マスクでマスクする

今、どこの薬局やコンビニに行ってもマスクが売っていることはほぼありません。毎年3−5月ぐらいはマスクが必須のヒノキ花粉症勢としては辛いです。

単純に生産が追いついていないことやマスクの供給の優先順位(医療機関など)があることなどが原因が考えられます。

入荷するとしても、入荷日を張り紙などで宣伝してしまうと、それはそれで混乱を招くことになるので、常に入荷未定の文字が店頭に貼られています。

そんなマスクですが、英単語の勉強をしていたときに面白い意味があることを知りました。どの辞書でもいいのですが、意味を引いてもらえるとわかると思います。とりあえず、個人的にいつも愛用させていただいている英辞郎 on the Web では

mask [mǽsk]
名詞
1.マスク、覆面、仮面、覆い隠すもの
2.美顔用パック
3.《コ》マスク◆《1》ビット単位の処理(ビット列の一部抽出など)のために使われる補助的なビットパターン。「ビットマスク」とも呼ばれる。《2》ビットマップ画像の処理(透過処理など)のために使われる補助的なビットマップ。「イメージマスク」とも呼ばれる。
他動詞
1.~を仮面で覆う
2.~を隠す
自動詞
1.マスク[仮面]をかぶる
2.本性を隠す

主に名詞としての意味で使うことが多い mask ですが、mask を動詞として使うと、仮面を被るという意味と隠すという意味があります。

この隠すというのは、物理的に何かで覆われているという意味ではだけではなく、心理的に覆われている、つまり、(感情を)隠す、という意味もあります。

確かにマスクをすると色んなものを隠すことができますよね。

口の部分をマスクをすると顔の半分ぐらいは見えなくなります。そうすると、どんな顔なのか(顔の雰囲気)がわかりにくくなります。真のイケメン or 雰囲気イケメンなのか、素が出来てる or 詐欺メイクなのか判別が難しくなります。表情はまだわかります。

サングラスをして目の部分が見えなくなると、顔の半分を隠しているという意味では口をマスクしている状態と違いはありませんが、いつもより怖く見えます。「目は口ほどにものを言う」という諺でもあるように、目を見てその人の感情を判断しているのに、そこを隠してしまうと、おそらく相手がどのような感情なのかわからなくなるんですね。

人は基本的に感情の動物なので、感情がわからないということは恐怖と感じるのだと思います。ヒトみたいな感情表現をする動物(ネコ、イヌなどなど)は、ヒトに人気があるんだと思います(個人的にセキセイインコや文鳥が好きです)。この感情表現に加えて、音声でのコミュニケーション(会話)やスキンシップがあるとより可愛く思えます。話が脱線しましたが、人に好かれる人(もしくは信頼される人)ってコミュニケーションの種類が多いということが関係しているのかもしれませんね。

こう考えると、サングラスをすることも広い意味で「 mask している」と言うことができそうです。

あまり日常では見かけませんが、フルフェイス(マスク+サングラスも含む)になると不気味に思えてしまいませんか。フルフェイスのマスクを装着するのはエンターテイメントであることが多いので、怖くはありませんが、全く素性の知らない人がフルフェイスだと相当怖いと思います。


色んなことを上手く考えることができますね。mask という単語にこの動詞の意味を付与した人のセンスを感じました。


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