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互いを照らす月と太陽、そしてサニパに落ちる影

こんにちは、ぽまえです。

良かった........................................................................
本当に良かった........................................................................

ということで、今回のnoteはTVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第6話の感想記事となっております。

前回(#5 パッションアイランド)の記事はこちら


いや~~~~~~~~~~~ まず、

よかった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


安心安心大安心。 安心オブザイヤー2021受賞。
5話で削られた寿命が600倍になって返ってきました。
5話放送から2週間、ず~~~っと抱えていた不安の殆どが解消されましたね
前回と違ってウキウキで感想に臨めます。

じゃあもう前置きはこれくらいにして、

感想、行きま~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

明かされる退学届の意味、千砂都の覚悟


前回のラスト5秒で手榴弾のように投擲された退学届の真意は、ダンス教室にて退学届を恋に発見されたことにより千砂都の口から明かされました

ダンス大会で優勝できなければ、退学し海外で修練を積むつもり...と。

つまりは、ひとつ背水の陣を敷く為であり、ひとつ千砂都の覚悟を表す為でした。

私は、この"退学届の意味"が明かされたとき、背筋と肝が冷えると共に千砂都ちゃんの想いの強さに胸が熱くなりました

というのも、千砂都がダンス大会で凡退→海外へ...というルートはもちろんLiella!的、アニメ的にはバッドルートです。
浦女3年生のようにスクールアイドル人生の、そして友人との1,2年間を失ってしまう可能性もあったでしょう。(かのんちゃんと千砂都ちゃんなら浦女3年レベルで友人関係に支障を来すことはなさそうですが)

が、「海を渡ってでも」という、ダンスに ひいてはかのんに懸ける想いの強さ。
幼少期の決意から十年ほどが経過しているであろうに、かのんから離れてしまうことすら厭わず今なお走り続ける実直さ。
千砂都ちゃんの芯の強さがありありと表されていました。


ただその反面、かのんへの想いの強さに起因する「自分はダンスでかのんの横に立つしかない」といった思い込みから、遮眼帯を着けられた競走馬のように前しか見えなくなっている、視野が狭まってしまっている怖さも感じられましたね。

強い思い込みやすれ違いが悲劇を招く展開もこれまたラブライブ!シリーズの恒例行事なので、こういった強い想いが持つパワーが必ずしも良い方向にはたらくとは限らないのがラブライブ!の面白いところです。ちなみにぜんぜん心臓には悪い。オタクの寿命を蔑ろにするな。

失敗や挫折は必ずしも悪いことではありません。
失敗は成功への"しゃがみ"であり、最終的には雨降って地固まる展開になるでしょう。
ですがやはり、できることならば成功して欲しいと願っています。
Liella!ちゃんに幸あれ...

恋ちゃんの軟化が著しい


今回、なんか恋ちゃんがふにゃふにゃになってないか??

今までは部設立の壁として立ちはだかったり、同好会メンバーの練習風景を物憂げな表情で眺めたり、といった明確なシリアス要員。
ですが今回は

・千砂都が同好会メンバーと離れて活動していることを心配する
・それを指摘されてツンデレ化
・退学届にビビり散らかして明らかに動揺する
・「あの・・・」3連続


というコメディ寄りで今までのイメージとはかけ離れたものでした

ただ、これは回を経て恋ちゃんが軟化してきた...というより、もともと音楽科生徒への態度の方が素の性格に近く、今までは学校の格式を保つ為に普通科生徒(主に同好会メンバー)には敢えてキツく当たっていたのだと考えた方が自然に思えますね。
そう理由付けすると、アニメでの硬い恋ちゃんとアニメ以外の柔らかい恋ちゃんの乖離にも説明が付きます。

そう仮定すると、キツく厳しい生徒会長を演じる度に良心の呵責から精神を蝕まれている可能性があります。
次回はおそらく恋ちゃん回ですし、早くわだかまりが解けてLiella!に馴染めるといいですね!
恋ちゃんがLiella!に加入してフルメンバーになったらまた5人で神津島に遊びに行ってほしい。
早くクゥクゥちゃんの「レンレン」呼びが聞きたい...。

サニーパッションに"彼女たち"の面影を見た
廃校の危機はあるのか


少し今更な話になりますが、ラブライブ!スーパースター!!は主人公らが通う学校(結女)が新設校である、つまり「スクールアイドルを始める動機に廃校が関係ない」などに始まり、これまでの無印やサンシャイン!!とはかなり違った設定が多く、第一世代・第二世代で築いてきたいわゆる"ラブライブ!らしさ"から外れた新機軸な物語が展開されてきました。
※アニガサキ(PDP)はある種 外伝的な扱いである為、ここでは言及していません

