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『PoliPoli Gov』が進める政策共創|「第1期みやぎDXアイデアコンテスト」の事例

行政に声を届けるウェブサイト『PoliPoli Gov』では、行政と市民による政策共創を進めています。

その上で『PoliPoli Gov』は以下の3点に注力しています。

  1. 各事業者との丁寧な対話

  2. スピード感あるプロダクト開発

  3. データと社内知見を活かした、示唆に富む政策提言

今回は、宮城県「みやぎDXプロジェクト」において実施した、第1期 みやぎDXアイデアコンテストを事例に、『PoliPoli Gov』で行う政策共創がどのようなものなのか、より具体的にご紹介します。

「みやぎDXプロジェクト」とは?

「みやぎDXプロジェクト」は、宮城県による、さまざまな分野のデジタル化を推進するためのアイデアを幅広く募るプロジェクトです。

みやぎDXプロジェクト 紹介ページ のトップ画像

宮城県では令和3年4月に策定された「みやぎ情報化推進ポリシー」において、地域課題の解決に資するデジタル技術の活用を推進する方針が打ち出されました。

その「みやぎ情報化ポリシー」では「最適化による県民サービスの向上」「地域の課題解決と活力の創出」「デジタル化による働き方改革の推進」を通じて、誰一人取り残さないデジタル社会の実現を目指しています。

とりわけ「地域課題解決と活力の創出」を実現するため、地域課題の解決に寄与するさまざまなDX(デジタル化)アイデアを市民から幅広く募集することとなりました。

そこで、アイデア募集プラットフォームとして『PoliPoli Gov』を活用し、2期にわけて「みやぎDXアイデアコンテスト」を実施しています。

『PoliPoli Gov』における宮城県の相談ページ

第1期アイデアコンテスト優秀賞の表彰とプロセス

2022年7月から1ヶ月半実施したアイデアコンテストの中で、200件近くのDXアイデアが集まりました。

その中から輝くアイデアを投稿された方に「優秀賞」として、賞状と副賞「宮城県グルメ詰め合わせ」が贈呈されました。

宮城県は医療資源などが仙台圏に集中しており、地方には専門の産科や小児科がない所もある。妊婦健診に片道何十分もかかり、高速料金を払って行く場合もあり、出生率の低下や少子化に繋がっていると思われる。 医療過疎地域にこそ、仙台医療圏と連携した妊婦健診・乳幼児健診のデジタル化、周産期医療の遠隔診療の促進普及を望んでいる。安心して出産子育てできるまちが増えて欲しい!

優秀賞に選出された大内さんのアイデア

平等や公正を重視する行政機関との取り組みにおいて、優秀賞選出のために「優秀」を定義することは難しい側面があります。

しかし、優秀賞や副賞を設定することは、より多くの人が意見募集に参加したいと思える効果をもたらすとも考えています。

であればこそ、優秀賞の選定にあたっては可能な限り公正な基準を設ける必要があります。そのためプロジェクト運営に参画する事業者間で丁寧な対話を重ねました。

一つの基準になったのが「DX貢献度」。アイデアが持つデジタル化へのインパクトを、コメント内容を精緻に分析することで評価・判定しました。

「優秀」を定義することは困難を伴うことですが、丁寧な対話と分析によって、説明責任を果たすことができる基準を作り上げました。

政策提言書中間案を作成し、宮城県へ提出

第1期の意見募集終了後、そこから導き出されたデータやアイデアを取りまとめ、政策提言書中間案として宮城県に提出しました。
なお政策提言書の最終版は、第2期アイデアコンテストの結果を取りまとめた上で提出予定です。

政策提言書を提出するからには実際に行政職員の方々が「使える」データや示唆を含んだ提言書を作る必要があります。

優秀賞選定と同様、事業に参画する他事業者や宮城県担当者の方々とディスカッションしながら中身を詰めていくこととなりました。

完成した中間案の冒頭「【はじめに】デジタル化をしないリスクが問われる時代へ」は以下のような内容から始まります。

2020年から続くコロナ禍は、我々の日常生活に大きな影響を及ぼした。出社を前提とした業務、窓口対応を前提とした書類手続きなど、あらゆる社会生活の常識がくつがえり、感染防止対策のもとで非接触・非対面による対応が求められた。

