」声の震えをどうにか抑えつけて、立ち回る。

NM:
ハッキリとシスミに視線を向けられた二人はたじろぐ!やり返してこないことを前提にしていた攻撃の前提、根本が揺らいだことの効果は絶大であった!

女子校生B:「そ、そりゃ、ねぇ?」
女子校生A:「ま、まあ……そうだよね。ねぇ?」
女子校生B:二人は顔を見合わせて頷く、シスミの方は見ない

シスミ:強くなったわけじゃない。新たな力に目覚めたわけじゃない。だけど、"言いがかりをつけられて黙っている"必要はどこにもない。
シスミ:「読み終わったら、お話ししたいです。それでいいですか?」
シスミ:精一杯に微笑む。

女子校生A:「え、ええ……でも、私たち、用事があるから」
女子校生B:「ね、用事があるの。じゃあね」
シスミ:「はい、また是非」

NM:
足早に二人は退散したあとで、シラセが近づいてくる。
その表情に隠せない喜色を浮かべながら。

シスミ:退散した二人を見送って、大きく大きく、溜息をついているところだった。
シスミ:「あ、シラセ=サン」
シラセ・タカノリ:「ちょっと時間、良いかな」
シスミ:「はい!」
シラセ・タカノリ:「行こう」

NM:二人は自然とこの前に落ち合った物陰にやってきた
シラセ・タカノリ:「家賃の方は……大丈夫だった?」
シスミ:「あ、はい。なんとか……お母さんに渡す前に、大家さんに必要な分支払ったので。」
シラセ・タカノリ:「そっか」それを聞けば嬉しそうに、でも少し残念そうに視線を落とす「そりゃうん、よかった。とっても良かった」
シスミ:「シラセ=サン……?」
シラセ・タカノリ:「その……じゃあ、シスミ=サンにはもうお金稼ぎをする理由はなくなったってことなんだよね……」

NM:シラセは大分迷っているようだった、迷って、迷って

シラセ・タカノリ:「今日もさ、例の場所で落ち合う予定があるんだけど……その、シスミ=サンは……」
シスミ:「あ……あの、シラセ=サン」
シラセ・タカノリ:「な、なにかな。シスミ=サン」

シスミ:「よければ、今回も一緒じゃダメですか……?」
シラセ・タカノリ:「………!」バッと顔を上げた、その表情には驚きが映っている

シスミ:「あの、いえ、本当は、強盗なんてよくないってわかってます。」
シラセ・タカノリ:「も……もちろん! オネガイシマス!」
シスミ:「あの、いえ、本当は、強盗なんてよくないってわかってます。」
シラセ・タカノリ:何度も頷く「うん、そうだよね、だからシスミ=サンに声をかけるか迷って……」
シスミ:「でも、わたし、久々に褒められて認められて。わたしでも役に立つ世界があるってわかったから。」
シスミ:「せめてお手伝いだけでも、できればなって……」
シスミ:「あの、ひ、人殺しとか、は、ちょっと、難しい、ですけど……」

シラセ・タカノリ:「お手伝いだなんて、そんな……」首を横に振る
シラセ・タカノリ:「モーガン=サンもリー=サンも、シスミ=サンがまた来てくれたらって言ってたんだ」
シラセ・タカノリ:「ボクら、仲間じゃないか」そのあとで神妙な顔をする
シラセ・タカノリ:「”殺し”については……モーガン=サンには言っておく、リー=サンもきっと賛成してくれるよ」

シスミ:「……ありがとうございます、シラセ=サン」微笑んだ。今度は少し、自然にできただろうか。
シラセ・タカノリ:「!」シラセは思わず目を背けて頬を赤らめた「じゃ、じゃあ……今夜、例の場所で」
シスミ:「はいっ!」

NM:
その晩、4人は落ち合って早々モーガンの飛ばすビークルに乗った。
後部座席でリーがシスミの手を握る、そのバストは豊満である。

リー・ノグチ:「大丈夫? シスミ=サン、また無理やり連れてこられたんじゃない?」
シスミ:手をそっと握り返した。「いえ、大丈夫です。リー=サン」

シスミ:
シスミは出来るだけ軽い調子で答える。
手に入れたお金で家賃を払ったとき。残りを親に渡したとき。
身の毛もよだつような、凄まじい罪悪感に締め付けられた夜。
それでも、自分はこの道を選んだ。
母と二人で暮らすには、誰かを踏み台にする必要があるのだから。

シゲル・モーガン:「よーし、ウチの幸運の女神様がついてくれるんだ!それも前髪だけじゃねえ、ふっさふさだぜ!」ハンドルを握りながらモーガンが叫ぶ
リー・ノグチ:「モーガン!!!!!」リーが運転席を後ろから蹴り飛ばした
シスミ:「ひゃあっ」
シラセ・タカノリ:「シスミ=サンが加わってくれてみんな嬉しいんだよ」シラセが耳打ちした
シスミ:「そ、それなら、よかったです……」

NM:
ハイウェイを飛ばしていた車はやがてアパートの前で止まった
アパートメントの見た目は中級の上の方だろうか、小金持ちが住んでいそうな見た目をしている

シゲル・モーガン:「うし、今日の狩場はここだ」
シゲル・モーガン:「このヤシバナ・アパートメント2Fの住民がしこたま溜め込んでいるらしい」
シスミ:「こ、こういうところはセキュリティとかも厳しいんじゃ……」
シラセ・タカノリ:「うん、だから今まで誰も手が出なかったんだけど……」シラセが一枚のフロッピーを取り出す「裏で出回り始めた最新式のアンチロックウイルス入りだ」
リー・ノグチ:「固い殻に籠っている奴に限って、いざ殻を開けられると柔らかいってわけ」
シスミ:「なるほど……」

シゲル・モーガン:「だが時間は短いぞ、情報によりゃ目的の部屋は3部屋だ。全部回り切れるか否かは……手際次第だな」
シゲル・モーガン:「手前から順繰りに突撃して、片っ端から獲っていく。これが作戦だ」
シスミ:「わかりました!」一言一句を忘れないように頷く。
シラセ・タカノリ:「ハイ!」
リー・ノグチ:「良い返事、できるようになったわね」リーがほほ笑んだ

シゲル・モーガン:「ッシ!いくぞお前ら、シマッテコーゼ!
シスミ:はいっ!
シラセ・タカノリ:ハイッ!
リー・ノグチ:「ハイ!」

NM:
シラセがフロッピーをUNIXに差し込む!
キャバァーン!あっという間に扉が開いた!

アパートマップ

NM:まず手前の部屋は施錠されているようだ

シゲル・モーガン:「罠を警戒していけよ、この間みたいなことがあるかもしれねえ」
シスミ:「……!」やるしかない。手前から順繰りに、だ。
シスミ:「はい……!」
シスミ:シスミはドアに向き合う。

NM:では罠の察知を行おう。判定はニューロン:N

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → ~2,5,4 → 成功数2

シスミ(PL):よし
NM:素晴らしい!

NM:この部屋には家庭用の一般的なセキュリティロックが掛けられている!

セキュリティロック:
 家屋でしばしば用いられる防犯装置付きロック。解除しようとすると電磁ショックや小爆発を発生させる。
 商業施設やヤクザ事務所、暗黒メガコーポ社屋の一般的なオフィスエリアなどにも用いられる。
 ・解除:【ワザマエ:HARD】、【ニューロン:HARD】
 ・解除失敗:ダメージが発生。ハッキングの場合は追加で【精神力】に1ダメージ。
 ・発動後の解除:何度でも再試行可能。
 ・ダメージ:【体力】に対して1ダメージ(回避不能)、もしくは『電磁ショック1』(回避不能)。
 ・直接攻撃による破壊:
  それが扉ならば、近接攻撃によって破壊できることにしてもよい(【体力】5)。

シラセ・タカノリ:「やろうか?」シラセが目配せした
シスミ:「……いえ、頑張らせてください」
シラセ・タカノリ:「頑張って」シラセは頷く

NM:では判定だ!

NinjaSlayer : シスミ:🎲4B6>=5 → 5,5,6,~1 → 成功数3

NM:ゴウランガ!
シスミ(PL):こわー

NM:まったくもってスムーズに、まるでソーメンのようにするりと扉が開く!

シゲル・モーガン:「タツジン!」シゲルが感心する「こいつは天性のものを持ってるぜ、シラセ=サンよ! 見事にスムーズだ!」
シスミ:「は、はい……!」盗みの才能か…と思いながらとりあえず頷いた。「行きましょう…!

NM:室内は簡易なオフィスのようになっていた
リー・ノグチ:「罠に気を付けながらお宝のありかを探してちょうだい」
シスミ:「了解!」

NM:では察知判定だ。ニューロンNで宝のありか、Hでトラップの有無が調べられる

シスミ(PL):まずはトラップか
シスミ(PL):ありかから?
NM:1回振ればOK
シスミ(PL):なるほど
NM:出せなかった場合は時間を消費してもう一度振れるが振らずに諦めても良い。

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → 4,~1,~2 → 成功数1

シスミ(PL):ありかだけだ
NM:宝の地位がわかる!リビングにある植木鉢の中!

NM:罠の有無を判定するためにもう一度振っても良いし、振らなくても良い。もう一度振りなおすならば今度は罠の有無を確かめるのはNになる
シスミ(PL):振ろうかな

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → 4,5,4 → 成功数3

NM:成功!
シスミ:セーフ

NM:シスミは入念に植木鉢を確認したが……トラップの可能性は完全に無いことを理解した!植木鉢という絡め手に隠したことで慢心したのだろう!

シスミ(NM):やったあ!
シスミ(NM):お宝を探ります
NM:植木鉢の中にはこれまた分厚い封筒!1d6を振るのだ!

NinjaSlayer : シスミ:🎲1D6 → 2

NM:他の三人が漁っている間に、シスミは封筒の中から『違法トミクジ×5』を発見した!
シスミ(NM):タカラクジ隠してる……

リー・ノグチ:「んん……金庫も空だし……」
シスミ:細く白い指が、植木鉢の中にあった封筒に触れる。
シスミ:「ん、これは……?」
シスミ:封筒の中身を覗く。お札……ではない。クジだ。

NM:1d6を振り、5・6が出ればその分万札×10だ!
NM:5回1d6を振りたまえ

NinjaSlayer : シスミ:
🎲1D6 → 2 #1
🎲1D6 → 6 #2
🎲1D6 → 4 #3
🎲1D6 → 4 #4
🎲1D6 → 1 #5

NM:10万!
シスミ(PL):10万札だ
T1000G(観戦):10万!

シラセ・タカノリ:「ん? 何か見つけた? ……トミクジだね」
シゲル・モーガン:「ちょうどそこに当選番号がある、見てみようじゃねえか」
シスミ:「トミクジ……えっと……」書いてある番号と照らし合わせる。

NM:
4人はしばらく「あった」「こっちはないぞ」と顔を突き合わせた。
結果的にトミクジが当たっているのは1枚であることも分かった。

シゲル・モーガン:「10万か、ヘソクリにしちゃしょぼいがこうもしてられねえ。次に行くぞ!」
シスミ:「は、はいっ!」スカートのポケットにどうにかトミクジを突っ込んでついていく。

NM:では次の部屋だ……施錠はされていないが、中に人がいる!

シゲル・モーガン:「まいったな……強引に入ろうとしたらチャカでズドン!されかねねえ」
シゲル・モーガン:「こじ開けるんじゃなくて、ちょっとでも開けてもらいたいもんだが……」
シスミ:「えっと、やってみますね……?」
シゲル・モーガン:「ほう、お手並み拝見といこうじゃねえか」
リー・ノグチ:「大丈夫?」不安げにリーが伺った
シスミ:「はい……!」袖を捲ってドアに向き合う。

NM:
三人は陰で隠れてシスミだけが廊下に残される、いつでも飛び出られる体制だ。シスミは扉をこじ開けることもできるし、チャイムを鳴らして【交渉】を試みることもできる!

シスミ(NM):威圧しか持ってねえ!
シスミ(NM):ニューロンも高くないしそっと解錠したほうがよさそう
NM:OK!
NM:では開錠についてはそうですね、ワザマエ:Hでしょうか。
シスミ(NM):がんばるぞ

NinjaSlayer : シスミ:🎲4B6>=5 → 6,~2,5,~1 → 成功数2

シスミ(PL):よし!!
NM:素晴らしい!

NM:住人に気づかれることなく扉を開ければ、そのままチェーンを外して完全な開放に成功する!

シスミ:「(よし……!)」メンバーに目配せ!
シゲル・モーガン:(でかした!)シゲルたちが凄い速さで室内に潜入!
シゲル・モーガン:「ヒャーーーーーーーッ!ハッハァーーーッ!!!

BLOLOLOLOLO!!!BATATATATA!!つんざく轟音!

