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真夏の怪談最強選手権2021

真夏の怪談最強選手権開催です!!!!!!!!!!!!!!!

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この素晴らしいフライヤーは藤平さんが作ってくれました!素晴らしい!!    本当にありがとうございました!!!!!!​



最終的に9人の方に怪談を披露していただきました!みなさんそれぞれ個性があって本当に素晴らしかったです!!!やっぱり怪談は最高!!!

そして数人の方から台本をいただいたので、ここに載せたいと思います。

みなさん、是非見ていってください!!!!!!!!!!



七億さんの台本


小三の頃、下校中、Aがブロック屏の上に放置されたビールの空き缶を見つけた
まだ中身が少し入っていて、面白がって別の一人にかけようとしたが、うまくよけたせいで後ろの塀に少しかかる
気にせずその缶を蹴って進むA、僕は家が違う方向にあるので少し先で皆と別れる
次の日、変な男に絡まれたという話を皆から聞く

Aたちが信号待ちをしていたら、スーツの男に声をかけられた
Aが塀にかけたビールはスーツ男のものらしく、ビールを無駄にしたAたちにひどく怒っていた
1時間近くお叱りを受けた
途中で女が一人増えて、塀に寄りかかって横で男を待っていたが、女に小銭を渡して買い物に行かせたあと、結局30分くらい説教を続けた
学校にちくられたくなかったら、俺がいいと言うまで毎日この時間にインターフォン押して謝りにこいと言われた

昨日はお前もいたんだから謝罪はお前も一緒にくるべきだ、と皆が主張する
僕は行きたくないので一人でこっそり下校した
次の日責められつつ話を聞く

昨日結局みんなも謝罪に行きたくなくて、スーツ男の家の前を通らないよう周り道して帰ろうとした
しかし何故か見つかり、男の家の前に移動してまた男の話を聞かされる
しかし今回は男は全然怒っていなくて、自分の好きな話をぺらぺら喋っているだけだった
男は虫が好きで家で何百匹も飼っているらしく、カミキリムシやカマキリを何匹か持ってきて見せてくれた、持たせてくれた
よくわからない話の流れでマイ工具箱を持ってきて、ペンチで細長い角材をにぎり潰すのを見せてくれた
また1時間くらいで返された

今回でみんなの男に対する印象がかなり変わったらしく、口を揃えて案外いい人だった、お前もくれば良かったのに、と言う

僕は絶対に行きたくなかったので、また早く帰宅する
気持ち悪いものが進んでいる予感がして、一日中もやもや

三日目四日目も男は虫や工具の話をするばかりで、ビールのことなど忘れてしまったかのように親しげにAたちとおしゃべりをしていた
次の日、みんなに話を聞く
昨日スーツ男のウチを訪ねると、少し待った後、不機嫌そうな顔で男が出てきた
Aらの顔を見て、今日で終わりでいい、もうくるな、とすぐに返された

僕がその日の帰り際Aがビールのかけた塀を見ると、その部分が少し変色しているような気がした



はげめがねさんの台本


改めましてどうもこんばんは、はげめがねです。

私のことを知ってる方はよくご存知だとは思うんですが、私は都会に行くまでにはかなり時間のかかるような、ど田舎に住んでいます。

そんな中でもこれからお話しするのは、私が住んでいるより更に山あいの町に、仕事で行った時のことなんですが、

まあ田舎暮らしだと移動は必然的に車になってしまうので、そうなると決まって困るのがお手洗いになります。

最悪なことに、その日は仕事の途中にどうしてもお手洗いに寄りたくなってしまって、、

でも山間部なので止まれるような所が全然ない。

民家はチラホラ見えるんですが、流石に見ず知らずの土地で「お手洗いを貸してください!」とは言えないですし、

かと言ってその辺で立ちションでもしていて仕事相手が通りかかったりでもしたらもっと最悪なことになってしまうなー、なんて考えてたら、

ちょうど目の前に「3キロ先、コンビニがあります」という看板が見えて来たんです。

ああ良かった、コンビニならお手洗いがある、と思って、そこに寄ることにしたんです。

そのコンビニは周囲に家もなく、街道の途中に「ぽつん」と建っていました。

私はかなり限界が近かったので、急いで駐車場に車を停めて、お手洗いを済ませました。

スッキリしてから手を洗いながら私は「ああ、そういえばお昼ご飯がまだだったな」とを思い出しました。

移動が長かったので、気付いたら午後2時頃を回ってしまい、お腹もだいぶ空いていました。

お手洗いを借りたのに手ぶらで帰るのもそのコンビニに申し訳ないですし何か買うことにしました。

コンビニの中は田舎だからか時間帯のせいなのかガランとしていて、最低限のライナップにちょっとしたお土産物が置いてある、いかにも田舎のコンビニって感じの佇まいでした。

