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平安名すみれ、凶星の運命を背負った彼女が輝ける場所。

こんにちは、ぽまえです
グソクムシ。

2話から3話までのブランクが長すぎて、2週連続で最新話が放送されることに違和感を覚えています。

ということで、今回のnoteはTVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第4話の感想記事となっております。


前回(#3 クーカー)の記事はこちら


さて、スーパースター!!4話、とても面白かったのと同時に色々考えることが多い回でしたね

今回は個人的に、これまでのラブライブ!スーパースター!!の中で一番難しい話が来たな...と思いました。
というのも、まだ現時点で公開されている情報では白とも黒ともつけられないような要素が多かった。
裏を返せば、それだけ今後回収されるであろう要素や伏線も多いということ。

今回の感想noteは、それらの考察要素と、私の推しである平安名すみれちゃんをメインにフォーカスしたものとなっております。

まずはその現時点で考察が難しい要素から振り返っていきましょう。
(以下の題目はかなり長め、且つ確たる結論が出せていないので、手短に感想だけ読まれたい方は「平安名すみれ~」の題目まで読み飛ばして頂いても結構です)

"学校アイドル"と葉月の確執

まず最も気になるのが、新人特別賞受賞という功績によってかのんたちがスクールアイドル同好会として活動することを認められ、それに際して与えられた部室に掛けられていた

学校アイドル部

という表札。

この部室が旧校舎にあること、そして「学校アイドル部」の表札はその部室に元々掛けられていたような様子であること。

これらの要素から、

・「葉月 花さん(恋ちゃんの母・結女創設者)は、神宮音楽学校時代に「学校アイドル」というスクールアイドルの前身・先駆けのような活動をしていた」説

・「花さんは神宮音楽学校の廃校を阻止しようとしていたが救えなかった」説

・「花さんは既に亡くなられており、恋ちゃんがスクールアイドルを拒絶する理由はそこにあるのではないか」説 (母の遺志を自分なりに慮った or 母を失意に陥れた学校アイドルを厭悪した or 母と同じ思いをさせたくない 等)

などの考察ができますが、あくまで憶測の域を出ません。

ですが、恋ちゃんの「スクールアイドルじゃなければ、いくらでも応援してあげられますから...」というセリフ、裏を返せば彼女が1~3話でスクールアイドル(部)を拒絶していたのは、「かのんたちが音楽要素のある活動をして学校の品位を落とすこと"のみ"を危惧していた訳ではない」と捉えられるので、やはりスクールアイドル(学校アイドル)に何らかの確執があることはほぼ確かなのではないでしょうか。

理事長がかのんたちにこの部室をあてがった理由も気になります。
及第点ギリギリのクーカーに旧校舎の古い部室をあてがっただけ、というだけでも通りますが、フェス1位という条件を満たせなかった彼女たちをわざわざ同好会という形で継続を許したり、練習場所として屋上を解放したりと、単に理事長はクーカーたちに悪い印象を抱いている訳でもなさそうですし、この部室にも理由がありそうに感じますよね。

葉月花さんに関しては現時点でありとあらゆる可能性が生きているので、真に迫った(と思える)考察はほぼ不可能であるように感じます。
なんて考え甲斐のあるキャラなんだ

他にも、個人的に気になったのが
今のラブライブ!で、貴女たちが勝てるとは思いません。
という恋ちゃんのセリフ。

言葉面を素直に受け取るなら
「(貴女たちには)レベルの高い全国大会で勝てる実力はない」
という意味になりますが、メチャクチャ言葉の裏を読むなら
「スクールアイドルはもはや商業化されており、レッドオーシャンと化した今のラブライブ!ではクーカーのような真っ直ぐなグループは評価されない」
という意味に受け取れなくもない...?

流石にこれは深読みしすぎ感もありますし、このレベルの飛躍をすると最早なんでもありになってしまいますが、とはいえこういった可能性もまだ100%無いとは言い切れないので油断が出来ません。

というのも、上記の「今のラブライブ!で~」というセリフを放ち、かのんたちの元から去る際の表情。

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どこか悲しげに見えるこの表情から、彼女は偏にスクールアイドルを嫌っている訳ではなく、心に何かがつかえているように思えました。
個人としては(スクールアイドルを)嫌っていないが、受け入れられない理由がある。 そんな事情すらも読み取れそうなこの表情に頭を悩ませすぎて爆発したので次の要素に進みましょう。

次は、サニーパッションのパフォーマンスを観たすみれちゃんの「さっき観てたのよりもずっと凄い」という発言。

「さっき観てた」という部分が指している対象がクーカーなのか、はたまた過去の「ラブライブ!優勝チーム」なのかによって変わってきますが、仮にクーカーの『Tiny Stars』を指している場合は単に現時点でのクーカーのパフォーマンスがサニパに劣っている、というだけですが、仮に「さっき観てた」のが過去のラブライブ!優勝チームであった場合、

・今現在のサニーパッションは過去ラブライブ!で優勝したようなチームよりもパフォーマンスに秀でていること
・"ラブライブ!優勝"といえど、大会の回ごとにその絶対的な実力には少なからずばらつきがあること(クゥクゥちゃん曰く去年サニーパッションはラブライブ!決勝に進出しているが、恐らく優勝はしていないことから)

