言語での数体系のちがい

検索の旅に出ました。

「星の名前って、アルなんとか、ってのが多いよなあ・・・」
と、前から思ってはいましたが、改めて思ったところからスタート。

「アラビア語 アル」で検索。こちらのサイトを発見。

>元来は「(自分とは異なる)向こう側の」という指示語でしたが、次第に定冠詞としての地位を確立しました。

なるほどねー。
語源好きなので、こちらの方のホームページには他にどんな記事があるのだろう?とホーム画面へ。そこで「 4×20+10+9=?」というタイトルを見つけて、なんだ?と思う。飛んでみよう。

フランス語での数の数え方が書いてありました。ちょっと長いけどコピペさせてもらってもいいかしら。

>>コピペ開始
「dix(ディズ=10)」「vingt(ヴァン=20)」「trente(トラント=30)」…「soixante(スワサント=60)」まで来れば、当然次の70は「sept(セット=7)」から推量して「septante(セタント)」となるのかと思いきや、突然「soixante-dix(スワサント・ディズ=70)」、すなわち「60+10」。

では次の80は「soixante-vingt(スワサント・ヴァン=60+20=80)」に違いないと信じていると、何と今度は掛け算が導入され、「quatre-vingt(キャトル・ヴァン=4×20=80)」。

う~む、では90は「trois-trente(トロワ・トラント=3×30=90)」とでも言うのかしら、などと予想するとこれまたハズレ。「quatre-vingt-dix(キャトル・ヴァン・ディズ=4×20+10=90)」と言うのだから恐れ入ります。99などと言おうものなら「quatre-vingt-dix-neuf(キャトル・ヴァン・ディズ・ナフ)」、「4×20+10+9」なんてことになるわけです。
>>コピペ終了

え、そんな数え方してたの?フランス語。すげーな。
記事の下のほうには
>>
さらに複雑な数体系を持つ言語に関しては高杉さんの『世界の言語の数体系』をご参照ください。アイヌ語で99は「(10-1)+(5×20-10)」、アランブラック語に至っては「20×(2+2)+5×(2+1)+(2+2)」なんだそうです(*_*)。
>>
なんてことも書いてあります。
もちろんその、高杉さんのサイトへ飛ばなければ!

69の言語について、数体系の複雑度順位をつけられています。日本語は最下位に近いです。つまり簡単ってことね。(古代日本語だともう少し複雑のようですが。)
いやー簡単でよかった。だから地球で生まれるときに現代日本を選んだんじゃないか?と思ったぐらい。

先ほどのフランス語を見てみると、19位。(http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/number/frenchj.html)

0から16まで、個別の読み方がありますね。
私は子供の時に、英語ってなんで11と12に別の名前つけてんの?と驚いたのですが、フランスじゃ16まで固有名がある。なんで16までなんでしょう?(まあその疑問はとりあえずよけておいて)

そのあと、17になると、10と7、のように言う。18は10と8。19は10と9。

20になるとまた固有名。
20、30、40、50、60は固有名があって、10の位の固有名と1の位で数える。21なら20と1、67なら60と7というように。

問題は70からですね。
70には固有名がありません。なので、これまで出てきた数で言わないといけない。ということで70は、60と10、と言うことにされたようです。
71は60と11。つまり60からの引き続きで、60と10、60と11、60と12、のように数えていくわけですね。

でも初めに書いたように、16までしか固有名はありません。17になると10と7と言いました。だから77は60と10と7という言い方になる。

そして80。
80は4組の20(4×20)だね、と言ってきた。なるほどそうくるか、嫌いじゃない。そこからは60の時と同様に、1から16を足していく。96だと、80と16=4組の20と16、となる。97になると、予想通り、4組の20と10と7、となる。

うーん、フランス語よ、キミはほんとのところ、60で終わりにしたかったんじゃないのか?70より上なんて数えたくなかったんじゃないのか?と思えてくるんですけど、この70以上のむりやり増設感。

でもこのフランス語でも19位ですよ。


1位のフリ語は、15進法だって!
「16個は15個と1個な」と数える。(サイトに個と付いているので、このへんもこの言語では大事なのかもしれない。よくわからないけど。)
で、30になると、「15個が2組な」(15×2)と言う。
31を言うのもたいへんだ。「15個が2組と1個な」でもよかろうに、「15個が2組と、3組目の15個はまだ1個目な」のように言う。
41になると「15個が3組と、4組目の15個はまだ1個目な」みたいな感じ。
だから、15、30、45、60、75、90の区切りはいいんだけど、100なんてのは全然区切りがよくない。100を言うには「15個が6組と、7組目の15個は10個目な」と言うことになる。

フリ語を使うなら15本指があるとよさそうだ。


2位のンドム語は、6進法だそう。
で、6のことをメル(mer)っていうんだって。ほほー。メルがいっぱい出てきてうれしいな。
18と36で固有名がはいってくるらしい。


いろんな数体系、見てると楽しいんだけど、きりがないのでとりあえずおしまい。

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