買い物客も私以外に誰もいない、
店員さんが一人で品出しをしているだけでした。

仕事まではちょっとだけ時間もありますし、車でサクッと食べようかなとサンドイッチとコーヒーを買うことにしました。

最近はレジ袋が有料になってしまったので、買ったサンドイッチとコーヒーを手に持って自分の車まで歩いていると、5歳くらいですかね?男の子がいたんです。

場所はちょうどコンビニの角辺りに、一人でぽつんと立っているんですよね。

で、まあさっきも言った通り山あいのコンビニなので、建物のすぐ横が山になっていてちょうどコンビニの角が木の陰になって薄暗くなっているんですよ。

特に何かある所でもないし、なんでそんな所にいるんだろう?

お手洗いに行くことに夢中でいつからいたのか分からない、

しかも周りに親が見当たらない、

近付いてみたら何かブツブツ言ってるんですよ。

私は「どうしたのかな」と何も考えずに近寄ってしまった。

そしたら男の子が言ってるんです、

「ありがとうございます、ありがとうございます」って。

5歳の男の子がですよ?ありがとうございますって敬語で言いますかね?

私は少し面食らってしまって、しばらく横に立っていたんですが、まあ最近の子はしっかりしてるのかなーと思って、

「ボク一人?お母さんは?」と聞いてみたんです。

そうしたらさっきまでの喋りをピタッと止めてしまってそこからはずっと喋らなくなってしまいました。

私は放っておくわけにもいかないし、仕事までにこの手に持っているお昼を食べてしまいたかったので、どうしようかな?なんて考えていると、

後ろから大きな声がしたんですよ。

びっくりして振り返ると、バァーっと、誰かがこちらに向かって走ってくるんです。

誰かと思ってよく見ると薄着の若い女性が「ヨシくん!ヨシくん!」と呼びながら近付いてくる。

その人が言うんですよ「どこ行ってたのヨシくん!」って。

そう、その人は男の子のお母さんだったんです。

ああヨシくんって言うんだ、と思って男の子を見るんですが、怒られたからか目を背けてじっとしています。

その時は、ずいぶんと若いお母さんだな、と思ったことを覚えています。

「勝手に行っちゃダメじゃない!」と言ったかと思ったらすぐこちらを振り向いて、

焦った表情でこちらに謝ってきます。

「ごめんなさい!この子すぐどこかに行っちゃうんですよ。見ていてくださってありがとうございました。」

「いやいや、まあ、私は別に近くに居ただけなので、、、」と言って、取り敢えずお母さんが見つかってひと安心したんですよね。

それで、「じゃあねヨシくん」と言って私がその場を離れようとした時、お母さんが「あ!そうだ」と何か忘れてたみたいに言ったんで振り返ったんですよ。

「あ、そうだ!この子、何か言いませんでしたか?」って。

でもまあその時の私は、仕事までにこの手に持ってるサンドイッチとコーヒーを食べてゆっくりしたいので面倒になって「あーいや、特に何も言ってませんでしたよ。だからもうどうしたもんかなって困っちゃって」とテキトーに返事したんです。

「あ!そうですか!なんか、すみませんでした!」とお母さんも言ったので、軽く頭を下げて私は車へ向かって歩いて行きました。

お昼も車で済ませて仕事場に向かって走ってたんですが、走りながら何かが引っかかるんですよね。

でまあ、仕事も終わって帰りにまた同じコンビニの前を通りかかると、夕方だからかコンビニに何台か車が停まっていたんです。

ああ結構賑わっているんだなーこのコンビニ、と思って通り過ぎてから、ふとあることに気がついたんですよね。

ちょっと待てよ、この駐車場、私が昼に停めた時に私以外の車が一台も停まってなかったような、、、って。

もちろん店員さんのと思しき原付が1台前に停めてはありましたが、車は一台も無かったんです。

おかしいですよね?親子が車もなくこんなところに来られるわけがない。

コンビニの周りには家はないですし歩いて来る訳はありません。

だいたい、このお母さん今までどこにいたんだ?
コンビニのどこにもいなかったはずだけど?

