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23年11月第1週の振り返り(今週の買付銘柄・雑感)



〇今週の買付銘柄

10月30日(月)から11月2日(木)に買い増しした銘柄と株数は以下の通り。

【主力候補】
・伊藤忠×1
・東京海上×1
【準主力候補】
・積水ハウス×1
・アステラス製薬×5
【その他】
・武田薬品×1
・アルコニックス×2
・電源開発×1
・住友林業×1


〇雑感

今週の日経平均は、30日(月)こそ安く終わったものの、31日(火)から窓開けを伴い連日の上昇。2日(木)には一時3万2000円を突破。

30日(月)は3万1000円を大きく割れていたので(終値3万0696円)、4営業日での上昇幅は1000円超と、今週は大きく上昇した1週間となりました。

潮目が変わったのは、31日(火)の金融政策決定会合後。報道によれば、「市場参加者が身構えるほど金融引き締め姿勢を強調したものではなかった」とされています。

日銀はYCCの見直しを発表したものの、短期金利のマイナス金利政策を維持し、長期金利の上限を「1%をめど」とする微修正に留めました。(あくまで現時点ではという留保付きではありますが)大きな政策変更はないとの受け止めが広がり、株高に繋がったようです。


さて、いよいよ今週から主要企業の決算シーズンが本格化。政策決定会合も終え、業績相場に移行しつつあると感じます。

現時点の個人的な感触ですが、春先から夏にかけてのように大型バリュー株の多くが上昇するという感じではなく、「選別」が始まっているなという印象です。

具体的には、表面的に円安の恩恵を受けた企業(円安が上方修正の主因となった企業)は買われないor売られている印象です。円安に伴う好業績は春先からの上昇で既に織込み済で、下期以降の不透明感が嫌気されているといった感じでしょうか。例を挙げるなら、どちらも上方修正を発表したコマツや日本製鉄など。コマツに関しては、円安恩恵を除くと建機車両の利益は従来予想から約100億円の下方修正となっており、会社予想では、下期以降各地域で需要が減速していくとされています。日本製鉄に関しては、下期だけで見ると800億円の下方修正となっており、同社副社長も「未曽有の危機的な市場環境とみている」と強い言葉で下期の動向に警戒を示しています。

一方、円安恩恵だけでなく、構造的な変化が具現化した企業は素直に買われている印象です。例を挙げるならば、トヨタでしょうか。X(旧Twitter)でも少し触れましたが、円安効果に加え、生産が好調であることや車両の値上げ効果なども好業績(上方修正)の大きな要因となっています。


さて、以下では決算シーズンでの投資行動について少しだけ私見を。

どんな優良企業でも良い時・悪い時があります。企業努力や市況環境の追い風に伴い好業績を叩きだしている企業もあれば、市況環境が逆風だったり、その対応が遅れたり、将来への先行投資が嵩み、業績が低迷している企業もあります。

長期配当投資をメインとしている私としては、基本的にやることは変わりません。自分なりのモノサシで選定した銘柄を納得できる水準ならコツコツ買う、そうでないなら買わない、というスタンスです。

四半期ごとの決算内容や株価の値動きに過度に一喜一憂することなく、淡々と続けていこうと思っています。

とはいえ、個別株投資をやる以上は、四半期ごとの決算内容を確認しておくことはマストでしょう。

具体的には、例えば、①進捗率はどうか、順調ならその要因は何か②進捗率低迷ならその要因は何か③何らかの不透明要因がある場合、その不透明感が増しているのかor変わらないのかor薄れつつあるのか④上方修正・下方修正があった場合その要因は何か⑤特に大幅な下方修正があった場合、(減配覚悟銘柄を除き)配当の安定性に疑義はないか、財務が悪化していないか等々。

四半期ごとの決算は、自分が身銭を切って投資している銘柄の通信簿であり、その銘柄についての理解を深める一つのきっかけとなります。

「ホールド継続or場合によっては売却」の判断含め、自らの投資判断に対する納得度合いを高める為にも、銘柄への理解度を少しずつ深めていきたいと考えています。




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