などが分かります。

次は「ラブライブ!優勝チームの動画も観たけど、これなら勝てるかも...って」というセリフについて。

どこかで聞き覚えのある台詞チカね。
これを聞いて、金髪ロシアンクォーターの先輩を想起した人も少なからず居たことでしょう。

このセリフは一見、彼女がショウビズに生きる為に身に着けた実力、それに伴う自信から発されたものにも見えますが、その直前に

「昔、ショウビジネスの世界に...」

(もしかして、テレビとか...?と問われ)「うん、何回か...」

と、嘘ではないが、言葉から受ける印象と実態が乖離している発言を伏し目がちにしていることから、(プライドからか)外面を良く取り繕うとしてしまう癖によるものであり、本当に「これなら勝てる」と思っていた訳ではない可能性が高いとも言えます。
そう仮定すると、シリーズの先輩による「素人にしか見えない」発言とは本質的に全く別のものであると言えますね。

あとは、センター選挙での大差も少し気になりました。

すみれ仮入部後、同好会メンバーのセンターを決めるクラス投票を行ったところ、
すみれ0票 ・ 可可2票 ・ かのん34票
という結果に。
この結果は一見、すみれが「そういう星のもと生まれた」という事を表す演出に思えましたが、4話時点でのすみれがセンターになれない(中心になれない)人物である、ということを示すだけなら、クゥクゥちゃんまでかのんちゃんに大差をつけ負ける必要はなかったのでは、とも考えられるのです。

そのことから、すみれの性質やコンプレックスを示す目的の他に、かのんちゃんが大衆に対する絶大な求心力・メンバー以外にも効くカリスマ性を持っている...ということを表す目的もあったのでは、とも感じられました。

平安名すみれ、彼女はグソクムシに何を想うのか


ここから本格的な4話の感想となります。
といっても最初の題目は「気になった事」でもありますが。

平安名すみれは、グソクムシをどう思っているのか?

今回の一つのヤマでありコメディ要素でもある、Twitterトレンドにも入ったグソクムシ。

平安名すみれとグソクムシの出会いは、おそらく彼女が子役時代に端役としてメディア出演した際に着用していたグソクムシの着ぐるみからでしょう。
逆に言えば、それ以外には特に関わりがあったようには見えませんでした。

お姫様のような華やかな衣装を着てスポットライトの当たるひな壇に座る子役たちと対照的に、光の当たらない場所から登場したグソクムシの着ぐるみを着たすみれちゃん。

ショウビズの世界に拘りを持ち、中心で輝くことに執心する彼女からすれば、グソクムシはコンプレックスの象徴・忌み嫌うものであると考えてもおかしくありません。

ですが第4話冒頭にて、彼女はUFOキャッチャーの景品であるダイオウグソクムシのぬいぐるみを獲ろうとしていたり、グソクムシの歌(仮称)を歌う子役時代の映像を未だにスマホに入れていたりと、単にコンプレックスの象徴として忌んでいる訳ではなさそうに見えます。

これらのことから、彼女はグソクムシを苦い思い出ではあるが、過去に自分が(端役としてでも)ショウビズの世界に生きた証として、そして主役を勝ち取れなかった悔しさの象徴として大切にしているのではないか、と感じました。

悔しさを忘れない為に過去の辛苦を甘んじて受け入れる、彼女の上昇志向やショウビジネスへの拘り・ストイックさがひしひしと伝わってきます 好き...


「ギャラクシー!」って結局なんなんだ


平安名すみれの代名詞、決め台詞とも言える「ギャラクシー!🤟」。

アニメ放送前から様々な媒体で彼女が口にしているこのセリフ、アニメ内では第3話にして漸く登場しました。

ですが、3話での初「ギャラクシー!」は、代々木フェスの電源ケーブルを引っこ抜いてしまい、急いで修復し(ライブ鑑賞を終えた後で)そそくさとその場から逃げる際に発されたもの。

用法としてはバイキンマンの「バイバイキーン!」、ロケット団の「やな感じ~!」に類するようなものでした。 決め台詞...?

そして2回目の「ギャラクシー!」は第4話冒頭、芸能事務所所属のスカウトに声を掛けられるも、実はエキストラとしてのスカウトだった、というシーンにて。

こちらは「ズコー!」「って、なんでやねーん!」という古典的なツッコミに近い形ですね。

3回目はサニーパッションのSNSフォロワー数を見た際に低めのトーンで発されました。
ここで初めて、他の人(今回はかのんちゃん)に「ギャラクシー...?」とリアクションを取られています。

ここまでを見ると、意味合い的には「焦燥」「落胆」「驚愕」など、とても決め台詞のようには聞こえませんよね。

ですが、口癖が必ずしもプラスな意味であるとは限らないので、「アニメ媒体での"ギャラクシー!"はそういう感じで使われるんだな~」くらいに納得しかけていたのですが、そんな納得も束の間。

4話ラスト、EDへの引きにて同好会に加入したすみれちゃんが発した「ギャラクシー!」によって全すみれ推しの脳が混乱の渦へと叩き落されたことでしょう。

\ ギャラクシー!🤟 /

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これはベクトルとしてはアニメ放送前に抱いていた印象に最も近い「ギャラクシー!」でしたが、その反面アニメ内で発されたそれまでの「ギャラクシー!」とは全くの別物、勢い付けるような、鬨の声のようなポジティブな意味合いに感じられるもの。

ギャラクシー!っていったいなんなんだ.....

