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平安名すみれが伝えたい"いま、踏み出す勇気"
こんにちは、ぽまえです。
平安名すみれが伝えたいことってなんだろう
はじめに
改めまして、まずはこの記事をお読みいただきありがとうございます!
当記事は、生春さん・ぎぬまさん主催の2日連続タグ企画に参加させていただく記事になります
(企画の詳細などは下記URLツリーよりご確認ください)
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— ぎぬま* (@NEXT_Ginuma) March 2, 2022
Liella! デビュー1周年タグ企画#ちっぽけな昨日までの私じゃない
虹ヶ咲アニメ2期前夜祭タグ企画#明日へ夢を繋ごう
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平安名すみれというスクールアイドルと、平安名すみれという人間が伝えたいのは "いま、踏み出す勇気" の大切さなんじゃないか?
そんな、ふとした考えを自分の中で整理する意味も込めて、この記事を執筆しています。
故に、この前置きを執筆している時点では完全に先行き不透明な記事であり、最終的に自分の中でこの考えに納得ができるのかどうかすら分かりません。
でもきっと面白いから書きます。
それではさっそく本題に参ります。
『Tiny Stars』から見る、平安名すみれの"走る"
まず、平安名すみれのスクールアイドルの始まりから。
すみれの中のスクールアイドルが始まったのは、第3話にてクーカーのステージ、『Tiny Stars』を観たときでしょう。
そんな彼女のスクールアイドルのバイブルとも言える『Tiny Stars』の落ちサビにはこうあります。
信じてる (それだけじゃ) 叶うわけないよ
叶うまで (走るしかない) 暗闇つきぬけて
「叶うまで走る」、即ち行動を以て"夢"とすること。
そして「暗闇を突き抜ける」、即ち艱難辛苦に折れず乗り越えることの大切さを説いた歌詞で、行動をなかなか起こせなかった澁谷かのんと、輝きを見つけた日から常に行動を起こし続けてきた唐可可の対比がきれいでアツい詞です。
そして同時に、これは夢の為にひたむきに努力し続けてきた平安名すみれにも深く、深く刺さったのではないか、と思ったんです
すみれにとって、ここで言う"走る"にあたることは「スカウト待ちの為に竹下通りに繰り出すこと」でしょうか。
それとも「ショウビズの為に日々自分磨きを怠らないこと」でしょうか
どちらも、間違っていないと思います。
事実、どちらが欠けてしまっても"平安名すみれ"は成り立たなくなってしまうし、すみれの継続的な努力は、他の人からすれば到底真似できるようなものではありません。
何より、この時のすみれ自身が思う"走る"も、それらに類するものだったと思います。
しかし、すみれのパーソナリティと来歴を考えると、すみれにとっての"走る"は 「チャンスに手を伸ばすこと」 なんじゃないか、と思うんですよね。
第4話『街角ギャラクシー☆彡』と第10話『チェケラッ!!』で、彼女はこれまで努力が報われない人生を送ってきたことを語りました。
「私はさ、そういう星のもとに生まれているの
どんなに頑張っても、真ん中で輝くことはできない」
「どうせ最後はいつも、私じゃなくなるんだから!」
彼女が十数年間抱えてきた苦しみやコンプレックスがありのまま表れた、悲痛な言葉たち。
彼女はきっと十数年もの間、凡ゆる努力を怠らず生きてきたのでしょう
その姿は夢に対してとことん貪欲に見えますが、その実、夢が最後の最後で手から零れ落ちていくのは、他でもないすみれ自身の怯えや諦め、根底にある自信の無さが原因だったのではないか? ......そんな提起をしたのが、他でもない第10話だと思っています。
『チェケラッ!!』から見る、平安名すみれの弱点
第10話『チェケラッ!!』でのすみれの挫折を端的に纏めると、「センターに抜擢されたもののクラスメイトなど周囲からの反対を受け、センターを辞退」というもの。
ここで重要なのが、あくまでセンターを辞退したのはすみれの自主的な選択であるということ。
周囲からの間接的な反対はあったものの、かのんや千砂都はその場ですみれを支持。
可可に至っては直接「あなたがセンターをやるべきです」とまで言い放っているのにもかかわらず、すみれの天秤はLiella!の声に傾きませんでした。
これは単純にLiella!メンバーからの支持よりも周囲からの反対がすみれにとって重かった...というより、これまでのすみれの来歴、報われてこなかった経験がすみれ自身に重く圧し掛かっていたことが原因だと考えられます。
そして、そこに追い打ちをかけるような「唐可可が置かれている状況の発覚」。
今まで成功体験を積んで来られなかった彼女にとって、この重すぎる責任はとてもじゃないが身に余ると感じたことでしょう。
ここまでの状況を総合して考えると、やはりすみれがセンターを辞退した原因は「きっと自分はそういう星のもとに生まれた」「きっと今回も最後には自分じゃなくなる」という諦観と、「もし自分のせいで失敗してしまったら」「自分のせいで可可の夢を潰えさせてしまったら」という怯えによる、自己完結のもの。
原因がすみれの中で殆ど完結してしまっているからこそ解決が難しい。
それらを纏めあげた上で最も致命的なのが、すみれの持つ自信の無さ。
理論と考えに基づいたかのんの言葉も、自分の命運が懸かっている可可の言葉も「同情」だと勘違いしたのは偏にすみれの自信の無さが原因。
思い返せば、クラスメイトたちからの反対も「気負いすぎちゃっててちょっと...」という、すみれの自信の無さやマイナスな心理状態がパフォーマンスに露呈し、評価に支障を来していたことの証左でしたよね。
「諦め」「怯え」「自信の無さ」
すみれの唯一にして最大の弱点は、これらが相乗したものでした。
じゃあ、どうやってその弱点を克服するのか?
