2019 東京学芸大学 推薦入試 E類教育支援専攻 カウンセリングコース 小論文 模範解答

 「悩みがあるが、誰にも打ち明けたくない」と思っている高校生について、周囲の人間は、この高校生が「誰にも打ち明けたくない」と思う要因を探るべきだと考える。なぜなら、悩みを打ち明ければ、悩みに対処する方法が見つかったり、悩みが解消される可能性があるのに、解決されるべき悩みを抱えながら「誰にも打ち明けたくない」と思うのは、矛盾するからである。したがって、「誰にも打ち明けたくない」と思う理由を探ることが必要だと考える。そこで、「誰にも打ち明けたくない」と思う理由として、大きく三つの可能性が考えられる。第一に、悩みを打ち明けられる信頼できる人間がいないことである。第二に、自分の悩みが共感されるかどうか不安だということがある。第三に、親や教師に頼ることなく、自分で悩みを解決したいと思っていることが考えられる。したがって、周囲の人間は以上の3つの可能性に対応することが必要だと考える。それでは、この高校生と具体的にどのように接するべきだろうか。

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