µ's・Aqoursに共通する特徴がLiella!には当てはまらなかったり、アニメの展開においてもこれまでの"恒例"を裏切ってきたり。
だからこそシリーズファンでも何が起こるか分からないところが本作の魅力の一つでもありますが、今回そのLiella!には無かったµ'sやAqoursの共通点、いわば面影を、とあるスクールアイドルに見ました

そう サニーパッションです。


行動原理に地元愛があったり、学校のみんなと一緒にステージを作ったり。
動機や背景が地域密着型であるところになんだかµ'sやAqoursライクな雰囲気を感じますよね。

そして。
私はこの「サニパがµ'sやAqoursに似ている」という特色を受けて最高に心が躍りました。

それは、 "サニパの2人が通う学校が廃校の危機に瀕している(今後瀕する)"可能性などが出てきたからです。

私がサニパ廃校に繋がる可能性があると考える要素は2つありまして、まずは

①廃校を救うために活動していたµ's・Aqoursと似ていること。
上にも書きましたね。
これはアニメの構成ありきのメタ考察な面が強いです

そして2つ目は

②かのんに対する「君たち"は" 学校のためにやってるわけじゃないの?」というセリフ。
これは「私たちは学校のためにやっている」という意味にも捉えられ、「学校のため」という部分を拡大解釈すれば「廃校阻止のために活動している」とも捉えられます。

②に関しては本当にただの深読みですし、廃校の危機に瀕しているのであれば~6話時点で何らかの情報が出ていた方が自然ではあります。
ですが、「もしかしたら廃校になるかもしれない」程度であって学校内部の人間しか知り得ないのであれば自然に成り立ちます。

A-RISEからSaint Snowにかけて、ラブライブ!ではライバルユニットにフォーカスした展開がアニメ内外問わずかなり増えていますが、スパスタにして遂に「ライバルユニットが廃校と闘う」なんて激アツ展開がきたら面白すぎるじゃないですか。脳は破壊されるかもしれないけど。

『ラブライブ!』の始祖であるµ'sがスクールアイドルを始めた動機をライバルユニットが受け継ぐなんてもう....................................涙出ちゃう。
そういう展開が大好きです。オタクなので

さすがに気が早すぎて光の速度ですが、サニパ廃校要素は劇場版スーパースター!!への布石になる可能性もあるので、この要素にはとても期待しています。

でも悲しいから廃校はしないで....................................................(情緒不安定)


上記の通り、サニパは現時点で既にラブライブ!シリーズ恒例の切磋琢磨し支え合える良きライバルであり、更にこれまでの主人公グループの要素も併せ持つというかなり特異で面白い存在です

そして特に悠奈ちゃん(パー!の子)は今回の陰のMVPでもあります

「千砂都は単純にダンスが好きだからスクールアイドル活動に協力してくれている」と思っているかのんに対して鋭い観察眼ですれ違いを示唆し、かのんを千砂都の元へ走らせるまでに至らせたのは彼女です。
彼女の提言が無ければかのんちゃんと千砂都ちゃんの絆が深まることもなく、ともすればダンス大会で敗退してしまうバッドエンドにまで繋がっていたことでしょう

「"パー!"ってなんやねん」とか思っててごめんね.....

すみクゥは母子

すみクゥ^~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あまりに質の良いすみクゥ供給にすみクゥおじさんが嘶いています。煩くてすみません

例のごとく練習で真っ先にバテるクゥクゥちゃんを看病するすみれちゃん。母性。
「この子、もともと体力ゼロだったんで想定内です」←もうお母さんじゃん
そしてサニパのパフォーマンスを観て即回復するクゥクゥちゃん。こっちはこっちで赤ちゃんすぎる
やはりこの2人の関係は百合^~~~~~~~~~~といった感じよりは、反抗期の子どもと厳しくもなんだかんだ甘いお母さんのように思えますね。

次に、クゥクゥちゃんが中華料理を失敗してしまい落ち込んでいるところを見かねて手際良く調理していくすみれちゃん。
クゥクゥちゃんはそれを見て「なんか悔しいデス~...」と唇を噛み締めます。

すみれちゃんのスペックをことごとく低く見積もるクゥクゥちゃん...
相変わらずすみれちゃんに対する負けず嫌いが顕著すぎて可愛らしいですね。幼女?

クゥクゥちゃんは身体能力以外は基本的に万能なイメージがあったので、手先でミスをするのではなく単に調理工程を間違えるというミスでメシマズになるのは意外でした。
ただまぁ時間配分を間違えて焦がしてしまっただけなので、別にそこまで度を越したメシマズ属性といった訳ではなさそう?
間違ってもシチューやケーキを悉く紫色にしてしまうようなレベルではありませんね。

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すみれちゃんはすみれちゃんで、どれだけ突っかかられようとも「しょうがないわね.....」で甲斐甲斐しく世話を焼いてしまうところなんかもう完全にお母さんじゃないですか

すみクゥは母子CP。 Q.E.D.