お母さんがトイレにでも入っていて入れ違いになったのか?いやいや、そもそもお手洗いは一つしかないし私が入っていたから入れ違いになるはずがない。

それに、昼食を食べようと車に乗った時点でもう姿は見えなかったし、しばらく車から駐車場は見えていたけど昼食の間は車も人も来る気配はなかったはず。

そうなると色々疑問が湧いてきます。

まず、なぜあんなところに男の子はいたのか。

男の子の言っていた「ありがとうございます」とは何だったのか。

5歳の男の子の母親だとしたら随分若過ぎる、
本当に彼のお母さんなのか、

そして最後、お母さんが「この子、何か言いませんでしたか?」と聞いてきたのは何だったのか、

帰り道、運転しながら「あれは一体何だったのか」と考えてはみたんですが結局よく分からず、その日はずっと気味が悪いままでした。

今でも仕事でその地域へ行った時は例のコンビニを利用するですが、この事があってからはあまり長居はしない様にしています。

皆さんも山道を運転していて休憩をする際は、お気をつけ下さい。


暴力装置さんの台本


僕、今回どうしても優勝したくて何か恐怖体験はないかってわざわざ親族に聞いたんですよね
といっても、最近は祖父母が急に体を悪くしてしまったので通話をする機会自体は割とあったんです。だからちょっとした話題を振る感じで聞いてみて。で、あったんです。母方の実家は茨城にあって、これはその実家の隣に住む僕の叔父から聞いた話です。関係としては母の妹の夫なんで、血の繋がりはないです
僕の叔父は親族全員に騙されるっていう人怖系の恐怖体験もしてたんですけど、ちょっと生々しいのでやめておきます。割と波乱の人生を送ってきた人なんですよね
叔父は保険業を営んでいて、それなりに人の生死に関わるが絡んで来ることもあるらしいんですよ。たとえば、自動車保険なんかは田舎だと特に多いわけです。車を使っての移動が多いわけですからね。で、これは自動車保険に加入していたAさんという方の話です。

Aさんは群馬県在住の方なんですが、通勤の際にいわくつきの場所を通るそうなんです
なんでも、20年くらい前にバラバラの遺体が発見された峠道があるらしく、その場所は元々首無し峠と呼ばれていたそうです。嘘みたいな地名ですよね。正直、その事件自体も気味の悪い話なんですが、詳しいことはよく分かってないんですよね。だから、Aさんも娯楽のない田舎のちょっとした噂話程度に思っていたんです
で、東京へ出張に行ったAさんはだいぶ遅くに帰る羽目になったんです。流石に田舎の夜道ですから、ちょっと怖い雰囲気が漂っているわけですよ。だから、イヤホンを付けて運転していたんですよね。ちょうど首無し峠の中盤に差し掛かった頃、バン!バン!って音が聞こえるわけです。イヤホンの不調かな?って思って外してみたら、まだバン!バン!って聞こえるんです。音の出元はすぐ分かりました。真横から聞こえてくるんです。窓を叩いている音が重く響いてるようなんです。Aさんはビックリしてハンドルの操作を誤ってしまいました。ガードレールに衝突してもなりふり構わず峠を抜けようと、必死に運転して、バン!バン!という音にはなるべく意識を向けないようにしたんですね。Aさんが峠を抜けると、その音は鳴り止んでいたそうです

