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༄༅古史古伝の世界༄༅ 竹内文書 ⑥上古:謎の二大陸

古史古伝の世界へようこそ(=´∀`)。前回お伝えしていたように今回は大陸についてです。古代大陸と聞くとなんだかそれだけでロマンがありますね。では早速大陸という観点から竹内文書の世界を覗いてみましょう。


竹内文書には古代の大陸についての記録が残されているのですが、その中には「ミヨイ」「タミアラ」という現在ではみられない謎の二つの大陸が出てきます。

この二つの大陸は上古一代から不合十代まで存在していたとされ、不合朝第十代の千足媛天皇 ちたるひめすめらみことの治世に起きた天変地異によって両大陸とも海に沈んだと記されています。


一度は海中に没したミヨイとタミアラですが、その後不合朝第三十七代松照彦天皇まつてるひこすめらみことの御代に”ミヨイ王国とタミアラ王国に新たな国王を任命した” との記録があることから、この時期には再び大陸が隆起して人々が暮らすようになっていたと考えられています。

その後、ミヨイとタミアラは不合朝第六十九代の頃に再び海中に没してしまいます。



古代の失われた二つの大陸と聞くとムー大陸やアトランティス大陸が思い起こされますね。


ムー大陸はイギリス人作家のジェームズ・チャーチワードが「失われたムー大陸」という著書の中で ”約12000年前に太平洋に存在していた”  と紹介した伝説の大陸で、太陽神の化身である「ラ・ムー」を王として高度な文明の元に栄えていたものの、大洪水にのまれて一夜にして沈んだとされています。

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太平洋中央に位置するムー大陸と大西洋に位置するアトランティス(地図右端に切れている大陸)           出典:Wikipedia


一方アトランティス大陸は古代ギリシャの哲学者プラトンが「ティマイオス」と「クリティアス」という著書の中で言及した大西洋に浮かぶ大陸で、高度な文明を持つ軍事国家であったが神の怒りに触れたため大地震と大洪水で一昼夜のうちに海に沈んだとされます。


ムーとアトランティスは同時期に海に没したとされますが、同じように共に海に沈んでいったミヨイとタミアラは果たしてムーとアトランティスなのでしょうか?


位置を考えてみるとミヨイとタミアラはどちらも太平洋にあった記録があることから、ムー大陸とは位置が一致しますが大西洋にあるアトランティスとは一致しません。またミヨイとタミアラは二度海に没していますがムーやアトランティスにはそういった記録は見られません。

しかし竹内文書研究者の中にはミヨイ・タミアラを生き残った人々がムーにその記憶を伝えたと考える方もおられるようです。


ミヨイとタミアラがムーやアトランティスであったかどうかは定かではありませんが、竹内文書には多くの天変地異の記録があり、世界中の神話や伝説に大規模な洪水が伝えられていることからも古代では地球規模の大規模な地殻変動が繰り返されていたのかも知れません。

もし激しい地殻変動が続いていたとしたら大陸の移動も今より活発だった事も考えられますね。


大陸について現在では1912年にドイツの気象学者アルフレッド・ウェゲナーが唱えた大陸移動説が広く認められており、ウェゲナーは「かつて大陸は1つにまとまっており、それが分裂して現在の大陸配置となった」としてそのまとまっていた大陸(超大陸)を「パンゲア」と名付けました。

大陸移動説は発表した当時は大陸を移動させる原動力がわからなかったために認められませんでしたが、その後の研究により現在では大陸が移動していることは広く認められるようになっています。

パンゲアは史上最大の超大陸と言われ、今から約3億年前に誕生したと考えられています。地質学的調査から約2億年前に分裂が始まり徐々に移動して現在の大陸の配置となったとされます。

大陸

         パンゲア大陸 (Wikipedia)


ムーやアトランティスが没したとされるのはおよそ1万2000年前ですが、その時代を日本と照らし合わせてみると、縄文式土器が作られていた縄文時代はおよそ1万5000年前から始まったとされているので、縄文土器はムーやアトランティスが消滅する以前から存在していたという事になります。