その後、その料理をみんなで食べる際に「美味しい!」「凄いわ。」と褒められた際にも2人の性格と関係性が表れていました。

すみれは
「美味しく感じられるのは島の食材が良いからだと思います」
「可可の故郷の料理なんですよ」
「(可可に向かって)いいから、話合わせておきなさい」
と、まず神津島を立て、そして実質的に調理に関わっていないクゥクゥちゃんも立てようとする良い子っぷりを発揮。
ショウビズに生きる女としての心意気と立ち振る舞いが板についていますね

一方のクゥクゥはそれがよほど屈辱だったのか、「可可は作ってないデス...」「誰も頼んでまセン!!」と猛反発。

本当に仲良く喧嘩としか言い表せない。
この2人が互いを認め合ったとしても、この関係性は変わらないでいてほしいですね。


あと、すみクゥとは関係ありませんが、ライブステージの大掛かりな電飾+アプリ操作システムを一晩で組み上げるクゥクゥちゃんは何者なの?????????????????

千砂都とかのん、2人の月と太陽


千砂都とかのん。
片やかのんとの約束を果たす為に海を渡る覚悟で挑み、片や千砂都を激励する為に海を渡った。

かのんちゃんの力になれないなら、ここでダンスを続けていても意味がない」とまで言い切ってしまう千砂都。
かのんとの、そして過去の自分との約束を果たす為。
そして"弱い私"に決別する為にひとりで突っ走るも、ふとした瞬間に溜め込んでいたものが決壊してしまうような年相応の脆さもあり、彼女自身のストイックさを自分で支えられるだけの基盤は彼女にはまだありません。

そんな自分のキャパシティを超えてまでがむしゃらに走り続ける千砂都の元に、ライブイベント当日(※1)であるにもかかわらず駆け付けたかのん。
自分が失敗した時にいつも助けてくれた千砂都を「今度は自分が助ける番だ」といわんばかりに支え、激励します。

このかのんちゃんの何より凄い所は、「ダンス大会で優勝できなければ退学する」という事情を知っているのはおそらく恋だけであり、かのんちゃんは電話口で千砂都の機微を感じ取っただけに過ぎなかったところ。
ただそれだけで、ライブイベント当日に本州から離れた島から数時間かけ海を渡って励ましに行くかのんちゃんの愛の深さ、そして行動力には唯々感嘆の息が漏れます。

こうして互いに足りない部分を支え合い、尊敬し、尊重し合うこの2人は、どちらも「自分はかのん/千砂都に照らされるだ」と思っていた。
しかしその実はどちらも片方を照らす太陽でもあったのです。

もう.....

幼馴染最高最高最高最高最高最高~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!



※1 執筆当時はダンス大会とライブイベントは同日だと思っていましたが、ククちゃんの発言等から恐らくライブイベントはダンス大会の1日後だったと推測されます。 お詫びして訂正いたします
21.9.10 9:02 追記


最後に


オタクが頭を悩ませ続けた2週間、それに報いてくれるような回でした。
思わず6,000文字以上書いちゃいました。

感想本編が長くなり過ぎたのであとがきで軽く触れる程度になってしまいましたが、今回の挿入歌『常夏☆サンシャイン』も最高でしたね。
思ってた以上にリリックがかのちぃすぎた。
明るさの中に感じられる切なさがたまりません。

ちなみに私の推しであるすみれちゃんの初ステージでもありました。
自身の初ステージの印象がほぼかのんちゃんと千砂都ちゃんに持っていかれてしまうあたりもすみれちゃんらしくて良いですね。
あと振り付けですみクゥ絡みすぎね。ありがとう。

こちらも触れる場所が無かったのであとがきで話させて頂きますが、千砂都ちゃんが普通科に転科したことにより、OPやEDで(元)音楽科である千砂都ちゃんと恋ちゃんが普通科の制服を着て踊っていた演出がより一層深い意味を帯びてきた気がしますね。

これからも一切目が離せません。

そして今後は放送休止無しでノンストップ!
ヤッタ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
いや~~~~~~~~~~~~しんどかった...!
特に5話→6話の期間なんてもう.............................................................!

スパスタはそれまで基本的に問題提起から問題解決までをその話のなかで終わらせていたのに、いきなり退学届という核弾頭をオタクたちに落としてからの2週間空き。
個人的には2話→3話の3週間空きよりも辛かったです。
体感、アニガサキ11話→12話までと同じくらい長かった。

だとしたらアニガサキが長すぎるだろ


あといじめっ子のセリフがいちいち私に刺さるのでやめてほしい。
私が力で勝てなさそうな幼女を出すのもやめてほしい。


「友だち居ないの?」
「暗い子キラーイ」

↓私

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ウッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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