で、話はその翌日に移ります。叔父の元にAさんがボロボロの車に乗ってやってきて、今の話をしたそうなんです。正直疑わしいじゃないですか。酒でも飲んでたんじゃないか、居眠り運転でもしていたんじゃないかって。
でも、いたずらや芝居にしてはやけに手が込んでるんですよね。車の窓ガラス全面に血の痕があるわけです
ドーナツ型の円で、その形が何に見えるかって大きな目玉なんですよ。目の形をした血痕が車のガラスに何重にも張り付いていて、めちゃくちゃ気持ち悪かったらしいんです。Aさんも真っ青な顔でこのことを話すもんですから、叔父も流石に調べてみようと。首無し峠の方に出向いたわけです。
ただ、実際に首無し峠には行かなかったらしいです。そりゃそうですよね。あまりにも不気味ですから。だから、近くで畑仕事してるおばあちゃんに聞いてみたんです。「おばちゃん、昨日首無し峠で事故があったんだけど、何か知らない?」って。で、こう返ってきたんです。「あーまた事故があったんか。にいちゃんも首無し女には気をつけな」って。首無し女?ってなって。「首無し峠に首無し女が出るんですか?」って聞き返すと、「首のない女の人が車に乗ろうとしてるらしいわ。詳しいことは私にもよくわからんね」って。
ここからはAさんと叔父の推測です。恐らくですが、車に付いていた血の痕は、首や腕の断面なんです。首無し女は首や腕の断面を何回も窓ガラスに叩きつけて、車に乗ろうとしていた。Aさんとこれ以上考えるのはやめようってなって、結局それは人身傷害保険という自分や同乗者の身体に損害が発生した場合支払われる保険が適用されたんですけど、この話には少し続きがあります
叔父さんは僕に話す時こう付け加えたんです。実際首のない女を見たわけじゃないんなら、本当は頭と手は車の中にも入ってきてたんじゃないかって。もし首無し女を見た人がいるのなら、それは頭がないんじゃなくて、車の中に入ってただけなんじゃないかなって



俺風さんの台本


ちょつと、あー、あんまり怖い話思いつかなかったんで、あー、実話、あーなんですけどいいですか
僕の高校って隣町にあって家からかなり離れてて自転車で30分くらいかかるんですけど、
隣町は、あー結構歴史があって、200年くらい経ってる、あー、着物屋さんとかが、あー、記念館になってたりするんですよ、そんな古い建物が点在してて、面白いから毎日ルートを変えて登校してたんですよ、あーこんなとこに肉屋さんがあるーみたな 笑う で2年の時に偶然朝早く起きたんでだいぶ、あー、遠回りしようと思っていつもなら間に合わないような道を通ったてんです、あー、そしたらなんかめちゃくちゃでかい神社があって、まだ30分くらいあるしちょっと見に行ってみたんです。で鳥居を潜って、境内に入って楠の木とかで薄暗い参道を通って本堂に着いたんです ですごい綺麗で、300年くらい経ってるのかな、みたいな建物であー写真撮って見せよって思っていろんな角度で写真撮ってたんですけど、いつのまにかもうギリギリの時間になってて、その参道が結構長いんでショトカしようって脇の垣根をジャンプして、学校に登校したんです 
で、次の日の朝ですかね、なんか手首からチャプチャプ、なんか水が入ってるみたいな音がするんですよ でなんか、笑腐ってんのかって思ったんですけど、見た目も触っても違和感ないし、音だけするんです。でまあ学校に行ってペンを動かしても音がするし、移動する時も、ご飯食べる時も、キャッチボールする時も、その時キャッチボールが趣味だったんで放課後やってたんですけど、で数日経って、あー、朝起きてもまだチャプチャプ言ってるんでもういい加減イライラしてしまって、全部出してやろうと思ったんです で、どうせなら出来るだけ多くの人にかかるように学校の、教室の中でやろうと思って、筆箱にカッターが入ってるんで、あ、これならいけるなって でもう準備して、腕まくりとして、いざって思ったら
やめろーって、なんか変なんですけど言われた気がして、え、なんか守護霊でもいるの?そんなに言うならやめるわ笑と思ってやめたんですけど笑
静岡県平松市岡田のフラワーショップ平の裏の道にある浅間水龍という神社で、鳥居の右にある道を進んだ先に垣根、あー、が低くなっている場所があって、そこから入るとすぐ本殿なんで、そこから入ってください 歴史のある神社ですごくいいところです



ということで、以上が参加者の台本となります。

自分の企画でここまでやっていただけるなんて本当に嬉しいし、ありがたいです。参加者のみなさん本当にありがとうございました。

そして、一緒に司会をやってくれた藤平さん、本当にありがとうございました!!!!フライヤーから司会まで本当に助かりました。また一緒にやりましょう!本当にありがとうございました!!!!!

そして、キャスの録画も残ってるのでよかったら見ていってください。

また次回開催するときはもっといろんな人に参加してほしいですね。

ということで、真夏の怪談最強選手権2021はこれにて閉幕です!!

ありがとうございました!!!!!!!!!!!!


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