大好きななにわ男子のことを話せなかった

これは、なにわ男子デビューコン福井公演に参戦した1人のなにわ男子のファンの率直な気持ちです。
やっと、嘘偽りなく書ける気がするので、こんな気持ちのファンもいたんだなと思っていただけたら幸いです。
※かなりストレートに書きますので、予めご了承ください。

私は、昨年10月ごろに、なにわ男子を好きになったいちファンです。
もちろんデビューコンより前になにわ男子のコンサートに行ったことなどなく、テレビやYouTubeなど二次元の中のなにわ男子を応援する毎日でした。だから、デビューコンまだかなまだかなと毎日そわそわしながら生活してきて、デビューコンやります！とインライで発表されたときは嬉しさのあまり興奮で寝れませんでした。

それから、デビューコンの受付が始まり、"なにわ男子に会いたい"という気持ちで、同じくなにふぁむの母のファンクラブ分と2人分、ほぼ全公演申し込みました。

そして、迎えた当落の日。
私は会社にいたので自分のFC分の結果を見ました。

全滅でした。

なにわ男子人気だからね、と思う一方で、ジャニーズ界隈に縁がなかった自分からしてみれば、こんなに申し込んだのに全滅なんてあり得るの！？と、その当時は未知の世界でした。(今は他のジャニーズのグループの当落状況も大体目の当たりにしてきたので、当たった方が奇跡ということを理解しました。)


でも、ありがたいことに
私の母の分が1公演当たっていました。

それが、福井公演でした。

母は、「なにわ男子に会いたい。ずっと会えるように長生きしなきゃね。」と常々言っていたので、当たったと知って、心の底から2人で喜びました。やっと、直接なにわ男子に会える、それが当落の日からの日々を頑張るモチベーションになりました。


体調万全で当日を迎えるんだと思って、友達との遊びも全部断って、仕事もどんな理不尽なことがあってもなにわ男子に会えるからと、大袈裟ではなく自分を奮い立たせて生きてきました。

"なにわ男子に会える"

それだけでどんなことも乗り越えられる無敵の期間でした。


でも、突然その知らせはやってきました。
長尾謙杜さんの療養。


職業柄、この感染症がどんなに恐ろしいものか、どんなに流行っているか身をもって知っているので、とにかく長尾謙杜さんが心配でした。
そのうえで、福井公演はどうなるのだろう、デビューコンだから7人で完走の道を選ぶだろうと自分の中でずっと思っていました。

でも発表されたのは、
6人で公演を行うということでした。

正直、なんで！？と思いました。

他のグループが全公演中止にしたり、メンバーが欠けた状態でやったのも知っています。
それでも、"デビューコン"という特別な舞台だからこそ、前例に倣わず特例で"延期"にすると思っていました。


ただ、現実はそうではなかった。
デビューコンかどうかは関係なく、このご時世やっぱり「延期」「中止」の選択肢はリスクが大きく、また、なにわ男子の多忙な様子を見ていると、6人で公演を行うことが最良であるという判断がされたのだなと思いました。

7人のなにわ男子に会えると思っていた私は正直かなり凹んだし、私は箱推しなので、なにわ男子が7人でいるところが一番楽しみだったのも事実です。でも、6人でもやるとなにわ男子が決めたのなら私も参戦するという決断は揺らがなかったです、この時点では。


でも、さらに、悲劇が襲います。


6人で福井公演を行うと発表された翌日、私は急に立てなくなりました。
(感染症ではなく、持病の影響で。)

この時点で、6人の公演を見に行くという決断が揺らぎました。
だって自分が立っていられないから。
6人の公演ではなく、7人に会いに行けと神様が言ってるのかな、なんて自分を励ますように思い込んで"いかない"という決断をしました。

でも、その決断もまた揺らぎます。

福井公演初日、私が目にしたのは、
「6人で頑張る」という彼らのレポでした。
体調が全快しているわけではないけれど、今、彼らを見なかったらきっと後悔すると思いました。
しかも、私には福井公演の1公演しかデビューコンのチケットがなかったから。
6人のなにわ男子を見るか、見ないか、その2択しか選べなかった私は、"後悔したくない"と思って、急遽参戦を決めました。(ぎりぎり当日で間に合う距離でよかった)

そして、参戦した福井公演。

内容は割愛しますが、
「とにかく楽しかった」という気持ちに嘘はないです。
コンサートに行ったことに対して、一点の後悔もなく、行ってよかったなと思ったことも事実です。