住人:アババババーーーッ!」室内がミンチ生産工場と化す!
シスミ:「うぁぁぁ……!」思わず耳をふさぎそうになる。スリングに引っ掛けた散弾銃が揺れた。
シラセ・タカノリ:「ああ、交渉もなにもない……今は時間が押してるけど!」シラセとリーが突入する

NM:室内に入れば肉隗、慎ましやかな家具が置いてあっただろうが血で染まった室内、ドゲザしながら失禁する住人の女がいるだろう。

シスミ:「ご、ごめんなさい。どう声をかければいいかわからなくて……」おずおずと付いてくる。
シラセ・タカノリ:「後にしないと……」

NM:ではここで交渉を行って資金のありかを聞くのも良いし、または捜索判定を行っても良いです
シスミ:ここなら威圧使えそうだな
シスミ:交渉してみよう
NM:OK!

住民:「ゴメンナサイ……許して……」目の前で主人が惨殺されたことで残りの住人はショック状態だ!
シスミ:「はっ、はっ、はっ!」震える手で散弾銃を掴み、威圧する!
シスミ:「お、お願いします!お金を、どこかに隠してるなら、出してくださいっ……!」

シスミ:一言ごとに、心を引き裂くような痛みが走る。
シスミ:(お願い……!)

住民:「アイエッ!」少女の声!だが先ほどの発狂マニアックめいた男の仲間!コワイ!威圧が届く!

NM:ではダイスを2個追加した状態で
NM:罠のありかをワザマエN、宝のありかをHで聞き出せる!
シスミ(NM):6ダイスでいくぞー!

NinjaSlayer : シスミ:🎲6B6>=4 → 5,~1,5,6,6,~1 → 成功数4

シスミ(NM):よし!
NM:すげえ……

住民:(アイエッ!この態度……あの男たちのリーダーはこの少女?!)シスミの堂々とした態度に住人が確信する!
住民:「アイエエエ!お許しを!何でも話します!何でも話しますから!!」

NM:罠:なし 宝:電子レンジの下
NM:さらに良い出目を出したため、なけなしのお宝のありかも教えてしまう! 出目に+1!

NinjaSlayer : シスミ:🎲1D6+1 → 6[6]+1 → 7

シスミ(NM):ふっふっふー!
NM:アイエエ!!

シスミ:震えがバレないように祈りながら、決断的に歩みを進めて宝のありかへ

NM:シスミは電子レンジの下に……この前見つけた封筒と同じ厚みのものを見つける! ……2つ!
NM:
シスミは【万札】を100獲得!ゴウランガ!
シスミ:
やばすぎる

シスミ:「これ……!」
シゲル・モーガン:「あったか?」シゲルはシスミの持つ封筒を見た「ワッザ?!
シスミ:「こ、こんなに……」
シスミ:メンバーに視線を投げる。
住民:「アイエエ!お許しを!お許しを!」
リー・ノグチ:封筒を見てからごくりと喉を鳴らした「てっ、撤収……!」
シラセ・タカノリ:「見たことないよそんなの……凄いよシスミ=サン!」
シスミ:「う、ううぅ……!」

シスミ:
喉から出たかった謝罪の言葉を、全力で殺す。ここで自分の罪を認めては、シスミの全てが終わる気がしたから。

NM:四人は完全に浮足立ちつつも部屋を後にする!
シゲル・モーガン:「すげえ……いやすげえよシスミ=サン、お前は俺たちの女神様だ!」
NM:シゲルが興奮して荒々しくシスミの肩をたたく!
シスミ:「あうっ!いえ、そんな……よかったです。お役に立てて」どうにか微笑んで言葉を返した。

リー・ノグチ:「で、どうする……? 万札が110……110よ」ちら、と最後の部屋を見た、時間にまだ余裕はある
シラセ・タカノリ:「シスミ=サン……どうかな」
シゲル・モーガン:「そ、そうだな……これに関しちゃ今日はもうシスミ=サンの言うことを聞いたほうがよさそうだ」
シスミ:「え、えっと……」
シスミ:「もしも、もしも誰かいたら、撤収しませんか……?も、もう十分ですよね?」

シスミ:
封筒の重みを感じる。正直に言って今すぐ帰りたい。
でも。それでも。
ここが、わたしが役に立てる唯一の世界だとしたら。
自分の価値を確かめたいという意志があった。

NM:リーとシラセがモーガンを見る、しばらく考えてから彼は頷いた。
シゲル・モーガン:「分かった、シスミ=サンの提案に乗る。中に誰かいたら俺は手を出さずに撤収だ」
シスミ:「はい、よろしくお願いします……!」

NM:では全員は次の部屋へと向かう……
シゲル・モーガン:「………いるか?」
NM:ドアは施錠されている
シスミ:気配はしますか?

NM:
気配に関しては正直分からない、感じることはできない
当たり前だ、君たちはニンジャではないのだから

リー・ノグチ:「……開いてみて、中を確認する?」
シスミ:鍵を開けて確かめるしかないか
シスミ:「はい……」慎重に近づいてゆく。

NM:ではカギを見てみよう、ニューロン判定Nだ

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → ~2,~3,4 → 成功数1

シスミ(PL):危ない
NM:OK!

事務所級セキュリティ:
 一般的な商業施設やヤクザ事務所の金庫室、サーバールームなどに用いられるレベルのセキュリティ。
 ・解除:【ワザマエ:U-HARD】、【ニューロン:U-HARD】
 ・解除失敗:ダメージが発生。ハッキングの場合は追加で【精神力】に1ダメージ。
 ・発動後の解除:何度でも再試行可能。
 ・ダメージ:【体力】に対し1ダメージ(回避不能)、もしくは『電磁ショック1』(回避不能)。
 ・直接攻撃による破壊:
  それが扉ならば、近接攻撃によって破壊できることにしてもよい(【体力】5、『ダメージ軽減1』)。
 ただし、攻撃を命中させるたびに上記ダメージを受ける。

シラセ・タカノリ:「ン………」シラセが前に出る「これはボクがやるよ」
シスミ:「大丈夫ですか……?」
シスミ:このトラップも先ほどのように、失敗すれば危険な類だ。
シラセ・タカノリ:「任せて」首元からLANケーブルを出した「それより、開けたら中の確認をお願い」
シスミ:「うん……!」散弾銃を握りしめた。

シスミ(PL):ていうかマップ凝ってるなあ
シスミ(PL):小道具が細かい
T1000G(観戦):ネオサイタマを感じる……

NinjaSlayer : シラセ・タカノリ:🎲7B6>=6 → ~3,6,~2,~3,~3,~1,~3 → 成功数1

シラセ・タカノリ(NM):ギリギリ!
シスミ(PL):良いとこ見せてくねえ

NM:キャバァーン!ドアが開く!
シスミ:「……!」
NM:シスミは見た、薄暗い廊下、そしてちらと輝く光――

シゲル・モーガン:「―――ッオラァ!!

NM:次の瞬間、シスミは後ろからモーガンに横へ突き飛ばされた!

シスミ:「ンアーッ!?」
シスミ:シスミの貧弱な体は耐えようもない。視界が目まぐるしく転がって────

NM:シスミは見る!モーガンが何者かと組みあっている!
ヒロシ・ケンジ(ヤクザ):スッゾコラーッ!!
シスミ:「い、た……!」体に響く痛みを感じながら、その光景を目の当たりにする
シゲル・モーガン:「ッグ、ォォォッ!構えろ!こいつ待ち伏せしてやがった!!」
シスミ:「あ、あ、あ……!」スリングで自分自身に結び付けておいたのが幸いしたか。手元にあるままの散弾銃を拾い上げる!

◆ヒロシ・ケンジ(種別:モータル)
カラテ    4  体力     6
ニューロン  4  精神力  4
ワザマエ   4  脚力   2
攻撃/射撃/機先/回避  5/4/4/5
※モータルであるため『回避難易度』は難易度+1
◇装備や特記事項
『チャカ・ガン』『タクティカルスーツ』『▶︎テッコLV1』『◉滅多打ち』『ドス・ダガー』

シスミ(PL):タフなやつめ・・・
T1000G(観戦):タフなヤクザだ!
シスミ(PL):ウワーッ

ヒロシ・ケンジ:「どこのクランのもんじゃコラーッ!スッゾ!!
ヒロシ・ケンジ:猛り狂うヤクザとハクスラチームの戦闘の火ぶたが切って落とされた!

◇戦闘開始◇

NM:モータルとの戦闘は回避難易度が上がったりする!
シスミ(PL):ギエーッ

・モータルPCは、あらゆる『回避判定』の難易度が+1される。
・モータルPCは、【DKK】を持てない。
・モータルPCは、スシで能力値を回復することができない。
・モータルPCは、『サツバツ!』の効果を発生させられず、代わりに『痛打+1』を得る。
・モータルPCの各能力値の上限は7であり、6から7へ上昇させるためには通常どおり『成長の壁』を取り除く必要がある。
・モータルPCはスリケンを投擲できないため、素手状態では射撃が行えない(射撃のためには必ず銃器などの装備が必要)。

シスミ:ふむふむふむ

NM:シラセのチャカ・ガンによる攻撃

NinjaSlayer : NM:🎲3B6>=4 → 4,5,~1 → 成功数2
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲2B6>=5 → ~2,~3 → 成功数0

ヒロシ・ケンジ(NM):1ダメージ!
シスミ(PL):助かる
NM:リーは距離が0のためチャカガンを打てない!
ヒロシ・ケンジ(NM):ゲルにドス・ダガー

NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲4B6>=4 → 4,5,~1,5 → 成功数3
NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲5B6>=5 → ~1,~1,~2,6,~4 → 成功数1

NM:シスミの手番!
シスミ(PL):撃つ!
シスミ(PL):ショットガン!ダメージ2!

NinjaSlayer : シスミ:🎲8B6>=4 → 6,~3,~3,4,5,~2,4,~3 → 成功数4
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲1B6>=5 → ~3 → 成功数0

ヒロシ・ケンジ(NM):命中!
シスミ(PL):やった

NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲5B6>=4 → 5,6,~1,~1,6 → 成功数3 → サツバツ!!
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲1B6>=5 → ~4 → 成功数0

ヒロシ・ケンジ(NM):痛打発生、2ダメージ

ヒロシ・ケンジ:「スッゾスッゾスッゾ!!」恐るべきヤクザスラングを上げつつもモーガンを突破しようとするヤクザ!
シラセ・タカノリ:「シスミ=サン!お願い!」BLAM!シラセが打ちつつ援護を要請する!「とやかく言ってる場合じゃない!」
シスミ:「はーっ!はーっ!」一瞬にしてケイオスを形成する戦場。濁った思考を振り払って、指先に集中!歯を食いしばって、引き金を引く!

シスミ:BLAMN!

ヒロシ・ケンジ:「グワーーッ!!」命中!血が噴き出る!シスミの攻撃によってヤクザがよろめいた!

シスミ:
狙いは杜撰!だが散弾銃の面制圧力が味方した!
直撃でもない。殺せないのは当然か。だが……

シゲル・モーガン:「やっちまえ!イヤーッ!
ヒロシ・ケンジ:グワーッ!
NM:暴走特急のように唸るヤクザだがダメージは甚大!
シスミ:がしゃ、こんっ。不慣れな発射準備。
シラセ・タカノリ:「うまいよ、シスミ=サン!」
リー・ノグチ:「あたしには構わず撃って!」
シスミ:「は、はいぃっ!」かろうじて返事!

NM:2T目!
シスミ(PL):ウオーッ

NinjaSlayer : シラセ・タカノリ:🎲3B6>=4 → ~2,6,5 → 成功数2
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲1B6>=5 → 6 → 成功数1

シスミ(PL):むう
ヒロシ・ケンジ(NM):ヒロシのドス!

NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲4B6>=4 → 4,~3,6,~3 → 成功数2
NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲5B6>=4 → 5,6,~1,~3,~3 → 成功数2

シスミ(PL):ほっ
シゲル・モーガン(NM):打撃!

NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲5B6>=4 → ~1,4,~3,~2,6 → 成功数2
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲2B6>=5 → ~1,~2 → 成功数0

シスミ(PL):よし
NM:残り1!
NM:シスミ=サン!
シスミ(PL):発砲!

NinjaSlayer : シスミ:🎲8B6>=4 → 4,~1,4,6,~3,5,~3,4 → 成功数5
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲1B6>=5 → 6 → 成功数1

ヒロシ・ケンジ(NM):回避!
シスミ(PL):ちい!

シスミ:「はぁっ!はぁっ!」BLAMN!再び銃口から散弾が放たれる!
シゲル・モーガン:「イヤーッ!」
NM:モーガンは閉所なのでチェンソーが振るえない!下手するとリーに当たるためだ!
ヒロシ・ケンジ:「イヤーッ!」混戦状態でヤクザはまだ回避する!「オッドレコラ―……スッゾコラー……!」
ヒロシ・ケンジ:「手前らみたいな輩に負けたらソンケイが立たねえ……!」

NinjaSlayer : シラセ・タカノリ:🎲3B6>=4 → 5,5,6 → 成功数3
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲3B6>=5 → ~1,5,~3 → 成功数1

NM:回避!
NM:シスミ=サンだ!
シスミ(PL):当てる!

NinjaSlayer : シスミ:🎲8B6>=4 → 4,4,~2,4,5,5,~1,5 → 成功数6
NinjaSlayer : ヒロシ・ケンジ:🎲1B6>=5 → 5 → 成功数1

NM:シスミの攻撃では死なないとする!
シスミ(PL):殺しちゃったらネ……
NM:これは女神が言っている!まだ手を汚すなと!

NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲5B6>=4 → ~2,~1,6,6,5 → 成功数3 → サツバツ!!

ヒロシ・ケンジ:回避なし!

ヒロシ・ケンジ:「ッハァー!ハァー!!」あと一発でもあたりそうだが、シラセとシスミの銃撃はヤクザを止められない!
シスミ:BLAMN!BLAMN!ショットシェル排莢!「うぅ……!」
シゲル・モーガン:「うぉぉぉ!!」シゲルの猛烈な殴打がヤクザの頭に刺さる!
ヒロシ・ケンジ:「グォォーーーッ!!」

NM:モーガンの殴打を受けたヤクザは手足を垂らして動かなくなった!

◇戦闘終了◇

シスミ:「ぁ、う……」血の匂いが漂ってくる。
シゲル・モーガン:「だ……大丈夫かお前ら……」
シスミ:「は、はい……ケガは、ありません」
シラセ・タカノリ:「同じく……」
リー・ノグチ:「侵入者が近づいていることを分かっていたから待ち受けていたのね……」

NM:全員無傷であった、そして……あけ放たれた部屋からはもう何の気配もしない

シスミ:「あ、危なかった……」
シスミ:胸元を抑える。まだ激しく鼓動している心臓。
シゲル・モーガン:「な、シスミ=サン」
シゲル・モーガン:あれほどの死闘があったにもかかわらず、モーガンは親指を立てた
シゲル・モーガン:「ドキドキしただろ!」
シスミ:「うぅ……」シゲルを見上げる。
シスミ:きっと二人が今持っている感情には、隔たりがあるのだろう。

シゲル・モーガン:「オレが先に行って誰も残っていないか確認する」
シゲル・モーガン:「お前たちは後から来い、良いな?」
シスミ:「はい、ありがとうございます!も、モーガン=サン!」
NM:モーガンは廊下の奥まで進んでから手招きした
シゲル・モーガン:「誰もいねえ、気配もねえ。良いぞ、入ってこい」
シラセ・タカノリ:「さっきの戦闘で時間を使った、探すなら早くしないと……」
シスミ:「そうですね……!」
シスミ:部屋に……踏み込む!
リー・ノグチ:「私は小部屋の方を探すわ、他はいつも通りに」

NM:では最後の捜索だ、ニューロンNで罠の有無、Hで宝の位置!
シスミ(PL):がさがさ

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → ~2,~1,4 → 成功数1

シスミ(PL):むうう
シスミ(PL):時間が!
NM:罠の有無については……ある!
シスミ(PL):罠だけでも解除したい!

ワイヤー式ブービートラップ
 設置型のトラップ。侵入者がピアノ線などを引っ張ると同時に、爆発が生じたり、仕掛け弓矢などが飛んでくる。
 ・解除:【ワザマエ:HARD】
 ・解除失敗:発動時と同じダメージを受け、取り除かれる。
 ・ダメージ:【体力】に1ダメージを受ける(回避難易度:NORMAL)。

NM:ワザマエHで解除可能だ!
NM:失敗したらもうチャレンジはできないぞ、宝のありか捜索についてもチャンスはもう一度だ
シスミ(PL):罠解除に挑むぜ

NinjaSlayer : シスミ:🎲4B6>=5 → ~1,~4,~1,~2 → 成功数0

シスミ(PL):おわーっ!
NM:残念!解除できない!
シスミ(PL):コシャクな…

リー・ノグチ:「!」窓の外を見ていたリーが何かに気づいた「マッポよ!」
シスミ:「えっ!」

NM:
窓の外、ぼんやりと遠くから赤い光。
そして室内にも聞こえるのは警告を伴うサイレンの音

シゲル・モーガン:「ずらかるぞ!
シラセ・タカノリ:「走ろう、シスミさん!ビークルで行かないと!」
シスミ:「は、はいっ!」
シスミ:手を付けようとしていたトラップから離れ、合流する

NM:
一同は車へと乗りこんだ、発車したその後ろからサイレンの音が聞こえてくるが……アパートの場所から近づいてくることはなかった

シラセ・タカノリ:「………危機一髪ぅ……」ため息をつきつつもシートに脱力する
シスミ:「はぁ……はぁ……」未だ落ち着かない感覚に、身をよじる。
リー・ノグチ:「……ね、シスミ=サン」
シスミ:「……リー=サン……」
リー・ノグチ:「さっき、お宝を探すのを咄嗟に諦めたでしょう」
リー・ノグチ:「あれは、あなたの才能よ」
シスミ:「……!」
シゲル・モーガン:「そうだぞシスミ=サン、前のチームの奴は宝を粘って捕まっちまったんだ。ほんのコンマ一秒だ」

NM:
2人のフォローは正しい、あの時シスミがもう少しだけでもトラップ解除にこだわっていたならば4人とも今ここにいるかは怪しかった。
ネオサイタマは無慈悲な都市なのだ。

リー・ノグチ:「一瞬で目の前のお宝を捨てる判断ができたのは、恥じゃないわよシスミ=サン。誇って頂戴」
シスミ:「……ありがとう、ございます」座ったまま律儀にオジギ。

シスミ:
何はともあれ、金は手に入りチームに貢献することもできた。
ハクスラとしては、ほぼ最上の結果だろう。

シゲル・モーガン:「よぉし、今日は呑むぞ!!なんたってこんな大金が入ったのは初めてだ!」
シラセ・タカノリ:「チームの歓迎会をやらないとね、この前はできなかったし」
シスミ:「えぇ!?いえそんな、悪いですよ……!」
リー・ノグチ:「まあまあ、そう言わずにぃ」
NM:リーがシスミに寄りかかる、そのバストは豊満であった
シゲル・モーガン:「じゃあいつもの店な、シスミ=サンも呑めよォ!」
シスミ:「あわわわ……」

NM:
一行を載せたビークルは笑い声を載せてネオサイタマのハイウェイを掛けていく……

数分後 キバレ・ストリート

NM:
一行がたどり着いたのは一台の屋台だった、ボンボリが赤くともって食欲を刺激する。

シスミ(PL):ニンジャがいなくてよかった~
NM:おちおち食事ができるネオサイタマ
シスミ(PL):これでお金山分けしてハッピーエンドだね!

シゲル・モーガン:「腹減ったろ、ここのオデンがうめえんだ」
シスミ:「オデン……!」
シゲル・モーガン:「さ、座った座った!今日は食うぞ!」

NM:
4人で貸し切りになるほどに狭い屋台
席に座ったシスミの目の前にはほこほこと湯気を立たせる具材が煮え立っていた。

シゲル・モーガン:「それじゃ、商売の大成功を祝って。カンパイ!」
シラセ・タカノリ:「カンパイ!」ケモビールをシラセは呷った
シスミ:「か、カンパイっ!」慌ててグラスを掲げる。
リー・ノグチ:「カンパイ」

NM:酒を飲み、オデンを食い、段々と夜が更けていく

シラセ・タカノリ:「シスミ=サンは」若干顔が赤くなったシラセが顔を向けた「どうなの?その……家」
シスミ:「あ……」箸を置く。「はい。最近はお母さんも落ち着いてて……お金が入ったからだとは、思いますけど」
リー・ノグチ:「金は良いよ、ある内は何も不自由がないように見えるから」リーはもう完全に顔が赤い
リー・ノグチ:「金は良いよ、金で夢は買えないけど……」そのまま机に突っ伏した
リー・ノグチ:「ああーーーーっ!あたしもアイドルになりたかったー!
シスミ:「り、リー=サン、飲みすぎ……!」お冷をグラスに満たし、差し出す。
リー・ノグチ:「ありがとぉシスミ=サン……あ~、ウチの子になれ~~!」シスミを思いっきり抱き寄せる
シスミ:「ひゃわああっ!」咄嗟のことにされるがままだ!

シラセ・タカノリ:「良いなぁ」その二人を見てぼつり、どちらを羨んだのかは不明である
シラセ・タカノリ:「ビッグになりたい……もっとビッグになりたい……」
シゲル・モーガン:「そうだ、男はみんなビッグになりてえんだ。あっちもな!」モーガンもかなり顔が赤くなっていた
リー・ノグチ:「バカ!シスミ=サンに変なこと聞かせるな!!」抱き着きつつも耳をふさいでいた
シスミ:「み、みんなべろべろになっちゃった……」抱きかかえられながら呟く。

シゲル・モーガン:「なぁ、シスミ=サンよぉ……」
シゲル・モーガン:「俺は決めたぜ」
シスミ:「モーガン=サン……?」

NM:モーガンの眼は酔っていたが真剣そのものだった

シゲル・モーガン:「俺ァビッグになる、シスミ=サンが居りゃできる気がする」
シゲル・モーガン:「次のハック&スラッシュするところを決めた
シスミ:……!
シゲル・モーガン:「俺も確かめちゃいかないが……この前、見たんだよ」
シゲル・モーガン:「ある廃ビルに男が入っていくのを見たんだ、絶対廃ビルだ、入るほどの用事はねぇはずだ」
シゲル・モーガン:「ドラッグの取引でもあるのか?と思って出入り口を張っていたけど、誰も出てこねえ……」
シゲル・モーガン:「俺の直感が囁くんだよ、あそこには……でけぇ山がある
シスミ:「……なる、ほど」
シゲル・モーガン:「シスミ=サン。付いてきてくれるか、そうでなきゃこのヤマはあきらめる」

シスミ:「いきます!」
シスミ:「……あ、やらせて、ください」
シゲル・モーガン:「よぉし!!

NM:モーガンはシスミのグラスになみなみとケモビールを注いだ!
シゲル・モーガン:「良い返事だ、元気に大きく!」大きな手がシスミを撫でる
シスミ:「が、がんばり……ます!」こくこくと頷いた。シスミなりに、一生懸命に。

シラセ・タカノリ:「よろしくね、シスミ=サン!」顔を上げたシラセが机に突っ伏した「ぐぅ」
シスミ:「ああ、シラセ=サン……」上着をかける。ちょっと躊躇ってから。「あ……汗臭くないかな……」
シラセ・タカノリ:シラセは上着を抱きしめて鼻の下を伸ばしながら完全に寝息を立て始めた

リー・ノグチ:「シスミ=サン」
リー・ノグチ:「あなたに会えてよかったと思ってるの、あたし」
リー・ノグチ:「夢破れてこんなことしてたけどさ、あなたみたいに可愛い子と会えて本当に良かったなって」
シスミ:「リー=サン……」
リー・ノグチ:「だから……ぁ」リーも突っ伏して寝息を立て始めた「ぐぅ」

シゲル・モーガン:「ぐ~~~……」
シスミ:「あ、あわわ……も、もう被せるものが……」

NM:
結局、シスミは店長の力を借りて全員をビークルに積み込み。夜を明かすことになったのだった。
溶けて髑髏のようになった月が、『ナムアミダブツ』とシスミを見下ろしているようで……。


数日後――

NM:
一行を載せたヴィークルはハイウェイを走る、目指すはネオサイタマでも微妙な郊外に当たる地域
都市開発計画の失敗により廃棄されたどこにでもある地帯、その中に一つのビルが聳え立っていた

NM:
大きくも小さくもない、他にもいくつでもあるような大きさのビル……一部に埃が積もっていないことを覗いては

シゲル・モーガン:「ここだ」

NM:一行は慎重に辺りを伺いつつもビルの手前へと立った、目指すは4階……扉に施錠はされていない

シスミ:「……」生唾を吞み込む音。数件乗り越えた今も、この独特の緊張感は不慣れだ。
リー・ノグチ:「固くなっちゃ、ダメ」そう囁くノグチもどこか動きが鈍い
シスミ:「はい……!」
シラセ・タカノリ:「モーガン=サンが”なにかある”と思ったのは……確かみたいですね」
シラセ・タカノリ:シラセもまた、このビルには何かがあると直感で感じているようだった

NM:
そう言われるまでは全く気が付かず、言われた後はそうとしか思えない……不思議な作用でもあるような感覚を一行は覚える

シゲル・モーガン:「……開けるぞ」モーガンが扉に手を掛ける
シスミ:「はいっ……!」再び小さく答えて、散弾銃を構える。

NM:
全員が頷いたのを確認して、モーガンは扉をそっと開く!
そこにあったのは通路だった、奥は行き止まりで、左右に2つづつ通路が広がっている

シゲル・モーガン:「(……警戒しつつ……潜入だ)」
シスミ:こく、こく。
リー・ノグチ:リーもシスミとアイコンタクトして潜入する
NM:トラップの気配はない
シラセ・タカノリ:「(4つ扉がある)」ジェスチャーだ「(4人で開けましょう)」
シスミ:シスミはその提案に応じる肯定のサイン。

NM:一同はそれぞれ扉をゆっくりと開く!

リー・ノグチ:「(コンテナの山よ)」
シゲル・モーガン:「(こっちも同じだ)」
シラセ・タカノリ:「(見る限りコンテナしかありません)」

NM:そしてシスミの開けた部屋にも……コンテナの山だ!

