見出し画像

美術館へ





このところ、諸事情によりあまり美術展に行けてなくて、
昨日やっと、気になっていた
「翻訳できないわたしの言葉」という企画展を見に東京都現代美術館に行ってきました。


温かみのある配置や色調がほどこされた展示ですが、アイヌの方の展示など、扱っている題材としてはちょっと重めな印象です。


Xでこの展覧会の感想を書いてた方が
「見終わった後ちょっとずーんとなった」みたいに書いてたけど、確かにそんな感じ。
ちょっと考えさせられる。


なんていうか、どのアーティストの方も、
言葉やコミュニケーションの通じなさを抱えながら一生懸命どうにかしようとしてる過程を、アートとして表現した、という感じがしました。


一番最後の部屋に鑑賞した一般の方々のコメントが壁に貼ってあったのだけど、
みなさんそれぞれ言葉によるコミュニケーションに苦戦した思いを綴ってて、この部屋でちょっと泣きそうになってしまいました。


多分、自分自身が、学生時代は本当にコミュ障がひどかったので、
(実は大人になった今もなんですけどね。。)
それを思い出しそうになったのだと思います。


でも、総じて見応えのある展示で、重めだけど、嫌な気分になる展示ではありませんでした。


きっとキュレーターの方は展示を通して、優しく社会問題を訴えかけたかったに違いありません。


自分にできることはなんだろう?
考えていきたいと思います。


そうそう。
企画展の最後の部屋には展示の関連書籍もいくつか置いてあって、
その中に野口体操の野口三千三氏著の「原初生命体としての人間」という本があり、冒頭部分を読んだらちょっと面白そうだったのでいつか読んでみようかなと思ってます。
(でも、買うとまあまあするし、近所の図書館にはないんですよね。。どうしましょ)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?