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ポンデベッキオnote

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2024年4月の記事一覧

なぜ人は余計なことまで話してしまうのか?

人生を上手くやっていくために大切なことがある。それは“言わなくてもいいことは言わない”ことだ。 『雄弁は銀、沈黙は金』という有名なことわざがあるが、まさしくこの言葉の示す通り、人生において重要なことは何を言うかよりも、何を言わないかのほうなのである。嘘をつくの駄目であるが、言いたくないことはそっと伏せておくことは何の問題ないのだ。 しかし世の中には、そこまで深い間柄でもない人間に対して、過度な自己開示をして相手を困惑させる人や、嘘とバレバレのハッタリをかまして愛想をつかさ

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氷河期世代はなぜあの時に怒れなかったのか?

氷河期世代(ロスジェネ世代)とは1993年から2004年ごろまで続いたバブル崩壊後の長すぎる経済不況時に社会に出ることになった世代のことを指す。 高度経済成長期の昭和時代や、少子化による人手不足の令和時代と違い、筆者を含めた当時の氷河期世代の就職状況は悲惨であった。大企業に就職できたのは一流大学のほんの一握りであり、多くの学生たちは中小企業に、それさえかなわなかった若者たちはフリーター生活などを送ることになった。筆者はまだロスジェネ世代の後半組であったために被害は少な目であ

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おっさんはなぜ若者に奢りたがるのか?

おっさんは"甲斐性"を適度に発揮していないとおかしくなる生き物だ。 自分の成長に限界を感じ、人生の終点を意識し始めたアラフォー以降のおっさんは、家族に甲斐性を発揮して慕われたり、子供や部下、後輩といった若い世代を育てたり、何か目に見えて形に残るレガシーを残したくなる。 若い頃は自分さえ気持ちよければいい、チヤホヤされればいい、といった自己中心的な考えでも問題ない。しかし、ある程度年を取り無駄遣いもしなくなって、金銭的にも時間的にも余裕が出てきたおっさんは、いよいよ自分のた

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フルタイム共働き家庭を目指す若者に伝えたい3つのポイント

結婚後もフルタイム共働きを望む若者が増えている。最も大きな理由は経済的な余裕を得るためだ。 都会では上がり続ける生活レベルと住居費を支払いのためにお金はいくらあっても足りない。東京首都圏のファミリー向けマンションの価格はうなぎ登りであり、いくら若者の初任給が数万アップしたとしても、とても旦那1人の年収では3人以上の家族が住む住居を購入することが難しくなってしまった。 地方では住居の価格は安く抑えられるが、生活のために車は必須であるし、東京ほど稼げる仕事がない。そのため、結

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匿名掲示板はなぜSNSに敗れたのか?

平成の終わりとともに、インターネット上のコミュニケーションは大きな変革期を迎えた。かつて匿名掲示板を賑わせていた「名無しさん」という曖昧な連帯感は影を潜め、SNSにおける個人の明確な人格の表出と交流が主流となったのだ。人々はネット上でも、自分らしさを追求することに目覚めたのである。 SNSが匿名掲示板を駆逐できた理由は明白だ。SNSは匿名掲示板では得られなかった無制限の”承認”と”賞賛”を人々に提供したからである。 匿名掲示板では、匿名ゆえに実績が積み上げることが出来ずに

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男性弱者論の真実

”男性弱者論”をご存じだろうか? 男性弱者論とは『過去に弱者として強者である男性から抑圧されていた女性の権利拡大と、男性の悪しき暴力性を法律やルール、ポリティカルコネクトレスによって徹底的に排除された現代社会において、もはや男性は強者ではなくむしろ弱者寄りの存在にまで貶められている』といった思想である。名前は似ているが、社会からいないものとして無視される弱者男性に目を向けよう、という弱者男性論とは全く違う思想である。 先進国は弱者を守るためのポリティカルコネクトレス思想の

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メンタルの強さを決定する3つの要素

体力やコミュ力と並んで人生において重要視される能力が"メンタルの強さ"である。 釈迦は『人生は苦である』と説いたがまさしくその通りであり、人は生きていく上で様々な苦労を背負うことになる。人間関係や仕事、健康やお金、人は産まれてから死ぬまで様々なストレスに晒されて生きていくことになる。どれだけ時代が変わろうとも、どれほど世界が平和で便利に変わったとしても、人の人生からストレスを無くすことはできないのである。多くの病魔を医学の力で退けてきた結果、今や20代30代で最も多い死因は

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”金のかからない女”に気をつけろ

”食わず女房”という昔話をご存じだろうか? ドケチな未婚男性が飯を食わずによく働く女性を見つけてこれ幸いと結婚。最初は食事もとらずにせっせと働く女房に満足していたドケチ男であるがある日に米の減りが異様に早いことに気づく。嫁を疑った男は夜分に寝たふりをして嫁を観察した結果、食わず女房が頭の後ろに長髪に隠された大きな口を持つ二口女という妖怪であることを知ってしまう。後ろの口で米を貪り食う女に恐れおののいた男は離婚を切り出すが、正体がバレた、と勘づいた二口女に襲われ命からがら逃げ

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うるせぇババア!今日から始める毒親デトックス

”毒親”という言葉をご存知だろうか? 毒親とは過干渉、過保護、支配的、感情的に不安定など、子供の心身の健全な発達を阻害する親のことを指す。20歳を過ぎてもなお、毒親の支配下に置かれ、自分の人生を生きられない人も少なくない。 20歳を越えてもずっと毒親の支配下に置かれている人は、親なしでは生きられない人間に人格改造されてしまう。何をやるにしても、これをやって怒られないかな?嫌な顔をされないかな?と親の顔色を伺ってしまうのだ。一方、毒親も子供に自分の人生を託しているため、子離

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ネットの人気者はなぜ狂うのか?

筆者は1990年代後半のインターネット黎明期からネット社会の海に浸かって生きてきた。あめぞう、カルトブックマーク、東風荘、2ちゃんねる、テキストサイト、mixiなどから始まった日本のインターネット村は、スマートフォンとSNSの登場によって巨大なインターネット大都会に発展した。 ツイッター(現X)やインスタグラム、フェイスブックやTiktokなどSNSには常に人が溢れ大賑わいである。しかし今も昔も変わらないものがある。それが”人間”だ。 急激な進化と発展を遂げるIT社会と比

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激ヤバトタン板工場の現実

1.ツイッターにはびこる”イマジナリー製造業界” 新年度が始まる4月1日。この頃になると毎年ツイッターで盛り上がる話題がある。それが『地方クソデカ工場』である。理系の大学で文系がうぇーいして遊んでいる間も授業に出席し、頑張って勉強してメーカーに就職したが最後、コンビニすらない緑あふれるド田舎の工場に飛ばされてしまう。そしてお前たちはカエルやアブと一緒に暮らす羽目になるんだぞ!と新入社員を脅すツイートが転職アフィリエイトで稼ごうとする情報商材プレイヤーたちによって拡散される

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