シスミ:「(はい、こっちもコンテナしか……)」
シゲル・モーガン:「(なんてこった)」モーガンが眉を顰める「(いや、何かあるはずだ!)」

NM:部屋をもっと調べてみますか?
シスミ(PL):調べます!
NM:では……ワザマエもしくはニューロンHだ!
シスミ(PL):ワザマエ!

NinjaSlayer : シスミ:🎲4B6>=5 → 6,~4,~2,~1 → 成功数1

NM:素晴らしい!
シスミ(PL):うおおギリギリ
NM:しかし最大の出目だ!

NM:シスミはコンテナを調べる、本当にコンテナの山なのだろうか?
NM:そして彼女は……コンテナの奥の壁に不審なものを見つけた

シスミ:「……!」
NM:壁に何かがある……鋼鉄の扉だ!
シスミ:「ドア……?」
NM:ドアノブもさびていない、今しがた誰かが使っていたように油が刺されているようだ

NM:この情報を他の3人にも伝えれば深く解析してくれるだろう
シスミ:解析してもらおう!
シスミ:怪しすぎる!

シスミ:「あ、あの、みなさん!」部屋に呼びます
シゲル・モーガン:「ん、どうしたシスミ=サン」
シスミ:「ここに変な、使われてるドアが……」

NM:一行は扉の前にやってくる、シゲルとリーがペタペタと扉を探る
シゲル・モーガン:「なんてこった、ビンゴだ……!」モーガンは他の3人に目配せした
シゲル・モーガン:「間違いない。この奥に何かデカいブツがある」
シスミ:「……っ!」ぎゅ、と散弾銃を抱く腕に力が入る。
リー・ノグチ:「ヨロシサンの隠し財産とかかしら」リーの眼が輝いた
シラセ・タカノリ:「い、行ってみましょうよ」
シゲル・モーガン:「よし、開けるぞ……」

NM:
罠に警戒しつつモーガンが扉を開ける……
そこにあったのは……手入れされた通路だった
左右に広がり、左の方は奥まで伸びている

シスミ:「うぁ……」胸に手を当てる
シラセ・タカノリ:「う、うわあ……ドキドキしてきた……」シンクロするように胸に手を当てた
リー・ノグチ:「行きましょう」
シスミ:「はいっ!」

NM:
左に曲がった廊下の奥には、2つの扉があった左の扉は無施錠、右の扉は施錠してある

シラセ・タカノリ:「ボクは施錠してある部屋の方から調べます、お二人は左の方から」シスミとモーガンに目をやって頷いた
シスミ:「わかりました!」頷いた。
シゲル・モーガン:「よーし、シスミ=サン。こっから先はどんなトラップが仕掛けられているかわからねえ」
シゲル・モーガン:「慎重に行こうぜ、な」そういいつつもモーガンの足は落ち着きなくステップを踏んでいる
シスミ:「了解です。任せて、ください」繰り返し頷いた。

NM:
モーガンは扉を開く……そこにあったのはチャノマだった
タタミが美しく並べた建てられた和室には甲冑や書物が納められた棚が置かれている
そして数組のフートンが!

シスミ:「この部屋は……?」
シゲル・モーガン:「分かるか、シスミ=サン」中に入りつつシゲルが辺りを見回す
シゲル・モーガン:「ここに住んでいるか、拠点があるのかわからねえが……ただのヨタモノじゃなさそうだぜ」
シスミ:「はい……こんな、本格的な和室……」
シゲル・モーガン:「見ろよ、ミヤモト=マサシの書だ! 相当なインテリだぜ!」
シゲル・モーガン:「ってことは、やっぱりここにはそんな賢いお方が潜むに足るなにかがあるってことだ、なっ?」
シスミ:「は、はい……」

NM:1度1d6を振りましょう、この部屋にある物品の売却額を決めます

NinjaSlayer : シスミ:🎲1D6 → 3

シスミ(PL):やや低め
NM:全て売り払えば20万といったところか
NM:それでも小金というには多めの額だ!

NM:
文化人であることを想起させる品の数々は、しかしながらネオサイタマでも普遍的にみられる物品の数々だった
モーガンはそれよりもこの先にある何かを探そうとしているようだ。

シラセ・タカノリ:「こっちも開きました!」
NM:もう一つの扉に集中していたシラセが声を上げる
シゲル・モーガン:「よし、行こうぜシスミ=サン」
シスミ:「はい!」
シスミ:立ち去る直前に、一度だけ振り返る。

NM:シスミはこの部屋でニューロン判定を行ってもいいし、行わなくてもいい、些細なことがわかるだけだ
シスミ(PL):やっておこうかな

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → ~1,~3,~1 → 成功数0

シスミ(PL):何もわかってなさそう
NM:UH2です、でもこれは隠してあるというより。あまりにも些細なためそこに意識が向かないということですね
シスミ(PL):なるほどね

NM:
一度だけ振り返ったシスミは部屋にあるものの数々をもう一度見まわす。キモノ、書物、甲冑、スシ、フートン、オブツダン……特にこれと言って目新しいものはない
シスミ:特に違和感は覚えませなかった。こんな部屋自体なかなか見ないのだ。

シゲル・モーガン:「行こうぜ、はぐれるとあぶねえぞ!」
シスミ:「……」頷いて踵を返した。そこまで変わったものはないけど、持ち帰れたらお金にはなるかもしれない。

NM:
シスミが和室を振り返っている間、他の三人はもう一つの扉に入り込んでいた
中には書類が散らばり、奥の方には机が見える。それだけだ
扉は入って右に二つ、左奥に並んで二つ……そして隔離された小部屋のような場所が一つ

シゲル・モーガン:「さて、どこから探す?」
シゲル・モーガン:「と言ってもここからは単独行動は危険だな……何があるかわからねえ」
シスミ:「全員で、ですね」
リー・ノグチ:「ええ、行きましょう。どこに入る?」

シスミ:最寄りから行くか
NM:よし

NM:
最寄りの扉を開こうそこにあったのは……ソファーとモニターだった、あとはダーツの的が置かれている程度である。

シラセ・タカノリ:「あっ、そのモニターは最新型のやつだ 高く売れるよ!」小躍りする、大画面モニターが憧れなのだ
シスミ:「そんなものがこんなところに……?」
シゲル・モーガン:「まずいな、結構この拠点に来る頻度は高いのかもしれねえ」

NM:シスミはここでニューロン判定を行ってもいい。
シスミ(PL):するぞ
NM:OK!

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → ~2,5,5 → 成功数2

NM:
判定達成値は一歩落としてUだ、まだ届かない
モニター、ソファー、冷蔵庫の中にはスシが入っており。リモコンをつければそこには株価の情報が羅列されている。

リー・ノグチ:「………ま、全部の部屋にお宝が眠ってるわけじゃないわよね」
シスミ:「スシ……」取り出して観察する。まあ、嗜好品と言えば嗜好品に値するスシもあるにはあるが……
シゲル・モーガン:「スシ? スシなんてどこでも売ってるだろ」パックスシは栄養価高いしなぁとぼやく
リー・ノグチ:「わ、これトロスシよ。食べてかない?シスミ=サン」
シスミ:「え、だ、大丈夫でしょうか。毒……は、ないか。トラップじゃないだろうし」
リー・ノグチ:「ンン……そうね、冷蔵庫にどれぐらい入っていたかわからないし……」スンスンとにおいを嗅ぐ
シスミ:「さ、作戦。これが終わったら、食べたい、です……」盗品だしなあ。という冷たい自分の声が頭の中に響いた。
シラセ・タカノリ:「これが終わったらいっぱい食べられるよ、シスミ=サン。一緒にスシバーに行こう!」
シスミ:「は……はい!もちろん!」

シゲル・モーガン:「うし、次の部屋だ!」
シゲル・モーガン:シゲルが次の部屋を開ける!「………トイレだな」
NM:そこにあったのはトイレだった、ダーツがよほど好きなのか的がまた壁に貼ってある

シスミ(PL):完全にアレやん

シスミ:「し、四六時中ダーツしてる……」
シラセ・タカノリ:「よっぽど好きなんだね……ほら見てよ、中央にしか当たってない」
シゲル・モーガン:「ダーツにしちゃなんか跡が縦に広いけどな」
シゲル・モーガン:モーガンはそういったきり興味をなくしたようで次の部屋へと向かう
シスミ:「あ……」急いでついてゆく。


3人が小部屋に向かう中、シスミは後ろから何か物音が聞こえた気がした
背後には扉が一つある
その奥から、何かの物音がーーあるいは、なにかが
シスミの第六感に働きかけるなにかが

シスミ:「っ!!」
シスミ:びくっ、と震える。

他の三人は全く気にも留めず、小部屋の扉を前に唸っている
そして今度は――シスミは間違いなく、”呼ばれた
扉に、あるいは扉の向こうに――

シスミ:
「はっ……!はっ……!」息が荒くなる。
宗教は嫌い。神様はいない。オカルトなんて信じない。だけど。

シゲル・モーガン:「どうだ、シラセ=サン、いけそうか?」
シラセ・タカノリ:「あー……?これ、かなり厳重なロックで……ちょっと危ない橋渡らないと……」
リー・ノグチ:「ちょっと後回しにした方がよくない?」

三人はシスミの異変には全く気が付いていないようだ
わいわいと扉を前に議論を繰り返すのみである

シスミ:「み、みな、みな、さんっ……」

三人はシスミの方に振り返らない
無視しているというわけではなく、ただシスミの声が届いていないのだろう
”間違いなくこの先には重要な情報が眠っている”
その意識が三人をそれ以外の情報をシャットアウトしているようだった

シスミ:「……」

扉の向こうから呼ぶ声は、間違いなく強くなっていた
声というより、波長、あるいは直感、ニューロンに語り掛ける何か……

シスミ:
もしも、もしも。
あの奥に何か危険なものがあるとしたら。
誰かが気づいて声を上げなきゃいけない。
歩き出す。

扉は何も言わない
ただその奥で微かに、物音がした

シスミ:
「……っ!」顔が蒼白に染まる。仲間を呼ぶべきだと頭が警鐘を鳴らす。
だけど。
答えなきゃ。

もう扉の奥からは何も聞こえない、何も感じない
ただ先ほどまで、この奥の何かが呼んでいるのは
シスミという少女、ただ一人だった

シスミ:
ぎり、と歯を食いしばって。
何もありませんように。調子に乗ったわたしの被害妄想でありますようにと願って。
ドアに手を伸ばす。


シスミは扉を開ける、その奥にあったのは木製の机が一つ
椅子付きの、引き出しのない、なんということもない机だ
それが寂しく置かれているだけの部屋
窓もない部屋で、壁には何も細工をしている様子はない

NM:近づきますか?
シスミ:急かされるように近づきます。
NM:では、机をよく調べると。そこには何かが置かれていました。

それは、首飾りのように見えました
紐の先には、黒い、黒い、黒い、雫状のなにか
その色の黒いことときたら、まるで「闇よりなお黒い」よう。

シスミ:「これ……宝石……?」訝しんで、ハッとして距離を取る。罠……?

NM:
首飾りは何も動くことなく、ただその黒を映すのみですがその黒い中に時折、光の加減なのか何なのか、何かがチラチラと映ります。
手に取らねば、これ以上はよくわからないようです。

シスミ:「……」扉越しに仲間たちの喧噪を聞きながら、踏み出す。

まるでおいで、おいでと語りかけるように。
チラチラ、チラチラと何かがモニターのように映っている。

シスミ:
自分には何かよくわからないけど、でも。
映る何かを確かめなきゃ。
そんな気がして。

シスミ:手に取ります。
”黒い雫の首飾り”:”あるべき処に”



黒い雫の中には、トリイ・ゲートが映っていました
雫をどの方向から見ても、
トリイ・ゲートを一つ、一つと潜り抜けるように見えます。
一つ、
二つ、
三つ、
四つ、
五つ、
六つ、
七つのトリイ・ゲート



NM:シスミは”黒い雫の首飾り”(レリック)を入手しました。

シスミ:「何、これ……」
シスミ:映る景色に、意識が吸い込まれるかのよう。

NM:
手に取れど、シスミの体調に不良があるわけでもないでしょう
そしてここにはシスミの行動を咎める者は誰もいません
この部屋でできることは以上です

シスミ:手に持って……
シスミ:散弾銃を持てなくなっちゃうな。
NM:首飾りなので
NM:首に飾れば両手が開くでしょう
NM:ポケットに入れても良い

シスミ:「今だけだから……うん」呟いて、首にかけます。知識あるリー=サンやシラセ=サンなら何か知っているかもしれない。
NM:まるでそこにあるのが当然かのように、”黒い雫の首飾り”は揺れました

NM:外に行くと、三人がシスミに気が付いて近づいてくる
シラセ・タカノリ:「ごめん、シスミ=サン。あの部屋ちょっと開きそうにない……」
NM:シラセの指先には不自然な子部屋がある、相当頑強なセキュリティが施されているようだ。
シスミ:「あ、そう……なんですね。あの、ごめんなさい。わたしも勝手に行動して……」頭を下げた。
リー・ノグチ:「そう、何かなかった?大丈夫?」心配そうにリーがシスミの体をペタペタ触った
リー・ノグチ:「体には気を付けてね、シスミ=サン」