でも、福井公演が終わった後、

大好きななにわ男子の
パフォーマンスの話ができませんでした。

会えた興奮でどんな感じだったかを忘れてしまった部分もありますが、全てを忘れたわけではなく、あの曲のここの部分のダンスが良かった、あの曲のハモリがよかったなど、大好きななにわ男子の、大好きなパフォーマンスで記憶に残った部分はもちろんありました。

でも、誰にも話せなかった。


だって、1公演だけの参戦の私は、
7人のパフォーマンスを、
7人の演出を、
そのすべての完成形を見たことがなかったから。


長尾謙杜さんのパートを歌ってくれたメンバーがいる。
長尾謙杜さんのダンスを代わりにやってくれたメンバーがいる。
そんな状況で私が"あの部分が最高だった！"と言ってしまって、もしそれが長尾謙杜さんのパートだったら、長尾謙杜さんにも失礼だし、アンダーで入ってくれたメンバーにも失礼になってしまう。だから、私は誰にも話せませんでした。

心の底からコンサートを楽しんだはずなのに、共有できる思い出はＭＣの話、6人のビジュの話、6人の様子の話。
それがどこか虚しく、どこか寂しかったです。


その後、静岡公演3日目での長尾謙杜さんの復帰が発表され、レポを読みました。
自分の見た公演の演出と違うところがあったりするのを見て、福井公演は無かったことにされてしまっているのかなと正直思ってしまいました。
自分で行くと決めた公演なのに、なんとも言葉にできない気持ちがずっと胸につかえていました。

でも、今日やっと、この気持ちを正直に話すことができました。

それは、長尾謙杜さん自身の言葉を今日やっと聞くことができたからです。

復帰後の静岡公演で触れなかったのも、インスタやアフタートークでも触れなかったのも、
"来れた人""来れなかった人"
"行った人""行かなかった人""行きたかった人"
全ての人に対して、きっと自分の言葉で伝えたかったからだろうなと思いました。
その長尾謙杜さんの気持ちが嬉しかったです。

これだけいろいろ書いてきましたけど、決して私は長尾謙杜さんが欠席したことに対して、長尾謙杜さんを責めたいという気持ちは全くありません。これだけは誤解されたくないので、何度も言います。無事に帰ってきてくれてよかったという気持ちでいっぱいです。

一方で、長尾謙杜さんがこのことに対して、無かったことにするのではなく、しっかり触れてくれて自分の言葉で伝えてくれたことで、救われたというのも事実です。

6人に会えただけで十分幸せだってことは分かっているのに、7人のなにわ男子に会いたい、長尾謙杜さんに会いたいと思って、会えたのにもやもやした気持ちになってしまったこと。
大好きななにわ男子のパフォーマンスの話を誰にも話せなくて、何とも言えない寂しさがあったこと。
本来の演出ではなかったことを後から知って、すこしショックだったこと。
誰も悪くないからこそ、この気持ちは全部隠してこれからもなにわ男子を応援していかなくちゃいけないんだと思っていましたが、この気持ちはもう自分の中でちゃんとけじめをつけることができました。

長尾謙杜さんが言ってくれました。
「会いたいと思ってくれた気持ちが宝物」だと。

"長尾謙杜さんに会いたい"
"7人のなにわ男子に会いたい"
今の私の願いは、間違っちゃいない。

長尾謙杜さんの言葉がそう思わせてくれました。
長尾謙杜さん、ありがとう。

私は、なにわ男子のことが大好きです。
なにわ男子が私の光であることは、これまでもこの先もきっと変わらないです。


でも、強がりでも何でもなく、私はなにわ男子に幸せにしてほしいとは思っていません。
私は、なにわ男子に幸せになってほしいと思っています。
なにわ男子が幸せそうな姿が1番好きです。

今回、6人のデビューコンに参戦しました。


たった一度のデビューコンが全員揃ったものではなかったこと、いろんな気持ちになったこと、その全てを"そんなこともあったね"と思えるような私が1番好きななにわ男子の7人の幸せそうな姿をいつか見れると信じています。

そして、いつか、コンサートが終わった後に、
「ここの部分が良かった！」と大きな声で言えるような、
大好きななにわ男子の、大好きなパフォーマンスの話ができるようなそんな日が来たとき、
この福井公演のことを思い出してきっと泣いてしまうんだろうなと思います。


そんな日がくることを夢見ています。


これは福井公演でしか見られなかった夢です。


だから、これで福井公演の話はおしまいです。
いろんなことがあった思い出として、これからは胸に留めておきます。

最後に。

やっぱり、なにわ男子は最高のアイドルです。

やっぱりなにがあっても、

私はなにわ男子が大好きです。

追伸
こんな1人のファンにすぎない私の気持ちをつらつら書いた文をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
どうか、皆さんに幸あれ。