第10話から見る、その解法とは
それは、他ならぬ怯えの原因である可可その人が、すみれ自身が信じていた"弱い平安名すみれ"、即ち諦めと自信の無さを否定したこと。
そして風に飛ばされたティアラに向かって即座に駆けだしたように、夢を掴まんとする、そして可可の夢を背負う勇気を出したこと。
それを考えれば分かるように、第10話ですみれがセンターに抜擢されてから『ノンフィクション!!』が披露されるまでに、例えば「体力が増えた」だとか「歌やダンスが上手くなった」といった、明確に技術面の成長が齎されたとみられる描写や言及は無いんですよね。(勿論練習にはいつも以上に気合いを入れていただろうが)
これも、第10話に於いて、即ち平安名すみれの成長に於いて最も重要だったのは技術などではなく「すみれが一歩を踏み出せるかどうか」だったことの一つの証左なのではないでしょうか。
話は戻り、すみれにとっての"走る"が「継続的な努力」よりも「チャンスに手を伸ばすこと」であると考える理由がそこであり、夢を掴めない直接的な原因がすみれの容姿やフィジカル、技術にある訳じゃないので、すみれがあの先どれだけ同じ努力を継続していても、すみれ自身の弱さを克服しない限りきっと夢が実る日は来なかったのだと思います。
そして、そんな彼女の想いを乗せて、「叶うまで (走るしかない) 暗闇つきぬけて」という言葉をティアラを掴み取った彼女なりの言葉にしたのが、
それなら自分がまず変わらなきゃ 欲しがるだけならまだまださ
だったのだと。私はそう感じました。
平安名すみれの歌う、"今"
ここまでは平安名すみれにとっての「踏み出す勇気」について考えました。
ですが、私が当記事の冒頭で話したのは "いま、踏み出す勇気" 。
最後に、平安名すみれが如何に"今"を重要視しているかについて考えます。
彼女がセンターを務める曲『ノンフィクション!!』・『Day1』とソロ曲『みてろ!』には、「今」「今すぐ」「今しかない」という言葉が頻出します。
なんとその数、累計11回。
(『ノンフィクション!!』4回・『Day1』3回・『みてろ!』4回)
11回......と言われてもいまいち多いのか少ないのが分からないので、試しに『ノンフィクション!!』を除いたアニメ挿入歌9曲(OP・ED・『Dreaming Energy』『私のSymphony』を含む)に出てくる「今」「いま」という単語を全て数えてみました。
結果、計13回登場。
そして「今すぐ」「今しかない」といったように、その時々で行動を起こすことの大切さを説く文脈で使われている「今」はそれよりも少なくなります。
つまり、平安名すみれは『ノンフィクション!!』『Day1』『みてろ!』のたった3曲で、全ての挿入歌とほぼ同数の"今"を説いているのです。
この数字を見ても、平安名すみれという人間がどれだけ"今"行動を起こすことを大切にしているかが分かると思います。
「今始めよう」 「今変えてきたい」「叶えるのは今しかない!」
何故こんなにも「今」を強調するのか?
その理由はきっと、先程語った「踏み出す勇気」に掛かっています。
例えば体力を付けたり、歌が上手くなったり、ダンスが上手くなったりするにはある程度の期間とそれに伴う練習が必要です。
しかし、「勇気を出すことは"今"からできる。 それが一歩目であり、一番大切なことなんだよ。」
......そんなメッセージを私は彼女から受け取りました。
それが、きっと彼女が伝えたいこと。
「いま、踏み出す勇気」。
最後に
思いついたことを整理する意味も込めて書き始めたこの記事。
結果的に、自分の考えに納得できました。
自分は平安名すみれのどこが好きなんだろう?自分は平安名すみれから何を受け取ったんだろう?
そんな問いに答えが出せて、とても、とても満足です。
そして少しお話を。
彼女がセンターを務める『Day1』にはこのような歌詞があります
一緒に叶えに行こう 手を繋いで あの角の向こう
いつも通りの景色 変えるレシピ 見つけられたよ
強く手を繋いで 高い壁も乗り越える
私は、この「あの角の向こう」という歌詞と「高い壁も乗り越える」という歌詞は対比させられているものだと思っています。
というのも、まず「角を曲がるのに必要なのは勇気」であり、これは~第10話までの平安名すみれを表したものだと考えており、「いつも通りの景色 変えるレシピ」の正体は「勇気」だったのだと思います。
反対に、「高い壁を乗り越えるのに必要なのは技術」であり、これは勇気を手に入れた第10話以降の平安名すみれ、特に、第12話にて『Starlight Prologue』を披露したがSunny Passionに敗北を喫した平安名すみれのこれからの物語を示唆したものだと感じました。
きっと彼女はこれから「高い壁」を乗り越える為に、Liella!と共に今以上の努力を積み重ねていくのだと思います。
時にはまた挫折をしてしまうかもしれない、でもきっと乗り越えられる。
だって、ひとりじゃないから。
強くて弱くて強い、最高の主役。
そんなギャラクシー級のスクールアイドル、平安名すみれを、私は全力で応援します。
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