シスミ:「あ、はい。ありがとうございます……あ!それと!」
シスミ:胸元に提げた首飾りを示します。
シスミ:「あの、これって……」
シゲル・モーガン:「………ん~、なんかきれいな石の首飾りじゃねえか」
シゲル・モーガン:「とっておけよシスミ=サン」
リー・ノグチ:「そうそう、よく似合ってるわ。ね?」
シラセ・タカノリ:「うん、似合ってるよシスミ=サン。黒くてとっても素敵だ」
シスミ:「……綺麗」帰ってくる答えに少し戸惑ったけど、
シスミ:ここで問答している場合ではないだろう。

シラセ・タカノリ:「それじゃ、最後の部屋だ……ここの部屋が開かないのは悔しいけど、あっちの部屋にヒントがあるかも」最奥の部屋の扉を指さす
シスミ:「はい。今度は、わたしもついていきます。」
シゲル・モーガン:「よーし、じゃあ御開帳だ」俺が開けるか?と目配せする、危険なことは引き受けるのがリーダーだ
シスミ:「……!」
シスミ:散弾銃を掲げて返事。
シゲル・モーガン:「だいぶ慣れてきたようだな」嬉しそうにモーガンが口角を上げる
シゲル・モーガン:「頼れる仲間ができて俺は嬉しいぜ」
シスミ:「わたしも……みなさんに感謝したいです。」ドアに目線を向けながら答える。「少しだけ、変われたような気がして。」
シラセ・タカノリ:「僕だって、感謝したいよ」シラセがぎこちなく笑った
シラセ・タカノリ:「ボクさ、誰かと一緒にこういったことをしたかったんだ、体験の共有っていうか……」
シラセ・タカノリ:「………良いよね、こういうの」
シスミ:「犯罪、ですけどね」

シスミ:
心の中でずっと思っていたことが小さく零れた。
だが奇しくも、その犯罪行為を介してこのメンバーは繋がっているのだ。

リー・ノグチ:「そりゃそうよ、でも……誰だってやってるわ、正直。富める者が貧しい者に分け与えないからこうしている、そう考えた方が楽よ」

NM:
リーはウインクした、本気でそう思っているわけではない
けれども良心だけで生きるには、
ネオサイタマはあまりにも汚れすぎているのだ

シゲル・モーガン:「よし、あけっぞ……」
シゲル・モーガン:モーガンが扉を開く……

NM:
そこには新型のUNIXが一つ置かれていた
シラセが当然のようにLANケーブルをファイアウォールでチェックした後で直結する

シラセ・タカノリ:「なんだ、あっちの部屋にUNIXがあると思ったんだけど……レリックでも置いてあるのかな」
シスミ:「……あの、大丈夫でしょうか。トラップかも……」リーの近くに身を寄せ、不安そうに呟く。
リー・ノグチ:「大丈夫よ、彼はセンセイだもの」そこらへんはちゃんとやるわとリーはモニターに注視しつつほほ笑んだ

NM:そしてモニターが青白く点滅した後、そこに書かれていたのは


『メガトリイ社』


シスミ:「メガ、トリイ……?」
シスミ:トリイという言葉が、何か引っかかるような。

NM:シラセの呼吸が止まった

シラセ・タカノリ:「嘘だろ」
シラセ・タカノリ:眼光を開きつつ、高速でタイピングを開始する
シラセ・タカノリ:「嘘だろ」
シスミ:「し、シラセ=サン?」思考は打ち切られる。様子が尋常ではない。
シラセ・タカノリ:本物だ……本物の”メガトリイ社”の……UNIXだ」
シラセ・タカノリ:シラセは自分の頬を引っ張って、シスミを見た
シラセ・タカノリ:「ぼ、ボクの頬を引っ張ってくれないかな」
シスミ:「えぇ……?」
シスミ:戸惑う。ここまで突飛なことを言い出す人ではなかったと思うが……
シスミ:とりあえず近づいて、シラセに並び立つ。
シスミ:「そんなに……貴重なものなんですか」
シラセ・タカノリ:「ハ、はやくしてくれよ。夢なら早いところ冷めないと」

NM:シラセの様子は尋常ではない、呼吸は荒くなり、瞳孔は今や完全に開かれていた
シスミ:「えぇ~……」少し引きながら、シラセの頬のあたりに触れた。
シラセ・タカノリ:「ハァーッ!ハァーッ!ハァーッ!」
シスミ:引っ張っているつもりだ。
シラセ・タカノリ:「い、痛い」シラセは固まる「現実だ!!
リー・ノグチ:「そんなに……?」シスミと目を見合わせる

シスミ(PL):へなちょこ引っ張りでも反応してくれて優しい
シラセ・タカノリ(NM):シスミさんが触っている!!

シスミ:「UNIX……ごめんなさい、あんまり詳しくなくて……」
シラセ・タカノリ:「とんでもない……ことなんだ」文字の羅列を見ながらも喉を鳴らす
シラセ・タカノリ:「これがどれだけの価値を生むと思う??」
シスミ:「……」
シゲル・モーガン:「万札……100、ぐらいか?」シスミを見た
シスミ:「ひゃ、100……!?」
シラセ・タカノリ:「100!!」立ち上がる「そんなもんじゃないよ、200,300……1000、3000……それ以上だ!
シスミ:「せ、せん……」ケタが多すぎてもはやピンと来ないのだ!
シラセ・タカノリ:「どんなメガコーポも首から手が出るほど、自分の株を半分渡してでも欲しがってるものがこのUNIXに詰まっているんだ!」
シラセ・タカノリ:「シスミ=サン、モーガン=サン、リー=サン、ボクらカチグミになれるんだよ!!
シスミ:「すごい……!」ようやく実感がわいてきて、思わずテンションが昂る!
シゲル・モーガン:「おっ、おお……すげえ、すげえよ!」ようやくモーガンも実態がわかり始めてきたようで、額に汗を浮かべつつ興奮し始めた
リー・ノグチ:「そ、それなら早く手に入れて帰らないと」

NM:4人がUNIXの前で興奮気味に語り合う!

NM:シスミはニューロン判定を行ってもいい
シスミ(PL):するぞ

NinjaSlayer : シスミ:🎲3B6>=4 → 5,4,6 → 成功数3

シスミ(PL):Uまでは成功
NM:素晴らしい

NM:シスミは気づく、UNIXの隣の台にスシが置いてあることに

シスミ:「あれ、またスシ……?」
シスミ:徐々に熱を帯びるメンバーたちに囲まれながら、偶然にもそれを見つける。
シゲル・モーガン:「ん、まあ。スシが置いてあるな」

NM:
スシがあった、あの和室にも、休憩室にも、電算室にもスシが置いてあった。
何かがおかしい明らかに何かがおかしい

シスミ:「さっきも、さっきも、今も……」

NM:
スシ、ダーツバーの跡、そして自分の根本に刷り込まれた”何か”に対する恐怖……
此処までに感じた何かの違和感が、一つの線でつながり始める
気づいてはいけない”何か”に、シスミのニューロンが近づいていた
ちかちかとレッドランプが灯る、ヤバい、何か知らないが、とにかくヤバい

シスミ:「……う……!」先ほどとは比べ物にならない危機感。本能が押し上げてくる息苦しさ。
シゲル・モーガン:「どうしたんだシスミ=サン! 落ち着けよ、興奮しちまったのか? 額のデカさに!」
シゲル・モーガン:「そりゃそうだ、とうぜんだよなァ……」
シスミ:「お、おかしい……おかしくないですか……!?スシばっかりあって、ダーツの的に空いてる穴は変な形だし……!」
シラセ・タカノリ:「おいおい、それじゃまるで”アレ”が居るみたいじゃないか」


シラセ・タカノリ:「『ニンジャ』が……………」


NM:
三人が、いや四人がお互いに目線を合わせた
最初に動いたのはモーガンだった

シゲル・モーガン:逃げるぞ!!!
シスミ:「……!」大声に怯みかけ、その言葉を受け入れる。数度ながら、修羅場を潜り抜けた経験の賜物か。

NM:扉を開け、4人が殺到するように外に出る

NinjaSlayer : ”男”:🎲8B6>=4 → 5,~2,~2,4,~1,4,~3,~3 → 成功数3
NinjaSlayer : ”男”:🎲8B6>=4 → ~2,~3,4,6,~2,6,~2,~1 → 成功数3 → サツバツ!!
NinjaSlayer : ”男”:サツバツ表(3) → 「苦しみ抜いて死ぬがいい」
急所を情け容赦なく破壊!:本来のダメージ+1ダメージを与える。
耐え難い苦痛により、敵は【精神力】が-2され、【ニューロン】が1減少する
(これによる最低値は1)。残虐ボーナスにより【万札】がD3発生。
この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD3上昇する。

シスミ(PL):ピャ……

そしてリー・ノグチが、胴体をぶち抜かれて死んだ。


リー・ノグチ:「      」


肉体が、そのコンマ秒前にはすでに死んでいた状態で壁に激突する。


”男”:「あらま」

シスミ:「…………」
シスミ:「…………!?」
シスミ:立ち止まって、首飾りが揺れた。


いつの間にかそこにいたのは、
君たちの横に立っていたのは
男のような、
女のような、
仮面をつけた”何か”が1人


”男”:「いけねえ、うっかり一番のボインちゃんをやっちまった」


立っている、男が立っている、それだけで3人とも動けなくなる
ただリーだけが、そうであった死体が、
貼り付けられた壁からようやくずり落ちて
「どちゃ」と嫌な音を立てて転がった


NM:君たちは知っている、こんなことができる存在をただ一つ知っている


『こいつは』『”ニンジャ”だ』

◆??? (種別:ニンジャ)
カラテ    14  体力  21
ニューロン  7  精神力  6
ワザマエ   7  脚力   6
ジツ     -
攻撃/射撃/機先/回避  16/9/6/15
◇装備や特記事項  
『●連続攻撃3』、『●連射2』、『●時間差』、
『●マルチターゲット』『●忠誠心:???』『◉鉄拳』『◉グレーター・ツジギリ』
『◉◉タツジン:コッポドー』『◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ』
『◉ニンジャソウルの闇』『◉邪悪なサディスト』
『近代的ヘヴィニンジャアーマー一式』『▶︎生体LAN端子LV1』『▶︎▶︎テッコLV2』

NM:(データを一応張った)
シスミ(PL:めちゃくちゃ強い
NM:クソ強いニンジャです

シスミ:「────」

シスミ:
声もない。
絶句。言葉だけが先に死んでいる。

NM:
モータルが太古の時代より虐げられた恐怖のDNAを絞られるとき
まるで悲鳴のように行われる反応がある
それを、NRS(ニンジャ・リアリティ・ショック)といった

NRS判定
【重度ショック(HARD):ニンジャのジツや『サツバツ!』や『ヒサツ・ワザ』によって仲間を惨殺された。】に該当
【重度ショック以上で失敗した場合:1D6+1で判定】

NinjaSlayer : シゲル・モーガン:🎲1D6+1 → 6[6]+1 → 7
NinjaSlayer : シラセ・タカノリ:🎲1D6+1 → 1[1]+1 → 2
NinjaSlayer : シスミ:🎲1D6+1 → 3[3]+1 → 4

シゲル・モーガン:7:心臓発作や狂死:急激なニンジャリアリティショックに耐えきれず、PCは心臓発作やニューロン損傷を起こして【体力】0となり、その場に倒れ『気絶状態』となる。ZBRアドレナリンでなければ蘇生できない。処置を受けずに時間が経過すると死亡する。

モーガンは何も言わずその場に倒れ、びくびくと痙攣し始めた。
NRSによる急性的な心臓発作を起こしたのだ

シラセ・タカノリ:2:失禁:恐怖とトラウマのあまりその場で立ちすくみ、失禁する。自尊心を失い【精神力】が-1される。戦闘中の場合、足がすくんで手がブルブルと震え、このターン終了まであらゆる自発的行動の難易度が+1され、【脚力】が1となり、『崩れ状態』とみなされる。

シラセ・タカノリ:「アイエッ」

シラセはそのまま脱力した、
そのズボンから黄色い液体がしみだして地面を濡らしている

シラセ・タカノリ:アッ、アアッ、アッ、アイエッ、アッ!

シスミ:ドゲザ:失禁し【精神力】に1ダメージ。突然ドゲザによる命乞いを行うため、このターン終了時まで『麻痺状態』とみなされる。

シスミ:「あ、かっ、はっ……!」脳が焦げ付くような感覚。気がつけば、膝をついている。
シスミ:「ご、ゴメンナサイ」喉から声が零れ落ちていく。意志とは無関係に……否。意志がそうさせているのだ。

シスミ(PL):シスミちゃんになんてことさすねん
シスミ(PL):うら若き乙女によ…!

