見出し画像

多数決を嫌う男〜7歳の主張

息子は、ある日の夕食の時に
学校で嫌な事があるんだよね
と言った。
彼は話すとき大体このような前置きをする。

多数決で、多い方が決まることがやなんだ。
なんで、多いってだけで、いやだって思っている子もいるのに、
それだけで、なんできまるの?


それがすごく嫌なんだ!!!!
めちゃくちゃ怒ってる。

わかる、
なぜなら息子はいつも少数派なのだろう。

君はアイディアがトリッキーすぎるからね、
とは言えず。

でも、確かにそうだな。
私もこの人生、幾度となく多数決でいろんな事が決定してきた気がする。

でも、そこに疑問も持たなっかたし、
怒りも覚えなかった。
謎の多数決だからしかたない。
という、うまく丸め込まれる魔法にかけらる。

色々考えるとわかる。
確かに、特に学校限られた時間で
物事を決めるには
一番手っ取り早いし、
簡単に丸め込めるように教育されているから。

でも、そこで納得いかないと怒り狂う息子。
息子は確かに昔から自分のなかで
落としどころが
見つからないと前へ進めない面倒くさい所があった。

こういうルールだから』が通用しない
こういう』部分の説明が必要な子
 きちんとした説明がないと納得しない
私に怒られて泣いていても、
自分の意見や私の間違ったとらえ方をずばずば言って、論破しようとしてくる。

とは言えまだ7歳、私だってなかなか面倒くさい性格で育ってきた(金の羅針盤を持つ)
人間、まだまだ口では負けないが
こ奴は、大きくなったらなかなかの強者になるなと日々おびえている。


話はそれたが、私はここで確かにいままで気にも留めていなかった
【多数決】に非常に興味を持ってしまった。

確かに、多数決って不思議なシステムだよね。
多い方が正義的な、少数派の意見はない的な。

むしろ絶対嫌な事に投票した方がいいんじゃないといった人もいた
確かに!それ面白い。
人間、好きなものの線引きってゆるいが、嫌いなものの方が明確というか
譲れないからね。


学校の先生にも多数決で納得しない我が子にどう説明すればいいのか
聞いたが、まあ、あまり面白い答えはかえってこなかった。
むしろ決まった事に文句を言うのはわがままですって。
そうなの!?
結構面白い事に気が付いていると思うのだが。

色々な人に相談してもなかなか結論が出なかった。

私なりの落としどころとしては、
多数決で決まった事は納得いかなくても、
自分では選択しない事、
ある意味新しい試みであったり、
そのものを否定するのではなく良い所を見つけるチャンスと思うこと。

むしろ選ばれなかった方がラッキーと思えば、
自分の意見をより磨く事ができる。
のではないかな。
息子には話してみよう。


日々息子から投げかけられる、楽しい問題。
これをどう説いてやろか、
考えるのが本当に楽しい。

自分と違う視点や考えかた、
ハッと気が付かされることがある。
こういう大切なことをスルーせずに向き合っていったら私もきっとたのしい。

息子よ、日々の刺激をありがとう。

息子はたぶん、論理的で理屈が好きな人間
(金の時計座を持つ男)。
まだ7歳だが、考え方や物のとらえ方が私と違ってそして、
ちゃんとした主張をするようになった。


特に小学校に入ってから、納得いかない事が多いのだろう。
でも、そこ気になる?
てところで、立ち止まりきちんと考えていて、
生きずらそうだなとも思うが、
実はここはこの子に
とってとても大切な部分なのではないかと、私も思うようになり、一緒にキチンと考える作業をするようになった。

私も根はまじめな方だ。
ただ生きやすくするため、目をつぶることが多くなった
大人の一人。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?