行政においてもイレギュラーな業務対応が膨大に増える一方、露見したのはデジタル化の遅れだ。不要不急の来庁を避けるアナウンスを行っていても、書類申請などの窓口対応必須の手続きが避けられず、止むを得ない来庁。感染拡大の懸念がある中での外出に、住民からは不安の声も挙がっただろう。

現在、私たちは新型コロナとの共存フェーズに差し掛かり、コロナ以前の社会生活が復活しつつある。だが近い将来、次なる感染症に向けた対策が必至である。それだけでなく、地震や台風等の自然災害による行政機能の停止を避けることも同様で、デジタル化を踏まえた抜本的な改革は、今、待ったなしで進めるべき取り組みなのである。……

「みやぎDXプロジェクト」政策提言書中間案 より抜粋

続く政策提言書の目次は以下のようになっています。

【第一章】みやぎDXプロジェクト第1期アイデアコンテストの結果
・プロジェクト概要
・実施結果
・結果をもとにした分析
【第二章】県民の声をもとにした課題解決アイデア
・優秀賞アイデアの選出
・入賞作品実現ソリューション
 ・周産期遠隔医療システム
 ・デジタルクーポン
 ・ほ場水管理システム
 ・除雪ガイダンスシステム
 ・バーチャルホスピタル
【Appendix】入賞作品 全44アイデアのソリューション一覧
【おわりに】県民と行政が協力してつくりあげてゆく、地域社会のこれから

「第1回 みやぎDXプロジェクト」政策提言書 より抜粋

意見募集から得られる全体のデータと個別のアイデアの分析を併記しています。行政職員の方々が実際に政策づくりの現場で参考にできるよう、魅力的なアイデアを中心に構成されています。

提言書の作成にはPoliPoliの政策づくりのノウハウが活かされています。

PoliPoliは政治・行政どちらの領域でも「政策共創プラットフォーム」を運営しています。過去には「生理の貧困政策」や「特商法解釈変更」など成功事例も生み出してきました。

生理の貧困政策におけるPoliPoliの取り組み
特商法解釈変更におけるPoliPoliの取り組み

過去行った数々の政策提言・政策づくりで得られた知見を『PoliPoli Gov』でも活かし、質の高い政策提言をとりまとめることが可能です。

『PoliPoli Gov』が進める政策共創の取り組み

『PoliPoli Gov』では、これまでにないデジタル広聴の仕組みづくりを推進しています。

サービス開発をする上では、プロダクト開発はもちろんのこと、より多くの市民の方が広聴の取り組みに参加できる事業設計を心がけています。

そのためには今回の記事で紹介したような、優秀賞の選出や政策提言書の作成など事業自体にモメンタムを作る取り組みにチャレンジすることが必要です。

行政職員の方々はもちろん共同事業者の方、なにより市民の方々への説明責任を果たしながら、市民と行政による政策共創のハブとなるサービス開発に取り組んでいきます。

お知らせ|「第2期 みやぎDXアイデアコンテスト」実施中

現在、宮城県では第1期に引き続き、「第2期 みやぎDXアイデアコンテスト」を実施中です。

『第2回 みやぎDXプロジェクト』意見募集テーマ

以下の4つのテーマでデジタルアイデアを募集しています。

  1. 防災の困ったをデジタルで解決するアイデアを教えてください

  2. 教育の困ったをデジタルで解決するアイデアを教えてください

  3. 25歳以下の皆さん、身の回りの困ったをデジタルで解決するアイデアを教えてください

  4. 子育ての困ったをデジタルで解決するアイデアを教えてください

意見募集期間:2022年12月18日23時59分まで

あなたの暮らしはあなたのアイデアでよくできる。『PoliPoli Gov』が進める政策共創にあなたも参加してみませんか。