”ニンジャ”:「おー、おー」


ニンジャはモーガンを見て、シラセを見て、シスミを見た、
見ただけだ、意識はやっていない
なぜならニンジャにとってモータルは虫も同じなのだから

NinjaSlayer : ”男”:🎲16B6>=4 → 6,6,~2,4,4,5,6,5,~3,~1,6,6,5,5,~3,~2 → 成功数11 → サツバツ!!
NinjaSlayer : ”男”:サツバツ表(3) → 「苦しみ抜いて死ぬがいい」
急所を情け容赦なく破壊!:本来のダメージ+1ダメージを与える。
耐え難い苦痛により、敵は【精神力】が-2され、【ニューロン】が1減少する
(これによる最低値は1)。残虐ボーナスにより【万札】がD3発生。
この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD3上昇する。

シスミ:(ニ、ニンジャ……!ニンジャナンデ……!)頭が痛い。モーガン=サンは。シラセ=サ────


ニンジャはゆっくりと痙攣するモーガンの下へと近づき……
その股間に足を掛けた
ぐちゃ、と嫌な音がした。
モーガンは一度大きく”ビクン!”と跳ねたきり動かなくなった


シラセ・タカノリ:「アイッ、アイエッ、助けて」
シラセ・タカノリ:頼りになるはずのモーガンが何もできずに潰され、シラセは折れた
”ニンジャ”:「助けてほしい?」
シラセ・タカノリ:「ハイ」
”ニンジャ”:「どうしても?」
シラセ・タカノリ:「ハイ」
”ニンジャ”:「ヤダ」
シラセ・タカノリ:アイエエエエ!」シラセは絶叫する!

”ニンジャ”:「そして、お前」
”ニンジャ”:ドゲザしているシスミに歩み寄ればかがみこむ
シスミ:震えが強くなって、歯ががちがちと擦れ合う。
シスミ:「ゴメンナサイ……!」
”ニンジャ”:「さっきの姉ちゃん、うっかり殺しちゃってごめんね」
シスミ:「エ……」
”ニンジャ”:「うん、だからさ」
”ニンジャ”:お前を代わりにファック&サヨナラするから、よろしくね
シスミ:「あ……ア……!」


無機質な言葉だった、いかなる感傷もない、当然のような宣告だった


”男”:「しょうがないよな、あの姉ちゃんが死んじゃうんだもんな」
”男”:だろ?

シスミ:ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!

シスミ:
打ち付けるように頭を下げる。繰り返し。
汗と涙と鼻水が止まらない。体中から水分が出ていくような錯覚。

”ニンジャ”:「何に謝ってるのさ、大丈夫だって。ただファック&サヨナラするだけなんだからさ」
”ニンジャ”:「な?」
シスミ:「ウ、あ……わ、わた、げほっ!」

NM:
シスミは間近に感じる、ニンジャから放たれる圧倒的なカラテを
小指一本たりとて自分が及ばない相手の存在、生物としての階位の差!

シスミ:
必死に言葉を紡ぐ。だけど、バラバラにへし折れた意志ではいかなる言葉も届かない。


ニンジャが笑った、メンポの奥で、嗤った
完全にへし折れたその様子を見て、嗤った


”ニンジャ”:「お」
”ニンジャ”:その体が揺らぐ


シスミは見た、ニンジャの足元を掴む同級生の姿を


シラセ・タカノリ:「や、らせな、やせない、ぞ」
シスミ:「し、シラセ=サン」
シラセ・タカノリ:涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら、シラセが笑った
シラセ・タカノリ:「シスミ=サンは、やらせな、やらせない、ボク、ボッ、ボクが……」

NinjaSlayer : ”ニンジャ”:🎲16B6>=4 → 4,~3,6,~3,~2,5,~3,4,~2,~2,4,6,5,~2,~1,~3 → 成功数7 → サツバツ!!
NinjaSlayer : ”男”:サツバツ表(3) → 「苦しみ抜いて死ぬがいい」
急所を情け容赦なく破壊!:本来のダメージ+1ダメージを与える。
耐え難い苦痛により、敵は【精神力】が-2され、【ニューロン】が1減少する
(これによる最低値は1)。残虐ボーナスにより【万札】がD3発生。
この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD3上昇する。


シラセはシスミに笑った、ぐちゃぐちゃ笑顔を向けて、そのまま死んだ


”ニンジャ”:「あーあー、汚しちゃって」
”ニンジャ”:「もう一人だな、ん? 全員死んじゃったな?」

シスミ:リーを見る。モーガンを見る。シラセを見る。


強かったモーガンは、何が何だかわからない状態になって死んでいた。
美しかったリーの筋肉は完全に弛緩しきり、その面影はない。
シラセはぐちゃぐちゃのまま、エビぞりになって死後痙攣していた。


”ニンジャ”:死んじゃったな?
シスミ:────────

シスミ:
わたしってバカだな。
狂った方が絶対楽なのに。
まだ狂ってないんだ。

”ニンジャ”:「へぇ、お前まだ、狂わないんだな」それは逆に、恐るべき存在の嗜虐心を刺激したらしい、その手がシスミに伸びる――

シスミ:「あ、ヤメ………」

NM:
もう遅いのだ、何もかも
シスミは最初から間違えていた、間違えていたから、こうなったのだ
そしてすべてが終わる―――前に、


ノックの音が聞こえた


シスミ:「エ……」
”ニンジャ”:「あァ………?」苛立ったようにニンジャが扉の方を向く

ノックの音が、また一つ。聞き間違いではない

”ニンジャ”:「………おい、お前」
”ニンジャ”:「見て来い、逃げたら殺す」

ニンジャが顎でシスミを指示した

シスミ:「ハイ」

シスミ:
震えながら、数秒かけてようやく立ち上がると。ケガをしているわけでもないのによたよた必死にドアへ向かう。

ノックの音が響く、響く
その音は秒間16発……52発……128発………それ以上!明らかに尋常ではない!

シスミ:「あ、えっ」ドアの前で立ち止まる。
シスミ:「エッ」
”ニンジャ”:うるせぇ!」ニンジャが叫ぶ!「早く開けろ!
NM:ニンジャは窓の方に引いた状態で何かを構えているようだ!

シスミ:うぁぁぁぁっ!」シスミはドアに取りついて、ドアノブを引こうとして……

シスミ:「に、に、逃げて下さいいいぃぃぃっ!ニンジャが、ニンジャがいるんですっ!!!あああぁぁぁぁっ!」

シスミ:
叫んだ。あらんかぎり。
わたしは死ぬ。もう死ぬ。
ドアを開けても開けなくても犯されて死ぬ。
でも。もしドアの向こうの人が何も知らない人だったら。
こんな罪人一人の命で、どうにか逃がせるならと。


シスミの声は扉の向こうの何者かに届いたのだろうか? 否
扉の向こうには――誰もいなかった

ならば、シスミは苛立ったニンジャに殺されたのだろうか? 否
なぜならば



『Wasshoi!!!』



NM:突如として窓をぶち破り、何者かが現れる!

”ニンジャ”:「ヌゥーッ?!」
シスミ:「エッ!?」

NM:
シスミは気づく余地もないだろうが、ニンジャ動体視力を持つ諸君であれば気づくだろう
ノックをしていた赤黒い影は、シスミが扉を開けるその直前に背後の窓から脱出し、そのまま色のある風となりながら建物を伝って裏周りを行いアンブッシュを仕掛けたのだ!

NM:突如としてエントリーを仕掛けた赤黒い影は……やはりニンジャ!ニンジャとニンジャが相対している!

シスミ:「!? ────!?」当惑!なんたるケオス状況!
シスミ:「ニンジャ……?もう、一人……?」

NM:シスミの前で赤黒い影が手を合わせ、オジギをした!

”赤黒い影”:「ドーモ」「ニンジャスレイヤーです」
”ニンジャ”:「なに、ニンジャスレイヤー=サン?!」もう一人のニンジャはその名乗りに驚愕!だが一歩下がってからオジギをする「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ティアーズワンです、なぜここに!貴様が!
ニンジャスレイヤー:状況判断だ!
ティアーズワン:「ヌゥーッ!小癪な!」

NM:
シスミの前で、2体のニンジャが即座に交戦を開始する!
何たる神話的光景か!
ティーアーズワンと名乗ったニンジャのカラテは至極、だがニンジャスレイヤーを名乗る赤黒い影は、もはやカラテそのもの!

ニンジャスレイヤー:「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
ティアーズワン:「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」

シスミ:「ア……ア……」

NM:
シスミの前で2名はそのまま窓の外からもんどりうつように外へと躍り出た!あとの室内には割れた窓ガラス、3人の死体、そして……シスミだけが残された
窓の外には、雨の中で激闘を繰り広げる二人の気配がやがて遠くなり
どこかへと、先ほどまでの嵐のような死闘が嘘のように潮となって消えていった

NM:室内には静寂が取り戻される

シスミ:「……」

シスミ:
NRSは根深くシスミを侵し、いまだに涙は止まらない。
汚れた着衣も気にせず、三人のもとへ歩く。

シスミ:「みなさん……みんな……」

NM:
シラセも、モーガンも、リーも死んだ
あっという間に、風に吹かれたように死んだ
誰もがもう動かない

シスミ:「ぅ……」

シスミ:
あのニンジャ……ティアーズワンの言う通り、シスミは一人になったのだ。
進行を促してくれるモーガンも、そっと寄り添ってくれるリーも、共に立って協力し合ったシラセも。
誰もいない。

シスミ:「どうしよう……どうすれば……」

NM:
シスミにはメガトリイ社のデータがある
結局誰も持ち出さぬまま、この場に残された

シスミ:「あ、データ……」

シスミ:
呆然とした状態で思い出す。
シラセがいうには、莫大な値段が付くというそれ。
それのために、みんな死んだようなものだ。

シスミ:「あれだけでも……持って帰らなくちゃ……」

シスミ:持って帰って、どうする?裏社会にコネもない。知識もない。家に帰ればヤクでキマっているか禁断症状で怒り狂っている母。

シスミ:「データ…データ…シラセ=サン…」


シスミにはもう何もなくなってしまった、手に入れて、喪った


”老人”:「そうか、お前にはもう誰もおらんか」「ならば、死ね

NinjaSlayer : ”老人”:🎲8B6>=4 → 5,~1,~2,~2,~2,6,~2,~2 → 成功数2


シスミの腹から、鮮血と共に腕が生えた


シスミ:「アバッ」
シスミ:「アッ、バッ……?」エ?と言おうとして、血塊が口から出る

NM:
シスミの背後にはいつの間にやら、老人がひとり
きみは思い出すだろう、布団は一組ではなかった
ニンジャは……複数いたのだ!

”老人”:「まったく、肉体担当の奴が出て行ってはしかたないだろうに……」
シスミ:「ア」後ろをむこうとする。無理だ。身体を腕が貫いているのだから。
”老人”:シスミの体から手を引き抜く、血液が垂れ落ちた
”老人”:「さて、盗人からデータは取られてはおらんかな……」老人は奥のUNIXを探りに行く

NM:
流血を続けるシスミは、広間に取り残されたままだった
地面からは、シラセの姿見える、リーの姿が見える、モーガンの姿が見える
三人と同じように、君はなろうとしている
もう動かない、生きていない、意思もなく、何もできない躯になろうとしている

シスミ:「────────────────」

シスミ:
死ぬんだ。結局。
何にも、できなかったな

NM:
足音が聞こえる、老人が戻ってきたようだ
そして、君たちが開けられなかった小部屋の扉に何かをすると。それはあっけなく開いた。

”老人”:「ハ、所詮はモータル」
”老人”:「結局は”あの程度”の情報を盗むこともできんかったようだな」
”老人”:老人の声に侮蔑が混ざる

NM:そしてシスミの意識は堕ちていって……



01001010110100101001011101101010



では、ここで問おう。
君はここで終わるつもりか
それとも、まだ終わるわけにはいかないか


もうこれ以上苦しむ前に楽になってしまうのが一番良いだろう

回答は一度のみだ
この先どんな想いをしても、それを変えることはできない


シスミ:『終われない。終われない。こんなところで。』


なぜ? そこまでの無様をさらして、なぜまだ足掻く?
それに足る理由が、君にはあるか


シスミ:
『わたしは、罪を犯して重ねて、ようやく踏み出して。』
『わたしが歩ける世界を知って、少しずつ変われて。』
絶対に、手放したくない。』
『もう何を踏み台にしても。
何を犠牲にしてでも。
『わたしが生きていける世界を、諦めたくない!』


シスミが祈った瞬間、暗転していた意識はどこまでも飛翔する
君は魂だけとなり、遠くを飛んでいく
不思議な空間だ、上下も左右もない、
ただ進むべき方向は分かるはずだ、七つのトリイを超えるんだ


シスミ:
歩んでいるのか、飛んでいるのか、這っているのか、わからない。
だけど。

ひとつ。

ふたつ。


みっつ。よっつ。いつつ。むっつ。



ななつのとりいを、超える



君は感じるだろう、視界ではなく、意識として
はるか上空に浮かぶ眩い存在
黄金の立方体”―――
その光に包まれた瞬間、君の意識は再び溶け0101110101



NM:
シスミの意識が戻る
コンクリートの感触、血の混じった空気、埃の気配
そしてーー自分が変わったこと
立ち上がれ、もうできるはずだ

シスミ:「……」両腕に力を込める。
シスミ:窓から吹き入る風を感じる。ずっとずっとずっと遠くで響く、微かな戦闘音。

”老人”:「――――」
”老人”:背中を向けて何かをしていた老人の動きが、ぴたりと止まった
”老人”:「………貴様………」
”老人”:息が荒くなる、信じがたい事態に思考がクリアになっていく、まだ振り返らない

シスミ:「ドーモ」
シスミ:「初めまして。」

”老人”:ゆっくりと振り返る、その瞳にはもはや油断もなにもない
シスミ:そこには、幽鬼めいて直立し、両掌を併せた姿勢の少女がいる。

”老人”:
間違いない、致命傷を与えたにも拘らずあの通り、動いている
その瞳は再び燃え上がり、その体内にはカラテが沸き上がっている!

