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掴み取ったスポットライト

こんにちは、ぽまえです

平安名、好きだ…

ということで、今回のnoteはTVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第9話の感想記事となっております。

前回(#9 君たちの名は?)の記事はこちら


先週、サブタイトル『チェケラッ!!』を見てギャグ回だろうなと思いつつ「オ、ラップ回か?」はしゃいでいたら、まさかの推しの当番回。

歓喜。

note記事上では書いたことが無かったと思いますが、私はラップ(HIP-HOP)が大好きです。

フリースタイルラップや音源のほか、ヒプノシスマイクなどの二次元ラップコンテンツも広く好んでいます
(志人, Creepy Nuts, Bad Ass Templeなどが特に好きです)

ラブライブ!×ラップ というだけで垂涎モノなのに、加えて推しの初センター楽曲…

大歓喜。

さて、今回の感想はそういったところも含めて読んで頂けると嬉しいです


リエラップ


私大歓喜のシーン。
Liella!メンバーが代わる代わる各々のラップを披露していきます(葉月氏を除く)

・澁谷かのん's rap
かわいい。 それに尽きる。
オーバーサイズなパーカーにキャップといったTHE ラッパーな格好は実際かのんちゃんが一番似合うと思います
あと伊達さんの演技が凄い
訥々とした歌い方や震え声に「本当にこれで合っているのか?」という自信のなさが表れていてすごく自然です。

・嵐 千砂都's rap
かわいい。またもや。
ストリートカルチャーに理解のあるちぃちゃん。
ラップスキルを磨けばLiella!の中で最も光りそうな人材。
ダンスもラップも1人でこなす、ひとりストリート人間になって欲しい
なんならDJも出来そう
あとラップとは関係ありませんが、いきなりあの狭い空間でウィンドミルをキメるのかなりクレイジーだ クレイジー嵐だ

唐可可's rap
もう...大好き。 リピートが止まりません
今まで中国語ラップというものはあまり聴いてこなかったのですが、クゥクゥちゃんのラップが耳障りも良く興味が出てきました。
私は中国語が分からずほぼ音でしか認識できていないので正確な判断ではないかもしれませんが、現状Liella!で最もラップ歌唱スキルがあるのはクゥクゥちゃんだと思っています
強弱をつけて音韻を分かりやすくしているので聴いていて気持ちが良い。
尚且つ即興スキルもあるので、本当に「中国語なのでラブライブ!の予選に使うには尖っている」という部分しかマイナスが無い
今後クゥクゥちゃんのラップ楽曲が出ることを切に願っています。

平安名すみれ's rap
今回の主役。
即興スキルが高い
しかし「クゥクゥに自身のスキルを侮られて仕方なく」という低めなテンションからのスタートなので自然と淡々としたフロウで歌わなければならず難しそうでした。
ビートに乗り切れていない印象もあり、このシーンを観た時は失礼ながら「ペイちゃん(すみれ役声優さん)はまだラップ慣れしていないのかな」と感じていました

が、しかし『ノンフィクション!!』を聴いて。
すいませんでした。
平安名すみれのラップは最高です。
(詳細な感想は"ノンフィクション!!"の段落に続きます)

平安名すみれが歩んできた道


ラップスキルを買われ、遂にセンターに抜擢されたすみれ。
人生を通して追い求めていたスポットライトを眼前に、努力を惜しまず練習に励みます

センター...
私が。
私が...!
私が!!

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しかし、聞こえてきたのは周囲の苦い声。
今まで成功体験を積んでこなかったことも災いし、深くダメージを受けその場から逃げ出してしまいました

そして極めつけに、可可が秘めていた事情を知ってしまい、自らセンター辞退を申し出ます。

すみれが練習しているさまを覗き見し、既にすみれの努力を認めていたクゥクゥは「(すみれが)センターをやるべきデス!」「同情なんかではありまセン!!」と引き留めますが、そんなクゥクゥの心情を知らないすみれはやはり同情されていると勘違い。

しかし尚も詰め寄るクゥクゥに、遂に...

勝たなきゃいけないんでしょ!!

あんた、絶対勝たなきゃいけないんでしょ...?

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クゥクゥを想う気持ちが決壊してしまい、泣きながら校舎の外へと逃げ出します。


このセンター辞退という選択には勿論トラウマや責任・プレッシャーから逃れたいという思いもありますが、根底にはクゥクゥを、ひいてはLiella!を想う心があります

ふだんの自信家なすみれであれば、周りからの苦い声やクゥクゥの事情などの向かい風に吹かれても「やるしかないったらやるしかないわね!」と奮起しそうなもの。
しかし、いつも着けていた"ショウビジネスに裏付けされた自信"という仮面が剥がれ、隠されていた平安名すみれの素顔、その脆さが遂に露呈してしまいます

クゥクゥやLiella!のことを想えばこそ、「自分では成功を掴み取ることは成し得ない」と諦めてしまう。
自分のせいで可可を故郷に帰す訳にはいかない」と自分を追い詰めてしまう。