正負にかかわらず彼女の感情が昂った際に出てくるものなのでしょうか。
真相はこれからの話で確かみてみろ!ということでしょうか。
今後もギャラクシー!に耳を凝らし続ける必要がありそうです。

「そういう星のもとに生まれているの。」

今回の最重要項目。
すみれが、自身がセンターに拘る理由を聞かれた際に吐露した言葉。

主役に憧れて。子役の頃から一生懸命頑張って。
でも、どんなに頑張ってもいつも最後はどうでもいい脇役。

今回のことで分かった。
私はさ、そういう星のもとに生まれているの。
どんなに頑張っても、真ん中で輝くことは出来ない。


「2人にも伝えておいて。 悪かったわね、って...」
諦観交じりの声色でそう言い残し、かのんのもとから去るすみれ。

幼少期から追い続けてきた夢に破れ、本当に諦めかけてしまった瞬間。
張りつめていた心の糸がとうとう切れかかった瞬間。

あまりにも辛すぎるにゃ...

同じく幼少期から夢に関する失敗やコンプレックスを積み重ねていたかのんちゃんは、想うところが多くあったことでしょう。

そんな彼女の運命を踏まえて

「おそらくオーラとかとか、かのんの方が可可やあなたよりセンターっぽいのデスよ~」

というセリフを聞くと、すみれちゃんの地雷を100%踏み抜きすぎててもはや面白いですね

澁谷かのんが格好良すぎる問題


雨の中、人通りの全く無い街で諦めずスカウト待ちをするすみれ。
雨に濡れ「やっぱり私じゃ...」と独り零す彼女に、「見~ちゃった~!」と場違いに明るい声。

「実は話があって...」と切り出したかのんは、「平安名すみれさん、わたくし、こういう者です」と続けます
そう言いながら彼女の手から差し出されたのは、「結ヶ丘女子高等学校 スクールアイドル同好会 澁谷かのん」と書かれた手書きの名刺でした。

「すみれさん、あなたをスカウトに来ました!」


スカウトの形をとり、すみれを同好会に勧誘するかのん。

もう、ここで私の涙腺は終わりました。
涙で風呂が溜まりました

というのも、まずシンプルにこの演出があまりにも粋で、最高すぎたから。
そして、私のAqoursの推しである津島善子がAqoursに加入したシーンと重なったからでもありました。

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主人公が推しを勧誘するシーンは、いつも私にダイレクトアタックを仕掛けてきますね


「だから言ったでしょ、私は...」
「センターが欲しかったら、奪いに来てよ!

「バカにしないで! 見たでしょ、これでもショウビジネスの世界に居たのよ アマチュアの駆け出しに負けるわけな...」
「じゃあ、試してみてよ...!」

平安名すみれという人間を理解している、この溢れんばかりのカリスマ性
まさに高坂、高海、高咲の系譜を継ぐ者に相違ない立ち振る舞いでした。


平安名すみれが輝ける場所


「真ん中に立てない」 そういう星のもと生まれた、そう語る彼女。

ですが、スーパースター!!、Liella!のイメージである五芒星はいずれの頂点でも真ん中、センターになれます。

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つまりLiella!は、過酷な運命を背負った彼女が、平安名すみれという人間が真ん中で輝ける場、なのではないでしょうか

スクールアイドルはみな誰かのスーパースター。
足りないところを補い合って、支え合って輝く一番星。

夢に見続けていた、観衆の目に映る燦然と輝く自分の姿。
そんな彼女の夢叶う場所がLiella!になる。
私はそう信じています。

すみれちゃんセンター回の為にタオルを買い溜めしておきます。

最後に

とうとうやってきた推し回。
そして付随してきた数々の考察要素。

感想を書くにあたってこれ以上ないボリューミーな回でした。

ふとこの記事の編集中にエディット画面を見ると、「6,100文字」という表示が。
6,100文字!?!?!? 1話の感想で!?!?!?

長々と書いてしまいましたが、ここまで読んで頂けている方には感謝しかありませんね。

次回は早くも水着回?そして神津島でサニーパッションとエンカウントも...?
とても楽しみですね!では!
ギャラクシー!🤟


じゃなくて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


オイ!オイ!オイ!

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これどういうこと!?!??!??!?!??!?!??!?!?!?!??!?!??????

本当にどういうこと????????????????

次回予告で全て吹っ飛ばしていくのやめてくれませんか????????????????????
リアタイで観ているとき、ここがあまりにも衝撃過ぎて直後の『リエラのうた』が20秒くらい入ってきませんでした
耳に息を吹きかけているのか?というかそうじゃなかったらどうなるんですか?????????????????????????私にはわかりません
処理が出来ません

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ウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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