シスミ:「わたしは……」
シスミ:名乗る前に、視線を落とす。

NM:
シスミは気づくはずだ、自分の首元に掛けた”黒い雫の首飾り”が漆黒に輝いていることに。原理は不明だが、この石がシスミとオヒガン、黄金立方体、これらを密接につなぎ合わせた。
そして今、シスミは成ったのだ。ニンジャに!


さあ、名乗れ。お前の新しい名前を!お前が再び産まれたことを高らかに!


シスミ(PL):これって決めてたのがあったのにさ
シスミ(PL):ディセンション良すぎて迷ってるんだよな
NM:なにッ
NM:それはすまなかった
シスミ(PL):良すぎだろ~~~~
シスミ(PL):なんとか首飾りの要素も入れたい
NM:どんだけ悩んでもいい
NM:待つぞ私は
シスミ(PL):ぐぐぐぐ
NM:本当に悩んで決めてくれ、このシナリオ最大の見せ場だからな……
NM:全てはこの時のために
NM:むしりて入れなくてもいいんだぞ!大丈夫だぞ!まあそちらが納得できるなら何でもいいぜ……
シスミ(PL):ククク
NM:ぶっちゃけまだ全然待てるので
NM:たっぷり考えてください
シスミ(PL):考えます。
シスミ(PL):ここで後悔はしたくない
NM:おう、そうしてくれ
NM:私もそこまで悩んでくれてうれしいが申し訳ないななんか!
(ここでPL たっぷり15分悩む)
シスミ(PL):
最初はミリセントにしようと思ったんだよね
シスミ(PL):人に買われて巨大な虫の生贄にされた少女
NM:良い名前じゃん、高貴そうで美しい
シスミ(PL):蜘蛛じゃなくて巨大ガガンボなんだけどまあいいか!
シスミ(PL):ミリセントって名前の下にはシスミっていう微妙な本名があるのが良く感じたので
NM:ネックレス要素はなしで行くか!ヨシ!初志貫徹!
NM:ニンサツ世界では蜘蛛なんだよ
NM:上等だろ
シスミ(PL):ヨシ!
シスミ(PL):ミリセントで5文字だからこれ以上は長くなっちゃう!

NM:
シスミは先ほどそれを見たはずだ
ニンジャが相対するとき、戦いが必然であるとき
まず行うことはただ一つ

シスミ:「わたしはーーーーです」
シスミ:モーガンの言った言葉が想起される、はっきりと、大きく――

ミリセント:わたしは、ミリセントです!」高らかに、心の底から出でた名を叫ぶ。

◆ミリセント(種別:ニンジャ)
カラテ   7  体力  7
ニューロン 7  精神力 10
ワザマエ  7  脚力  4
ジツ    4(???)

攻撃/射撃/機先/回避  7/7/7/7

◇装備や特記事項
『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』
『☆ステルス・ジツLV3』『☆シャドウ・スネアLV3』『☆◉忍び寄る刃』『★◉壁歩き』
『★ステルス・アンブッシュ』『★シャドウ・スネア』
『★レッサー・ブンシン・ジツ』『★シャドウリープ・ジツ』

NM:アイサツである。イクサに臨むニンジャにとってアイサツは神聖不可侵の掟だ。アイサツをされたら、返さねばならない!

”老人”:「ドーモ」
”老人”:老人は両手を合わせ、頭を下げた
ジルゴースィキ:「ミリセント=サン。私はジルゴースィキです」

◆ジルゴースィキ(種別:ニンジャ/アーチ級)
カラテ   5  体力  5
ニューロン 13  精神力  20
ワザマエ  8  脚力  7
ジツ    7
攻撃/射撃/機先/回避  5/8/20/3
◇装備や特記事項
『●連射2』『●時間差』『●マルチターゲット』『●忠誠心:???』
『◉タツジン:ハッカー』『◉電子デジャヴの読み取り』
『◉kill-9(キルナイン)』『◉sudo_kill-9(スドウ・キルナイン)』
『◉戦略視界ナビ』『◉デーモンの放逐』
『◉翻弄』

『☆☆◉◉ニューロンサーバー構築』
詳細不明、このスキルにより以下の障害が発生。
『回避ダイスの著しい減少』『あらゆる能動的行動の難易度+1』

NM:ミリセント、ジルゴースィキ両名のデータを張りました
ミリセント(PL):ハッカーニンジャか
NM:現在はあるサーバー構築に大きく力をそがれています
NM:なので戦闘用ニンジャが必要だったんですね
ミリセント(PL):なるほどね
ミリセント(PL):殺す!
NM:まあ並のサンシタならそれでも十分すぎるけれど
NM:今のミリセントのジツ一覧を見てください
ミリセント(PL):なんかスゲーあんぜ~~~
NM:取得できるジツ・スキル全部のせです
ミリセント:ひえっ

NM:2人のニンジャが相対する
NM:シスミの終わりのイクサが、そしてミリセントの始まりのイクサが始まる

◇戦闘開始◇

NM:先制はイニチアティブのジルゴースィキから!
ミリセント(PL):来い
NM:スリケン2連!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲5B6>=4 → ~2,~3,~2,~4 → 成功数0
NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲5B6>=4 → 6,~1,~4,~3 → 成功数1

NM:1発!
ミリセント(PL):7個使って前回秘しても良さげ

NinjaSlayer : ミリセント:🎲7B6>=4 → 4,5,~1,6,~2,~3,5 → 成功数4

NM:回避!

ジルゴースィキ:「イヤーッ!イヤーッ!!」ジルゴースィキがスリケンを投げる!モータルであれば見切れず命中したであろう高速の金属片が迫る!
ミリセント:「イヤーッ!」ミリセントが腕を振るい、そこから飛翔するのは……2本のクナイである!スリケンとクナイは互いの中間地点で衝突!
ジルゴースィキ:「ヌゥーッ!」ジルゴースィキは目を見開く!既にスリケンの生成が安定化している!
ジルゴースィキ:ニンジャになったのはほんの数分前、まだ力に振り回されても良いころ合いであるのに!
NM:クナイを投げたミリセントの胸元で、漆黒の雫がぼんやりと輝く!
ミリセント:「────……」深い集中状態にあるミリセントは、目を開いてジルゴースィキを見据えたまま。
ジルゴースィキ:「何をした、貴様!何者だ!」

NM:ミリセントの手番!
ミリセント(PL):うむむ
NM:獲れる手段は極めて多いので悩んでいい
ミリセント(PL):ステルス状態じゃないし武器持ってないから忍び寄る刃は無理として
ミリセント(PL):ひとまずくっついてシャドウスネアかな
NM:OK!
ミリセント(PL):ジルゴースィキのいる場所を起点にシャドウスネアLv3
NM:発動ダイスを!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲11B6>=4 → ~3,4,~2,5,5,4,6,~2,~2,~1,6 → 成功数6

NM:成功!
NM:では回避

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲2B6>=5 → ~4,5 → 成功数1

NM:回避成功!
ミリセント(PL):しかしフィールド効果が残る!
NM:能動行動の難易度がUに!
ミリセント(PL):手番終了時にステルス発動!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲11B6>=4 → 6,6,~3,4,6,6,6,~1,5,5,4 → 成功数9

ミリセント:「スゥーッ……」ミリセントは糸を手繰る様に指を動かし、「イヤーッ!」"なにか"を掴み、両手を交差!
ジルゴースィキ:「?!」
ミリセント:それと同時に、ジルゴースィキの周囲に真っ黒な糸が現れその体を捉えんとする!超常的現象!
ジルゴースィキ:「グゥーッ!」真っ黒な糸を振り払おうとするも、足がとられる「オノレーッ!」
ミリセント:糸の末端はザラザラとドットめいて歪み、どこから現れたのかは定かではない。しかし実体を持っている!
ジルゴースィキ:(ここまで複雑なジツを早くも使いこなしている……!まずいぞ、ソウルがなじむのが早い、早すぎる……?!)
ジルゴースィキ:「負け、ら、れんッ!!」

NM:ジルゴースィキのカラテ!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲5B6>=6 → 6,~4,~5,6,~2 → 成功数2 → サツバツ!!

ジルゴースィキ:死ねぇーっ!
ミリセント(PL):ウワーッ!
ミリセント(PL):ニューロンブースト!
ミリセント(PL):難易度低下!
NM:安定をとった!OK!回避を!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲7B6>=3 → 6,3,~2,6,~1,~2,~1 → 成功数3

ジルゴースィキ(NM):カウンター!
ミリセント(PL):カウンターだ!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲1B6>=6 → ~5 → 成功数0

NM:命中!
ミリセント(PL):よし!
NM:ではミリセントの手番だ!

ミリセント(PL):えーっとステルス状態だけど近接武器がないから忍び寄る刃はダメ
ミリセント(PL):シャドウリープもイニシアチブがこっちの方が低いからうまみがない
ミリセント(PL):★ステルス・アンブッシュくらいだな
NM:OK!
ミリセント(PL):2連撃いきます!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲3B6>=4 → 4,~2,~1 → 成功数1
NinjaSlayer : ミリセント:🎲4B6>=4 → 5,~2,~2,~3 → 成功数1

NM:OK
ミリセント(PL):ぺしぺし!

NinjaSlayer : NM:🎲1B6>=6 → ~2 → 成功数0
NinjaSlayer : NM:🎲1B6>=6 → ~1 → 成功数0

NM:両方命中!
ミリセント(PL):よし!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲11B6>=4 → ~3,5,4,5,~1,5,~3,4,5,5,5 → 成功数8

ミリセント(PL):ステルスも発動!
NM:成功!

ジルゴースィキ:「ぐ、ぉぉ……ッ!」影の糸にからめとられつつ、ジルゴースィキが突撃!「イャァァァーーーッ!!
ミリセント:
「イィィ……」屈み、攻撃姿勢を整えたミリセントの姿が突如ブレる。
ジルゴースィキ:「なに!」攻撃対象として間違いなくとらえたミリセントがぶれた!
ミリセント:「イ■ーッ■」その声はひずみ、朧気である。行き先に惑う攻撃をかわして迫る!
ジルゴースィキ:「バカな!」ジルゴースィキの攻撃がミリセントを通り抜ける!
ミリセント:「■ヤーッ!イ■■ッ!」そのまま襲い来る攻撃!まるでラグにより遅延するゲームキャラクターめいて、その様子は常に不安定!
ジルゴースィキ:「グワーッ!グワーッ!」視界で判断するミリセントと実際の攻撃が違う!高いニューロンであるからこそ、正確に判断しすぎるジルゴースィキにとってはまさに天敵!
ジルゴースィキ:「っご、ぉ……負ける、訳には……!この程度の……この程度の雑魚にィィ!!」

ジルゴースィキ:カラテ!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲5B6>=6 → 6,~1,~5,6,~4 → 成功数2 → サツバツ!!

ジルゴースィキ:サツバツ!

ミリセント(PL):このお爺ちゃん怖すぎる
NM:気合入りまくりですよ
NM:では回避を!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲7B6>=4 → ~2,6,4,6,~1,~3,~1 → 成功数3

ミリセント(PL):ぺちぺちカウンターだ!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲1B6>=6 → ~1 → 成功数0

ジルゴースィキ(NM):失敗!
ジルゴースィキ(NM):残りHP1!
ミリセント(PL):ひゅぺしーん!
ジルゴースィキ(NM):ではミリセント!
ミリセント(PL):ステルスアンブッシュ状態で殴る!
ミリセント(PL):集中もしちゃお
ジルゴースィキ(NM):こい!!

NinjaSlayer : ミリセント:🎲3B6>=3 → 5,3,6 → 成功数3
NinjaSlayer : ミリセント:🎲4B6>=3 → 3,~2,4,5 → 成功数3

ミリセント(PL):ステルスアンブッシュの効果で初撃は痛打1
ジルゴースィキ(NM):両方成功!

NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲1B6>=6 → ~4 → 成功数0
NinjaSlayer : ジルゴースィキ:🎲1B6>=6 → ~1 → 成功数0

NM:さあ、フィニッシュRPだ!
ミリセント(PL):やってやる!

