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GRIN Oneのご紹介

English version is here.

GRIN Oneは、優れたデザインと革新的な機能性を兼ね備えた65%メカニカルエルゴノミックキーボードで、キータイピングの世界に新たな魅力をもたらします。洗練されたデザインと快適な打鍵感は、スタイルとパフォーマンスを追求するユーザーにとって理想的な選択肢です。

GRIN配列

GRIN Oneは、一般的なキーボードとは異なる特別なキー配列であるGRIN配列を採用しています。この配列は、指の自然な動きを考慮した曲線を描いたエルゴノミックな配置ですが、一般的なロースタッガード配列を基準にしているため、独自の配列にも関わらず習得の難しさはありません。これにより、よりスムーズで迅速なタイピング体験を実現します。

grin one prototype

ケースデザイン

GRIN OneのケースはGRIN配列の曲線を生かしたエレガントなデザインです。使用する素材にこだわっており、MJF3DプリントのPA12(ナイロン12)のケース部分を基本として、バンパーおよびボトムプレートは金属(銅、真鍮、ステンレス)またはアクリルプレートが選択可能です。

grin one prototype

金属プレートにより、重量感と剛性を増し、3Dプリントケースによく見られる不安定さを解消し、安定感のある使用感になっています。銅プレート版では総重量が1.5kgあります。
異素材を採用し曲線を強調した高級感のあるデザインはユーザーの所有欲を満たします。

grin one prototype

マウント方式

grin one prototype

GRIN Oneはデザインだけでなく、キーボードとしての機能性にもこだわっています。独自のガスケットリーフスプリングマウント方式を採用しています。これは既存方式に改善を加え柔らかさ調整機能を持たせた方式です。

リーフスプリングマウント方式は、スイッチとケースを板バネを介して接続することで、柔らかい打鍵感を実現する方式です。ガスケットマウントに比べて設計上より柔らかくすることが可能ですが、以下の点に留意する必要があります。

リーフスプリングマウントの改善点:

1.キーボード内のスプリングが振動しやすい

振動はノイズ音につながり、底打ち時の不快感が増します。
⇒スプリングによる振動をダンピングするために、ポロンガスケットで振動を抑え込むようにしました。

2.柔らかすぎ、タイピングのリズムが取りにくい

適度な底打ち感はタイピングのリズムを保つ助けになりますが、柔らかすぎるとリズムが取れなくなります。残念なことにキーボードの柔らかさの好み
は十人十色です。
⇒リーフスプリングを採用しながらも、幅広いニーズに対応するために、柔らかさ調整機能を設けました。詳細は後述します。

3.打鍵位置によって柔らかさが異なる

周辺をスプリングで支えるリーフスプリングマウントは構造上、打鍵位置(キー)によって柔らかさが一定になりません。相対的に周辺は柔らかくなり、中央部は硬くなります。
⇒1.2mm厚の柔軟な基板を採用しているだけでなく、FEA解析を元に、基板およびスイッチプレートに適切なスリットを設けることで、打鍵位置に関わらず一定の感触が得られるようにしました。

FEA解析で基板とプレートの構造解析をしているところ

柔らかさ調整機能

図の通りスイッチが取り付けられた基板は、アッパーケース(黒色部分)にポロンガスケットを介して押さえられています。
一方、基板はリーフスプリングを介してケースに取り付けられており、取り付け部分はワッシャーとねじで取り付け高さを変えられるようになっています。

最もソフト
最もハード

最もハードは図を見て分かる通り、取り付け部分は高い位置になりますが、基板はアッパーケースに押さえ込まれており、リーフスプリングは常に上向きの力が掛かった状態になります。ハードな設定ではこの上向きの力で打鍵の衝撃を押し返すため、打鍵感が硬くなります。GRIN Oneはプレートを入れ替える事無く、ワッシャーの位置を入れ替えることで、手軽に4段階の硬さ調整が可能です。

販売価格

本体

銅プレート(サンドブラスト+クリア塗装)セット  37,000円
真鍮プレート(サンドブラスト+クリア塗装)セット 37,000円
ステンレスプレート(光沢)セット         37,000円
アクリルプレート(赤/緑/青)セット         29,000円
※選択肢はバンパープレートとボトムプレートの素材です

オプション

MODキット                     1,500円
ソレノイドキット                   2,300円

※価格は送料を含みません。

本体内容

  • はんだ済み基板 (XIAO RP2040、Cherry MX対応ソケット含む)

  • FR-4スイッチプレート

  • アッパーケース(3Dプリント)

  • ボトムケース(3Dプリント)

  • トッププレート(マットブラックアクリル)

  • バンパープレート(銅、真鍮、ステンレス、アクリル)

  • ボトムプレート(銅、真鍮、ステンレス、アクリル)

  • ポロンガスケットフォーム

  • ねじ

  • ワッシャー

  • スタビライザースペーサー(1.6㎜スタビライザー用)

MODキット内容

  • スイッチフォーム(Poron)

  • 3Uスタビライザーワイヤー

  • 静音・制振テープ(アルミ、ブチルゴム)

  • フレックスカット用シール

ソレノイドキット内容

  • 基板

  • ソレノイド

  • トランジスタ

  • MOSFET

  • 抵抗

  • ダイオード

  • 2Pコネクタ

  • 3Pコネクタ

  • ケーブル

  • ねじ

※はんだ付けが必要です

販売価格

※価格は送料を含みません。

本体

銅プレート(サンドブラスト+クリア塗装)セット  37,000円
真鍮プレート(サンドブラスト+クリア塗装)セット 37,000円
ステンレスプレート(光沢)セット         37,000円
アクリルプレート(赤/緑/青)セット         29,000円
※選択肢はバンパープレートとボトムプレートの素材です

オプション

MODキット                     1,500円
ソレノイドオプション               2,300円

販売方法

 出荷時期を設定した受注生産を行います。概ね受注から出荷まで2か月程度を見込んでください。購入時の出荷見込みは商品ページに記載するためご確認の上、購入して下さい。製造時期によって小さな仕様変更を予告なく実施することがあります。

 今回、MJF(マルチジェットフュージョン)方式による3Dプリントや、3㎜厚金属板のレーザーカットという、とてもチャレンジングな製造方法を選んだため、利益度外視にも関わらず自作キーボードとしてはとても高価になってしまいました。ただ、とてもこだわって設計したので、GRINを常用されている方や、強く興味がある方にとっては、間違いなくその価値があると思います。

販売サイト

日本国内向け販売サイト
https://grin-keebs.stores.jp/
海外向け販売サイト
https://grin-keebs-intl.stores.jp/

スケジュール

5月上旬 最終レビュー版を製造
 →5月22日から順次製造に入っています
5月下旬 レビュアー募集※7月中旬出荷
 →今ココ
6月下旬~7月上旬 7月下旬 受注開始
出荷リードタイムは1.5 2か月程度

And more...

今後さらに隠されたGRIN Oneの機能を公開していきます。

Special thanks 私の相談相手の方々
Video & Support by Keeb Taro.
Photo by imrogfada.

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