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絨毛検査と染色体検査②

子宮内容除去術(流産手術)の1週間後から、
続々と結果が出てきた。

術後の検査
11.03 子宮内容除去術
  ┗ ①病理組織検査、②絨毛検査を実施
11.24 ③流産胎児染色体検査
11.27   ④染色体 Gバンド法

①病理組織検査

赤ちゃんを育てている絨毛があり、血流がいいかどうか、赤ちゃんに問題があるのかどうか、感染があったのかなどの原因を調べる検査。

◆結果

絨毛には軽度の間質変性が見られるが、形態異常等はなし。結論、問題なし。



2週間後
絨毛検査の結果が出た。

②絨毛染色体検査(POC)

手術で絨毛(赤ちゃんになる細胞)を取り出し、染色体の数と形態を詳細に調べる検査。

◆結果

23対 合計46本の染色体だったか?
→問題なし。

5番染色体が、2本のうち1本の長さが
やや短い!

染色体で片方が短くても、もう片方が長かったら問題ないそうだ。私達の場合はそれがなかった。

流産は、染色体が3 本のトリソミー(trisomy)である事が多いそうだ。片方だけ短い例は稀な事らしい。

…ということは、不均等転座の疑いがある。

不均等転座とは、
夫婦のどちらかが染色体均衡型転座保因者の場合、受精卵での染色体不均衡が生じやすくなり,流産を繰り返すことがある。


そんな訳で、不均等転座を調べるため、染色体Gバンド法 という検査をやる事にした。夫婦共々、採血をした。

④染色体Gバンド法

ギムザ(Giemsa)染色で染色体の欠失、転座などを判定する基本的な染色体検査法である。 採取したリンパ球の分裂中期細胞を標本上に展開し、蛋白分解酵素であるトリプシンで処理した後、ギムザ染色し、濃淡に染め分けられた一定のバンドパターンから染色体の分析を行う。


◆結果
夫婦共々、染色体異常なし。

最後に…

今回やった検査の金額
┗11.24 流産胎児染色体検査 ¥66,000
┗11.27    染色体 Gバンド法 ¥385,00×2

まとめ

今回の妊娠できた子は、1本だけ短いという珍しいタイプの染色体異常だった。単純に「おしい!」っていう感想だった。

ちなみに今回の検査で赤ちゃんの性別も分かりました。“染色体XYの男の子” だったそうです。



今回の検査を通し、まさか染色体まで調べる事とは思わなかった。悲しみよりも「勉強になったなぁ」という感じです。

ぜんぜん「おしい!」ではないけれど、たった1本の染色体で人が出来るか出来ないかが分かれてしまう…。人が生まれるために、たくさんのことが全て完璧に合致して生命ができるんだな…て、しみじみ思った。


おかゆちゃん(妊娠した時に付けてた名前)が残してくれたメッセージは、思った以上に大きく、私達夫婦にいろいろな事を考えさせられ、学ばされ、成長させてくれた。

はじめは今さら調べても…という気持ちだった。
でも今は調べて良かったなと思える。

スッキリしたいために何万もかける意味って…と思う人もいるでしょう。(私もそう思った)
でもそれがあったから心の整理ができたし、
次に踏み出せる。

そう思えた。

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