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不機嫌オーラバトルおじさん(おばさん)

不機嫌オーラバトルおじさん(おばさん)をご存じだろうか?不機嫌な雰囲気を出してため息を連発し、ボールペンをカチカチ鳴らしながら舌打ちする。異様な速度でフォークリフトを運転してツメで周りを威嚇、ゴミロッカーに無意味にゴミ袋をダンクシュートする。行くところまで行くと会社や家の壁を殴ったり蹴ったりして穴をあける。

オーラバトラーがいる職場や家庭には常にピリピリした空気が張り詰めている。一体何にそんなに怒っているのか?オーラ出すのは初代パチスロ北斗の演出だけにして欲しい。

彼らがいる組織やグループには強力なデバフがかかり、目に見えてチームメンバー全員の労働効率が低下してしまう。無能な仲間は敵にも勝るとはまさにこのことだ。バイトや友達なら辞めさせたり離れたりできるが、もし解雇が難しい正社員や結婚相手となると簡単に切り離すことは難しく、呪いの装備となってしまう。出来ることと言えば「誰だこんなヤツを雇ったのは!」「なんでこんな奴と結婚してしまったんだ!」と人事や自分の見る目のなさを恨むことぐらいだ。一刻も早くバイストンウェルに転生して欲しいが、残念なことに現実社会ではオーラロードが開くことはない。

不機嫌オーラバトラーが身近にいる場合、一番ハッピーな解決策は彼らを説得し改心させることだ。しかしそれはとても困難である。何故か?

不機嫌オーラを出して周囲の人間をコントロールすることは楽であり、彼らは不機嫌オーラを出して人を操ることに依存しているからである。アルコール依存症やギャンブル依存症と同じく、彼らから不機嫌オーラという薬物を抜くことは非常に難しい。

不機嫌オーラバトラーとはどういった人々なのだろうか?端的に言えばコミュ力の低い人である。

相手の様子を見て良いタイミングで声をかけ、今の自分状況を説明し、どのような助けが必要なのかを簡潔に伝え、手伝ってくれるように依頼する。これらの行為にはコミュニケーション能力が必要となる。不機嫌オーラバトラーたちはこのようなことができるコミュ力がないのだ。言葉をしゃべれない赤ん坊が泣くことで自己主張するのと同じく、不機嫌オーラバトラーたちは俺(私)は不機嫌だぞ!察して色々助けろよ!気を遣えよ!とアピールしているのだ。ミルクやオムツを変えて欲しいとなく赤子と同レベルである。

コミュ力がない人が不機嫌オーラバトルにより周りの人に助けてもらえる、気を使ってもらえることに味を占めると、どんどんエスカレートしていく。コミュ力がない彼らにとって、不機嫌オーラバトルだけが他者を動かせる唯一の手段になっていくのである。

一度オーラバトラーの道を極めだすとそこから抜け出させるのは困難である。赤子は成長するにつれてコミュニケーション能力を獲得していくが、すでに成人している彼らに子供のような成長を望むことは難しい。彼らを赤ちゃんから大人に成長させるには、子供に必要な何倍もの労力が必要となる。

身近に不機嫌オーラバトラーがいて苦しんでいる場合、一体どのように対応すればよいのであろうか?不機嫌オーラバトラーが敵として存在する場合、対処する方法は四つある。

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