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外国語報道を読む

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日本語で書いていないから知られていなくても、海外の話を外国語で読み取ると違う何かが見えてくるかもしれない。著者が読んでいる東欧・中東の新聞の感想集。当方、政治学などの専門家でない…
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2022年11月の記事一覧

(外国語報道を読む)ポーランドにミサイル着弾。ロシアかウクライナか?

十一月十五日火曜日にトラクターが爆発し、二名がなくなるという事件が起きた。どうもルブリン県のフルビェシュフ郡プジェヴォドゥフ村(Przewodów)という所であるようだ。ポーランドのほぼ最南東部に位置する。確かに報道されているようにウクライナとの国境に近く二名が亡くなったようだその爆発の原因といえばロシアのミサイルが落ちたことであるとされている。ただし、同紙の情報源はポーランド政府の調査ではなくAP通信のによるものらしく、ポーランドの独自の調査で判明したものではなさそうだ(L

(外国語報道を読む)ボスニアの大ムフティー、イスタンブールのテロでトルコを励ます

十三日に起きたイスタンブールのイスティクラル通りの繁華街で起きた爆発事件はクルド系団体やイスラム教武装勢力からの追悼が出されるなど、国内外に衝撃を与えている。自由ボスニア通信(Slobodna-bosna.ba)によればテレグラムを通じ、同国の大ムフティー(Reisul-ulema)であるフセイン・カヴァゾヴィチ氏からも追悼のコメントが出されたという。 あなた方は一人ではない 大ムフティーの歴史背景 ボスニアはかつてオーストリア・ハンガリー帝国がベルリン条約に従い同地域

(外国語報道を読む)トルコ政府 イスタンブールでの爆発はPKK・PYDによる攻撃と発表

https://www.kurdistan24.net/kmr/story/61396-Soylu:-Kesê-bombe-daniye-hat-desteserkirin イスタンブールのイスティクラル通りの繁華街で13日に爆発が起きたことは記憶に新しい。本日トルコのスレイマン・ソイル内相はKurdistan24の報道によると「我々の調査では犯人はアイン・アル=アラブ(コバニ)からアフリーンを経由し、トルコに入国したと見られている。爆発物を設置した犯人はイスタンブール警察

(外国語報道を読む)ハンガリーにとってテュルク評議会は平和の集い

オルバーン首相はサマルカンドにてテュルク評議会を「平和の集い(békefórum)」として見ていると発言。また、「欧州ではウクライナの平和を望む声は緊張関係を悪化させようとする人々の声よりも静かではないか」とも発言したとのこと。また、テュルク評議会のメンバーはトルコの食糧危機などの調停活動においての活躍に大きな感謝を送ったとされる。 ハンガリーはテュルクなのか?? ちょっと待て。テュルク評議会においてハンガリーはオブサーバーという立場を占めるが、言語の知識があるものならば

(外国語報道を読む)イーロン・マスクがエスペランティストをツイッターから追放する

イーロン・マスク氏による混乱がエスペラント語の使用者であるエスペランティストたちをツイッターから追い出すのではないかとタイトルが付けられた同記事だが、確かにツイッターを買収して以来、ツイッターには日々大きな変動が起きているとは思う。 だが、この記事を読んでも理解できないことがある。今のツイッターに何らかの変化が起こった場合、エスペラント語を使う人々にどのような損害があるのだろうか?エスペランティストがツイッターに対して悲観すべきことは何だろうか? 私はツイッターの使用に何

(外国語報道を読む)チェチェン・イチケリア共和国首相ザカエフ「ウクライナはダゲスタンの独立も承認すべき」

QHAの報道によるとウクライナに独立を認められたチェチェン・イチケリア—ロシア連邦を構成しているチェチェン共和国ではなく、ドゥダエフ大統領が独立宣言した国家のチェチェン—のザカエフ首相が、ロシア国内のダゲスタン共和国の独立も承認すべきだと発言したらしい。 インタビューに答えるドゥダエフ初代チェチェンイチケリア大統領 ザカエフ首相が今回発言した内容の中で興味深いのは、イチケリア共和国がダゲスタンを独立させて、北コーカサス人民連合(Kuzey Kafkasya Halklar

(外国語報道を読む)ロシア、マウリポリでヒーターを配る。

い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!トルコ語のウクライナに関する報道なのだが… Kırım Haber Ajansıに報道されたところによると、マリウポリ市長顧問のペトロ・アンドリュシェンコ(Петро Андрющенко)によればロシア軍に占領されたマリウポリでロシアがヒーターを配っているらしい。ウクライナでは到来する冬の寒さとも戦わなければならない。 ところが、同誌によればロシアに占領されたマリウ

(外国語報道を読む)オイラト・カルムイク人民会議がカルムイク共和国独立宣言

「カルムイク共和国独立へ?」 〜ロシア連邦は瓦解するのか?新しい「ソビエト崩壊」がやってくる?〜 私たちは一九九一年以来、人生で二度目の同連邦の崩壊を見ることになるのだろうか?カルムイク共和国で「独立宣言」が登場。ただし、カルムイクの共和国議会で採択されたのではなくオイラト・カルムイク人民会議の活動家により草稿されたものらしいので公式にカルムイク共和国がロシア連邦の一員であることを止めるものではようだ。また、ヴラディミル・ドヴダノフ(Владимир Довданов)の