無理の正体

会社の後輩が無理だ。最近自分の下に後輩がついた。彼は入社3、4か月目だろうか、特に私の下のポジションに入るために面接を経て入社してきたわけではない。突然欠員となった私のチームにあてがわれる形で任命された2個年上の男性である。

なんだろう、無理なのだ。ある一定より近くに寄られると反射的に体が離れてしまう、しかも別にくっついてるわけでもないのに！パーソナルスペースが他の人の3倍くらいになってしまう。あとどうやったってイラっときて嫌な言い方をしたくないのに優しい言葉や声色が出てこない。これが生理的に無理というやつなのだろうか。正直生きてて電車や街中で「アッ、この人無理だなあ近寄りたくないなあ、臭いなあ、電車で隣の席は嫌だな座らないでおこう」という人はいる。だが、今までの人生で関わった人の中で無理だなと思った人がいなかった。そもそもあまり人に関心がないし、多分直感的に苦手な人は仲良くならずに生きてきた様子だし、基本的に活発な場所を選んで生きてきたので無理なタイプの人の母数がものすごく少なかった。過去1番無理と思った人が多かった場所は圧倒的にスーパーのバイトをしてた頃で、その時も陰キャの彼らに対して苦手だなあと思うことはたくさんあったけど【無理】とは思わなかったなあと

世の中の人々はこの生理的に無理という感情？感覚？とどうやって向き合っているのだろうか。まず私は彼の何がダメなのか色々と考察を重ねた。体臭？顔？体型？挙動？喋り方？？何？？？

、、、色々と考えたがわからなかった。体臭は汗かけば臭いけど別にワキガでもないし、顔は好きではないけどあんまちゃんと見たことないからわかんないし、体型は私は好きじゃないけど細いだけで人に迷惑はかけてないし、挙動や喋り方はインキャ特有だから別にスーパーの人と同じだし。

原因がわからずどう対処したらいいかわからないことが私の首を締め悶々としている。ただ今の業務が初めてだから云々ではなく、社会人としてのコミュニケーション能力が不足しているのは確かなのでそれが無理なのかもしれない。生理的に無理な人とペアで業務を行うことへのストレスは今までに経験したものと全然違くて潰れそうである、こんなに気合と根性だけでどうにかならないこと初めて。そんなこんなを思いながら今日も彼と外出仕事、無理の正体ってなんだろう