それほど長い年月を経ていながら現代でもその姿が残されている縄文土器は当時の縄文人達がそれほど高い技術を持っていた事を示しています。


日本の縄文土器と類似性のある土器は世界中で発見されており、古代の土器は日本の縄文土器のバリエーションであるともいわれています。

中でも南米エクアドルで発見された土器は縄文土器と多くの類似性がみられ、日本の縄文土器には長い月日をかけて発達してきた軌跡がみられるのに対してエクアドルの土器は既に発達した形となったものが突如として出現していることから、これらの土器は外から持ち込まれた可能性が高く、縄文土器とルーツが同じであるという研究結果が報告されています。

また、南太平洋バヌアツで発見された縄文土器に酷似した土器にはバツアヌの土にはない成分が含まれており、成分分析の結果青森県出土の土器と組成が一致しています。



現代の地図を眺めていると何故日本から遠く離れた南米で縄文土器が発見されるのか不思議に思えます。これについては縄文人達が当時はほぼ陸続きであったベーリング海峡を渡って移動したという説や、実は高度な海洋技術を持っていた縄文人達が太平洋を船で渡っていたのではないかとも言われていますが、もし仮にムー大陸のような巨大な大陸が太平洋にあったのだとしたら、そこを通って伝播するのは何ら不思議な事ではないように思えますね。

そもそも竹内文書ではスメラミコトが天空浮船で世界中を飛び回っていたので竹内文書の世界観では古代では世界を行き来するのは難しい事ではなかったという事になりますが(^^;)。


こちらは「Ancient Earth globe」という古代からの地球上の大陸の動きを見ることができるシュミレーターです。これで1万2000年前の大陸を見てみると今より日本と南米の位置が近いのが分かります。

年代別に見ることができて面白いのでよかったらお時間のある時に神様目線で地球を眺めてみてくださいね!


ムーやアトランティスは科学的に否定されていますが、日本でもムーの遺跡ではないかと言われる沖縄与那国島の海底遺跡などがありますね。

与那国島海底遺跡は学術界では「自然に作られたものである」というのが通説ですが、この遺跡にはカイダ文字に似た文字のようなものが刻まれており、約1万年前に海面上昇により水没した可能性も指摘されているため、もしそれが正しくこの遺跡が人工的に作られたものだとすれば与那国島には世界最古の文字を持つ古代文明が存在していた可能性が出てきます。

それにしてもこれが人工物にしか見えないのは私だけですね、きっと( ˙꒳​˙  )。

与那国海底遺跡の全貌については最後にYouTubeのリンクを貼っておきますのでもしご興味のある方はご覧になってみてくださいね(^-^)。

                                          


ついまた余談が長くなってしまいましたが、もう一つ竹内文書の中でムーやアトランティスとの類似性を感じさせるものとしてヒヒイロカネという謎の金属があります。

ヒヒイロカネは上古三代の記録に登場し、御神宝や天空浮船を作るのに使われたほか、上古二十二代には皇祖皇太神宮別祖太神官の屋根を葺くのに用いられたという記録があります。ヒヒイロカネは決して錆びず、ヒヒイロカネで作られた剣は炎のように輝いていたと言われています。

その後もヒヒイロカネは天皇即位の際に作られる御神宝に使われましたが景行天皇の御代に材料が底をつき、それ以後は作ることが出来なくなったようです。


そしてアトランティスにもこのヒヒイロカネを彷彿とさせるオリハルコンという幻の金属が存在したとされ、軍事国家であったアトランティスはオリハルコンを使って飛行機や潜水艦を作っていたと言われています。オリハルコンもまた炎のように輝く金属で、ヒヒイロカネと同じように錆びない金属であったようです。


ミヨイやタミアラが存在した年代は分かりませんが、こうした謎の金属が古代文明を支えていたかも知れないと考えると面白いですね。


古代は大陸も含めまだまだ謎に満ちていますが、今後これまでの常識を覆すような発見がなされていく可能性もあるので楽しみです。



与那国海底遺跡。しばしの海底散歩をお楽しみください♬ ↓



ではまた次記事でお会いしましょう(о´∀`о)

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