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日本が建国された日

今日は建国記念の日ですね。私が幼かった頃はこの日になると父が物置から日の丸が収められた古箱を取り出してきて外玄関に国旗を掲げていた記憶があります。

近所にもそうした家がちらほらと見られ、田舎では個人宅に日の丸が掲げられるのはそれ程珍しい事ではありませんでした。今ではそんな光景はすっかり見なくなりましたね。


さて建国記念の日ですが、建国の日とは何の日なのでしょうか?


日本という国が作られた日でしょうか?


一体、何をもって建国とされているのでしょうか?


そう問われると、案外知らなかったりもするのではないでしょうか。



日本の建国記念の日は初代天皇、神武天皇が即位した日です。


日本は今から約2680年前に神武天皇が初代天皇として樫原神宮に即位された日を始まりとしています。

建国記念の日はもともとは「紀元節」といって日本の初代天皇である神武天皇の即位を祝う祭日でした。

しかし戦後日本人が団結を高めてしまうことを恐れたGHQにより祭日が廃止されます。

その後日本建国の歴史が失われてしまうという国民の危機感と反発から紀元節を復活させる機運が高まり、建国を記念する祝日が設けられるに至りました。


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これは戦前GHQに禁止される以前の国史の教科書を復刻した本です。この教科書は初等科の5、6年生向けに書かれたものですが、ページを開くとまず真っ先に初代神武天皇から第百二十四代今上天皇までの歴代の天皇の名前がずらりと書かれた表がでてきます。

この教科書には現在では大人でも歴史に興味のある人以外にはあまり知られなくなってしまった神代の話や神武東征と即位などの話が当たり前のように書かれており、当時の小学生は誰しもが自分たちの国の建国の歴史を学んでいた事が分かります。

文章表現も現在の歴史の教科書のような機械的な文字の羅列ではなく日本語の響きが感じられるもので、豊かな挿絵も読んでいて面白いです。

きっとこの教科書を使っていた子供達は国への愛情を教科書から自然と学んだのではないでしょうか。


こうした教科書は戦後GHQによりほぼ黒塗りにされ、私たちが自分たちの国の建国の歴史を学ぶ機会はそれ以来失われたままです。


日本という国は今から2680年以上も前に始まり、現存する国家の中で世界で最も古い歴史を持っています。更にはそれを遡る神代の時代からの系 譜があるのです。

他の国々が次々と侵略や滅亡を繰り返して消えていった中で、世界で唯一日本だけがこれだけの長い間「日本」という国であり続けているのです。


そんな誇るべき歴史を持ちながら当の日本人がそうした事実を教えられる機会がないのはとても勿体ない事だと思います。



時代は変わり教科書の内容も時とともに変われど、私たちが自らの国の建国の歴史を知るという事は大切な事ではないでしょうか。


悠久の時を経て紡がれてきた歴史を持つ自分の国を大切に思い、今日の日を過ごしたいと思います。