ジルゴースィキ:「負けられん、負けられん、負けられんのだ!」「あのお方のためにも!!
ジルゴースィキ:ジルゴースィキが糸に絡まりつつ、二度ミリセントを打ち据えんと肉薄する!
ジルゴースィキ:「イヤァーーーーーーッ!!!」
ミリセント:「負け■れない……!わた■は!」再びミリセントの姿がぶれ、拳はその中空を空しく通過!
ジルゴースィキ:もはやフォームもなく、ボロボロの状態であるが。それでも当たればミリセントの急所を持っていく一撃!
ミリセント:■きて帰る!こ■から■!わたし■!」否、むしろ……その拳を見切って鋭い手刀がジルゴースィキの腕を打ち据える!
ジルゴースィキ:「ッ、ガ……」ジルゴースィキの側面からカラテが穿つ!「グワーッ!!!」

NM:ジルゴースィキがミリセントを見た、その朧の芯を見切ろうと執念を込めた目で、見た
ミリセント:「イィィ■■ィ■ィ……!」ひと際深くひずみ、ブレたミリセントが構える。
ジルゴースィキ:「見据えてやる、見据えてやる、貴様を」そのカラテを身をよじってかわそうとするも
ミリセント:「ヤァァァァァーーーーッ!!」踏み込み!ジルゴースィキの頭部を狙った決断的ハイキック!
ジルゴースィキ:糸が、ジルゴースィキを絡めとった

ジルゴースィキ:「グワーーーーーッ!!!」
ジルゴースィキ:老人の体が吹き飛び……

サヨナラ!!」爆発四散!

ミリセント:「……!」


ミリセントはニンジャに勝利した。
最後に戦場に立ったのは、ミリセントであった。


◇戦闘終了◇


ミリセント:「……ハァッ!ハァッ!」イクサの直後、汗が噴き出す。

NM:
初めてのイクサの緊張、興奮、負荷、アドレナリンが尽きた今、ミリセントの体を襲うのは膨大な疲労
だが、勝った、彼女は勝ったのだ
そして、いま。ミリセントの前には開かれた扉がある
最後まで君たちが開くことのできなかった扉は、ジルゴースィキによって開かれたままであった

ミリセント:「……」


ミリセント:
ふらふらと、頭を押さえながら歩き出す。
体が熱い。何かに作り替わっていくような、そんな感触。

NM:
モータルの”シスミ”が消えて、ニンジャの”ミリセント”となる。
体の奥底から湧く万能感を、今は疲労が押しとどめて

NM:最後の扉の奥に向かいますか?
ミリセント:向かいます

NM:
厳重にロックされていた扉の向こうには、旧式のUNIXが一台
それだけが置いてあった
スイッチもなにもかも、操作には手間取らないだろう

ミリセント:「……」屈みこんで指を添える。

NM:
プッ、と起動音
文字の羅列、そして。エラー音

”人工知能”:『サーバー容量が不足しております』
ミリセント:「……えっと……」
”人工知能”:『通常時の5%以下の能力に抑えた状態で起動します』
ミリセント:「あっ、はい」反射的に答えてしまう。
”人工知能”:『また、前マスターの死亡を確認しました。』
”人工知能”:『ここに立っている者を新たなマスターとして認識します』
ミリセント:「え……」
”人工知能”:『パスコードの入力をお願いします』
ミリセント:「ぱ、パスコード?」
”人工知能”:画面に『新しいパスコードの入力』と書かれたテキストボックスが表示される
ミリセント:「あ、新しいやつ……」
ミリセント:キーボードに指を添えた。

ミリセント(PL):なんでもいいのかい
NM:良いとも
NM:だが
NM:123456はダメだよ
NM:000000もダメだよ
NM:abcdefとかasdfghとかもダメだよ
ミリセント(PL):もっとシスミぽい残念な感じの奴がある
NM:やっちまえ

ミリセント:たん、たん、たんたん、たん。ぎこちない打鍵音と共にパスコードが入力される。
ミリセント:Shisumi0903
ミリセント:なんたることか、シスミは自分の名前と誕生日をパスコードに設定するタイプの人間!
”人工知能”:『なんということでしょう……』
ミリセント:「変かな……?」
”人工知能”:『おめでとうございます』
”人工知能”:『あなたは『もっとも愚かなパスワードランキング』6位を入力しました』
ミリセント:ナンデ!?
”人工知能”:『パスワードを承認します』
ミリセント:ナンデ!?ねえナンデ?!
”人工知能”:『初めまして、愚かなるマスター』
ミリセント:「愚かなるって……!ていうか、わたしたち、まるで会話……」
”人工知能”:『私は人工知能』
ヘリオス:『名前をH・E・L・I・O・Sと設計されております』
ヘリオス:『よろしくお願いします、マスター』
ミリセント:「HELIOS……ヘリオス。」
ミリセント:「うん、よろしく……って、聞こえない、かな。」
ヘリオス:『当UNIXには聴覚センサーが導入されておりません』
ヘリオス:『ハードウェアのいち早い更新をお願いします』

ヘリオス:『マスター、あなたは何を望みますか?』
ミリセント:yorosiku4649』とテキストボックスに入力しかけていた手を止めた。
ミリセント:「なんだかそれ、前も聞いたような……」

ヘリオス:『私は、あなたの望みを叶えるために存在しております』
ヘリオス:『正確には、私の親機との中継役が主な役割ですが。現在は親機との接続が途切れているためこうして単体での活動を行っております』
ミリセント:「5%がどうとか、言ってたっけ……」

ミリセント:
答えを打ち込むためにおずおずとキーボードに手を伸ばした。
ニンジャがやってくる直前。四人で語った夢物語。

ミリセント:カチグミになりたいです
ミリセント:できるだけ立派な

ヘリオス:命令を受諾しました
ミリセント:「えっ」
ヘリオス:『私にはその用意があります、しかし能力が足りません』
ヘリオス:『前任者はその頭脳をまるまる私のサーバーとすることで私の能力を保持していましたが。現在の私に残されているのはこの旧式UNIXのみです』
ミリセント:「頭をサーバーに……って。」先ほど決着をつけた老人が脳裏を過る。「わたしのせいじゃん……」そして頭を抱えた。
ヘリオス:『新しいマスター、あなたが望むのであればどうとでもなります』
ヘリオス:『新しい高性能なサーバーを私に』『最新のUNIXを私に』『私の能力が十全となれば、あなたに”宝の地図”を復元して差し上げられます』
ミリセント:『"宝の地図"……?』
ヘリオス:『”宝の地図”です、マスター』


人工知能は、次の文字を打ち出した
それがどのような影響を持つか、彼女は知っているだろうか

ヘリオス:『”メガトリイ社保有の現在は死蔵されているIPサーバー、その埋蔵場所”です』


ミリセント:
メガトリイ社。
惨劇の直前、シラセの言葉を思い出す。
UNIX一台で、カチグミになれると保証されるほどのそれ。

ヘリオス:『カチグミどころではありません』
ヘリオス:『使いようによっては世界すらも手にいられる、その黄金の駒』
ミリセント:「……!」
ミリセント:『わかりました。』
ミリセント:『わたしが貴方のマスターとして』
ミリセント:『できることをやらせてもらいます』

ミリセント:
三人はいない。もう帰ってこない。ならば、生き残ったわたしは。
せめて彼らの遺したものを振るって、恩に報いよう。

ヘリオス:『マスターの承認を確認』
ヘリオス:『ではあなたがまず行うべきは』
ヘリオス:『”起業”を行うことです』
ミリセント:『起業……会社を作るってことですか』
ヘリオス:『これからのロードマップを提示、なによりも重要なのが質の高いニンジャ戦力です、そのための資金を――』



かくして、”シスミ”は消え、ニンジャ”ミリセント”の挑戦が始まる
今はまだ、萌芽にも満たないけれど
このネオサイタマでカチグミになれるかの物語が始まる
だが今は、ここで終わり。
今日のところは、これで終わり。





ネオサイタマに、雨が降る
重金属をたっぷりと含んだその中で、傘を差しつつ歩む女子高生が二人


女子校生A:「ん?」


ふと、そのうちの一人が人気のない広場に目をやった
そこには雨に打たれる、見事な金髪をした金髪の少女が一人


女子校生A:「そういえば、シスミ=サン。学校来なくなったね」
女子校生B:「どこ行ったんだろ」


なぜその時、失踪したクラスメートのことを考えたのかはわからない
自分たちの知るあのオドオドとした目の前の少女とは似ても似つかない
雨に打たれる少女は全く違う、その横顔からでも分かる存在の違い
それは彼女が、自信に満ち溢れているからか


女子校生A:「行こうよ、そろそろ授業が始まっちゃうよ」
女子校生B:「うん、行こう」


やがて興味を失ったように二人は去って、あとに残るのは少女が一人
ネオサイタマに潜む、ニンジャが一人
その首元で、今は光を失った黒い首飾りの雫に
彼女の髪から垂れる、黒い染料が


ミリセント:「ふふ……」
ミリセント:「あははは…………!」
ミリセント:踊る様に、歩く。


ネオサイタマの夜に哄笑が響く
踊るような美しい金髪が舞う

生まれついてシスミを苦しめた、先祖帰りの金髪は。
ミリセントというニンジャの特別性を保証する、輝かしき誇りと化した。

やがて、雨が上がるころには金髪のニンジャはいなくなって
あとにはただ、日常が戻るだろう
その裏に生きる者たちを忘れ去ったように――



「初めまして。ネオサイタマの皆様」
「わたしはミリセント」
────あなた方の、頂点に立ってやりますわ。





さあ掴め、この欲望と退廃の蔓延る都市で。
求めるままに手を伸ばし、巨万の富を絡め取れ。

ニンジャスレイヤーTRPG:CP
『キャッチ・ザ・ミリオンズ』

Ep:0『ハクスラをしよう!』 

エピソードクリア



◆忍◆ ニンジャRPG名鑑#XXX 【ミリセント】 ◆殺◆
ネオサイタマの女子高生・シスミにニンジャソウルが憑依した姿。先祖帰りにより生まれ持った、眩い金髪が特徴。
謎めいた人工知能と共に、ネオサイタマの頂点に立つことを目論む。

NM:オツカレサマドスエ!
ミリセント(PL):オツカレサマドスエ!!!
NM:続きはディスコードでいい?
ミリセント(PL):いいぞ
T1000G(観戦):オツカレサマドスエ!!!
NM:ありがとう!!!
ミリセント(PL):オツカレサマドスエ!!!

◇注釈

このリプレイ内で使用した画像は、MidjourneyならびにStable Diffusionで作成されたものです。





【ネオサイタマ カスミガセキ・ジグラット】

雷を伴う豪雨は、ネオサイタマの全域に重苦しい湿気を横たえていた。
ごく一部のカチグミのみが居住を許されるジグラット
そこから見える夜景もまた曇り、
崩れかけたトーフのように朧がかっている。


「…………」


その中でも頂点に近い階層の一室、照明すらつけていない部屋の中で
窓から夜景を覗いていた男が受話器を切り、机の上に置いた。

轟音と共に部屋を一瞬光が満たす。


「ジルゴースィキ、そしてティアーズワン……両名が応答に出なくなった」


沈黙


「4回だ、4回連続で……」


出なくなった、そう口に出してしまうことに躊躇いがあったのか。
それが意味することを理解したくないのか。
男は深く息を吐きつつも窓の外を見る。
映るのは部屋と、窓際に立つ彫像めいて眉目秀麗な男だった。
後ろへ撫で付けた白髪めいた金髪。
彫像めいて眉目秀麗な男。
灰色の瞳……万人が見惚れるような容姿をした男。


「彼らの持つ情報は」


男は窓に背を向けてすぐそばにあった椅子へと座る。


「慎重に、極めて慎重に取り扱わねばならないものだった、”それがある”ことが露見することすらも防がなければならないほどに……故に、彼らは私にも現在の所在を教えはしないよう指示したのだが」


その瞳は憂い、僅かな焦燥と苛立ちで揺れていた。


「それが仇となったらしい、ティアーズワン程のニンジャが後れを取るほどの相手が”嗅ぎつけた”のだ」


男は言葉を続ける、無人の部屋に――無人の部屋、否。
そこにはいつのまにか、当然のように2人の人物が首を垂れていた。
まるで椅子に座る男に全てを預けるような、全幅のオジギであった。


「情報の流出は、確定したとみて良いだろう」
「……最悪のケースは……そして漏れた情報が誰に渡ったのかが分からないままであること」


男はそのような態度を取られてもたじろぐことはない、
まるで2人がそこにいもしない様な態度で言葉を続ける。
主従の関係――
それも血統からの主従であることを隠しもしない態度であった。

沈黙


「情報を流す」


空気が揺れた
その時初めて二人が顔を上げたのだ、男に向けて。

稲妻が二人の顔を……それを覆うメンポを映し出す
この2名はニンジャなのだ!


「噂程度だ、断じて……存在を確定させてはならない」
「迅速に、そして情報の出所がわからないように」
「広めろ、”メガトリイ社のIPサーバーの存在”を」


「スワッシュバックラー」 
「ドラゴンベイン」


稲光が再び部屋の中を支配する、
それが収まるころには2人の姿は掻き消えていた。
机に肘を立てて正面を睨む男の瞳の中で、稲妻が揺れた。




 NJRPG:CP『キャッチ・ザ・ミリオンズ』EP1へ続く


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