༄༅古史古伝の世界༄༅ 竹内文書 ⑧古代人の寿命(前半)
古史古伝の世界へようこそヽ(*´∀`)。今回は少し道草的なお話になりますが古代人の寿命について触れてみたいと思います。
竹内文書にはしばしば現代の感覚では考えられないような長寿の記録が出てきます。
上古初期の天皇の寿命は”億万歳”というとんでもない年齢です。その後不合朝の初期では”百万歳”、不合朝十代以降になると三桁の年齢となり、時代とともに徐々に寿命が短くなっていきます。もはや長寿というより不死に近いような長さですね。
古代人達は本当にこんなに寿命が長かったのでしょうか?
スメラミコトは半神半人の存在と考えられるため肉体を持った私たちの時間感覚と比較する事自体に無理があるのかも知れませんが、実は古事記の中にも人の寿命が今より長かった記録があります。
一般的に古事記というと伊邪那岐神と伊邪那美神の神話を思い浮かべる方が多いと思いますが、古事記は上つ巻、中つ巻、下つ巻の三部構成になっており、伊邪那岐神、伊邪那美神が出てくるのは古事記の上つ巻の神代の物語の部分で、神武天皇から始まる中つ巻では途中から徐々に物語的な要素が減っていき、下つ巻になると天皇の功績や系譜などの記録的な要素が強くなっていきます。
寿命については古事記の中で伊邪那美神が伊邪那岐神に対して「あなたの国の人々を一日千人絞め殺しましょう。」と仰せになったことが人間の寿命の起源ともされていますね。
中盤くらいから物語性が減っていくので面白味にはかけるのですが、この辺りから天皇の崩御された歳が記録されているため当時の天皇の寿命を知ることが出来ます。
さてここで問題です。
神武天皇は何歳まで生きたでしょうか?
答えは137歳です。
思ったより長かったでしょうか?それとも短かったでしょうか?
竹内文書の寿命と比べるとさほど長くはないようにも感じますが、現代でもギネス世界記録で世界最高齢に認定された日本女性で119歳ですから天皇という地位にあり最高の食と環境を得ていたとしてもかなりの長寿です。
因みに崇神天皇は168歳、垂仁天皇は153歳、応神天皇は130歳まで生きています(その他孝安天皇123歳、神功皇后100歳 etc...)。
この古事記の年齢については古代では春から夏までの半年間と秋から冬までの半年をそれぞれ一年と数える暦であったのではないかとする説があり(春秋二倍暦説)、この説では現在の一年が古代では二年に相当することになるため、仮にこの説が正しければ崇神天皇は84歳、垂仁天皇は76歳、応神天皇は65歳まで生きたことになります。だいぶ現実的になりますね(笑)。
しかしこの仮説は根拠薄弱とも言われ広く支持されているとは言い難いようです。
古代の長寿の記録は日本だけではなく西洋にもみられます。先日モーセについてのお話をしましたが、モーセは何歳まで生きたかご存じでしょうか?
実はモーセは120歳まで生きたとされています。
旧約聖書でもアダムは930歳、アダムの子セトが912歳、アダムから8代目のメトセラは969歳、ノアは950歳と、ノアの洪水以前の人々は非常に長寿です。
ノアの洪水以降は徐々に寿命が短くなっていき、ノアから10代目のアブラハムは175歳、イサクが180歳、モーゼになると120歳まで寿命が短くなり現代の人間の寿命に近づきます。
聖書では「人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることがいつも悪い事ばかりであるのを見られた神が地の上に人を造ったのを悔い、創造した人を地のおもてからぬぐい去ろうと言われた」《創世記6章5節~7節大意》と書かれており、神が人間の寿命について「人の齢(よわい)は120年にしよう」と仰ったと解釈される言葉が残されています《創世記6章3節》。
竹内文書でも最初は長寿だったスメラミコトの寿命が度重なる天変地異と人の心が荒むにつれ段々と短くなっていきますが何か共通したものを感じますね。
これだけ医療が発達した現代の私達より古代の人々の方が寿命が長いのはおかしいのではないかと今の私達は考えてしまいがちですが、超古代のカタカムナ人達は生命活動に必要なエネルギーの半分を「アマ」から受け取る事により生命を維持していたと言われています。
彼らは今の人間のように食物のみにエネルギー源を頼るのではなく宇宙からエネルギーを受けることができたため、今より長寿であったとされます。
現代でも不食やほぼ不食のブリザリアンといった人達というのは存在しますがもしかしたら同じような原理なのかも知れませんね。
超古代ではおそらく地球環境も今とは異なり宇宙放射線や大氣中の電磁場など宇宙から受ける影響も今の地球とは違っていたでしょう。
人の心が乱れ宇宙との繋がりが薄れゆく中で、繰り返される地球の天変地異による環境変化も寿命を縮める要因になったのではないかと考えられます。
古代は謎に満ちていますが古代人達は宇宙のダイナミズムが生み出す生命のリズムに沿って生きることで長寿を得ていたのかも知れませんね。
長寿の秘密についてもう少し書きたかったのですが、少し長くなってしまうので次回にしたいと思います。
ではまた次記事でお会いしましょう
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