見出し画像

想い出の品々 その10

ひさびさの押入れ発掘結果報告。小学生の頃、かなりハマったもの。

「電子ブロック」だ。(正確に言うと我が家にあったのは姉妹品の「電子ボード」)

当時はテレビゲームなんてものはなく、それどころか遊園地やデパートの屋上のゲームコーナーに行っても、極めてアナログなものしかなかった。

パチンコとかスマートボールを子ども用にアレンジしたものが一番身近なものだったけれど、道路がクルクルと巻かれた布上に描かれていて、手前にセットされてるクルマの模型をハンドルで動かして道路をなぞるドライブゲーム(解りにくっ!)も大好きだった。専用のシートに身を沈めてハンドルやシフトレバーを操ることは、子どもにとってはクルマ運転の模擬体験。何度も何度も(親にねだって)10円玉を投入したものだ。

一方家庭で遊ぶものと言えばゲーム系は専らボードゲーム。バンカースとかモノポリーとかの定番的ゲームは勿論、一箱にダイヤモンドゲームとか数種類のゲーム盤が入ったセットものとか。

野球盤やサッカーゲームは出始めって感じで、友だちの家に遊びに行ってやらせて貰う程度だった。

あ、忘れちゃいけない!将棋やチェス、チェッカーは当然やってたっけ。将棋も本将棋だけではなくハサミ将棋とか軍人将棋とか。

ちなみにオセロはその時点ではまだ発売前だった。

そして、その中でも異質だったのが件の電子ブロックなのだ。

ちなみに見出しの画像には、関係ない類似のものが一緒に入ってしまっていると思う。多分、単品のゲルマニウムラジオキットとかだろう。

画像に品番が映り込んでいるが、これはSRシリーズ。1968年に発売されたもので30回路を楽しめる。

設計図が同梱されていて、その通りにブロックを挿し込んで行けば出来上がり!という専門知識の欠片も必要のない「おもちゃ」だったけれど、プラモデルとは異なる達成感があって、子ども心はくすぐりまくられていた訳だ。

現在では、実習用教材として販売されているらしい。少し前に復刻版が「大人の科学」から出たようだが、今や全てがソールドアウト状態。

今時はPCで同様のことが出来るのだろう。簡単なプログラムを組んで想定通りに動くかどうか試してみる。動けばそこには達成感。これは将に電子ブロックで遊んだ時と同じ感覚だ。

我が電子ボードは子どもに引き継ごう。きっと喜んでくれると思う。果たして何通り出来るかな?