こんな、こんな哀しいことがあるか。


そして、校舎外へと逃げたすみれを他メンバーを振り切る速さで追ってきたクゥクゥ。
「勝たなきゃいけないんでしょ!?だったら...!(私がセンターを辞退した方がいいでしょ)」と言うすみれに対し、「確かに私は絶対にラブライブ!で勝たなければいけない。 だから、その為に貴女がセンターが良いと言っているのだ」という自らの想いをストレートに伝えます こういったストレートなところがクゥクゥちゃんらしくてとても良いですね。

そんなストレートな想いを受けて尚、すみれはクゥクゥの言葉を「同情」「仕方なく」「可哀想だと思われて」と勘違いしたまま。
長年積み重ねてきた失敗体験に基づくすみれの自信のなさと、今までのクゥクゥとのコミュニケーションの形が仇となってなかなかクゥクゥの想いが伝わらないもどかしさが†オタクの身を焦がす†

しかし、ここで折れないのが唐可可、その女。
どれだけ勘違いされようとも、拒絶されようとも、ストレートに、ただ真っ直ぐに自らの想いを伝え続けます

可可が貴女に任せたのは、貴女が相応しいと思ったからデス
練習を見て、その歌声を聴いて、Liella!のセンターに相応しいと思ったからデス
それだけの力が貴女にはあると思ったからデス

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だから受け取りなさい」──────
そう言い、取り出したのはすみれ色に光るティアラ

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遂に。
クゥクゥの真っ直ぐな想いが、遂にはすみれの心を融かしました

しかし、すみれが受け取ろうとした矢先、ティアラが風に襲われ飛んでいってしまいます。
それを必死に追いかけるすみれ。

届いて...
届いて.....!

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またも運命が遠ざけようとするティアラをすみれが自ら掴み取った意味。
それを考えただけで涙が出ます

本当に、本当に素晴らしい演出。

可可「Liella!のセンターとして、恥ずかしくないステージにしてくだサイ!」
すみれ「当然でしょ、誰だと思ってるの...!」

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第1話での「私を誰だと思ってるの!?」がまさかこんな形で回収されるとは思ってもみませんでした。

ボロボロ・ボロ泣き

ノンフィクション!!


推しが掴み取った、初のセンター曲。

またラップへの感想から始まりますが、『ノンフィクション!!』のラップパートは即興ラップのシーンと同じくlowなフロウ(激ウマ)で、クゥクゥの分かりやすい歌い方などとは対照的にフラットなラップ。
ですが、韻に分かりやすくアクセントを付けずとも雰囲気を演出し、楽曲全体を映えさせるフロウで聴き心地に文句の付け所がありません。

今回、「『ノンフィクション!!』ってラップ曲なの?」といった意見もよく見られました。
たしかに"ラップ曲"と銘打つと韻!ノリ感!みたいなイメージを想起しますが、HIP-HOP楽曲が全てコンスタントに韻を踏み続けるようなもの...という訳ではなく、こういった構成のHIP-HOP楽曲も多くあるんですよね。
(前提としてプレ予選の条件が「楽曲の中に歌唱法としてのラップを取り入れろ」というものなのでそもそも"ラップ曲"でも無いんですが)

しかし、もしかしたらFullではもっとバチ・バチバチなラップが盛り込まれている可能性も。
Full音源が本当に楽しみです。


そしてラップパート後のかのん→クゥクゥ→千砂都→恋のソロパート。

各々の挑発的で挑戦的な表情が最高です。

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表情にリップがこれでもかと映える映える。

そしてサビで一気に勢い付き、ディープで大人な雰囲気が加速します

振り付けが、ヤバイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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Liella!1stでこの曲を観たら俺は、俺は・・・・・・・・・・・・・・・・


ステージが終わった後、ティアラを頭から外しクゥクゥに礼を述べるすみれ。
ここでティアラを外したのは、「ずっと主役を掴み取れなかったこれまでの平安名すみれ」からの感謝を伝えたかったのだと私は解釈しました。

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最後に


2度目の推し当番回。
垣間見えた脆さ、弱さ。
そして初センター。
加えてラップ。


全てが最高の回でした

それと、サブタイトル『チェケラッ!!』。
「このタイトルからこんな話出してくるんじゃないよ」と思いましたが、よくよく考えてみると、「Check it out!!」と表記すれば今回に完璧に合ったタイトルになるんですよね。
こういったダブルミーニングや仕掛けが上手い...!


また、Creepy Nutsの『スポットライト』という曲が平安名すみれすぎると私の中でたいへん話題になっておりますのでもしよろしければ聴いて頂けると幸いです



やはりラブライブ!×ラップは最高です。
今後もどんどんお願いします。
たとえばオートチューンをバリバリに掛けたりして今風のラップ楽曲とかやってみても面白いと思うんですよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お願いします、ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


私事ですが、「センターを掴み取れ」というコンセプトの生誕祭イラストを描いた直後に実際にセンターを"掴み取る"回が来て嬉しかったです。



平安名、好きだ..................................!!!!!!


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