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BPM1000超えの聴ける雑音!国内Extratoneシーンのオススメ10選

Extratone(エクストラトーン)とは、超高速で歪んだキックを叩きつけまくる究極の音楽ジャンル。これ以上“速い”音楽ジャンルは存在しないため、最高峰のスピードに魅了されるごく一部のヘンタイが好む音楽なのです。褒めるなよ照れる。

音楽に合わせて手拍子する際、1分間のうちに叩けた回数がいわゆる「BPM」と呼ばれるものになります。ふつうの曲でBPM110~140程度、速い曲でBPM170くらいとなりますが、ExtratoneはBPM1000を超えたものを示します。あまりにも早すぎるので音同士が繋がってしまい「ビーーー」と言ったビープ音になることもしばしば。なんてかわいい。

多くの人からはネタ曲と言われがちなExtratoneですが、きちんと“聴ける”曲もあるということを世間に伝えたくて記事を書かせていただきます。
耳に優しい初心者向けのLv.1から、工事現場の音で興奮できる上級者向けのLv.4まで順に紹介していきます。

【Lv.1:本当にエクストラトーン?】
■Headache Animals(DJ Kurara)

▼BPM:1040
初心者向けと言いながらジャケットがすでに初心者バイバイですがまぁ聴いてってよ。「え、本当にExtratone?ちょっと早いJ-POPかなと思っちゃった」(バグってる)と言えるほど普通に聴ける名曲です。良く聞くと後ろのリズム隊がほぼドリルなのでエクストラトーンらしさを感じられるちょうどよい塩梅。

■Web 33,260.8(Kobaryo)

▼BPM:33260.8
今回紹介する記事の中では最速のBPM。その速さなんと3万超え!早すぎて逆にキックがベース音になるという奇特な曲。作者曰く「EDM」ならぬ「EXDM(Extratone Dance Music)」という新ジャンルとのこと。これは流行る(流行る)

■エクストラ×トーン(工事現場P)

▼BPM:8000
「エクストラトーン怖くないよ!」を老若男女に伝えるべく、可愛いボーカロイドの曲も紹介させていただきたい。ボカロ曲とはいえ、真っ向からExtartoneに向き合っているボカロPさんの曲なので安心・安全のBPM8000。

【Lv.2:まだ聴きやすいエクストラトーン】
■BPM=RT(t+pazolite)

▼BPM:1962
Twitterにて「RTされた数をBPMにして曲を作る」という、やばい未来が容易に想像できる企画の産物。皆そんなにExtratoneを求めていたなんて…早く言ってよーもぅ。のんきな曲調から徐々に不穏な音に変わる狂気、そして超加速して一気に上り詰めるジェットコースター感、最高です。

■OVERLOAD(DJ Myosuke feat. Filthy)

▼BPM:1140
全曲BPM1000 OVERという狂った名盤コンピレーションアルバムから一曲。
演奏不可能なスラッシュメタルといった異質なExtratoneです。多くの一般リスナーを振り払う開幕の出オチと、基本的にずっと続くブビビビビビビという音が気持ちいいくらいにエクストラトーンしている。

■Hello (BPM) 2021(Camellia)

▼BPM:2021
2021年を飾るに相応しい神々しい曲調、今年の顔とも言える曲なので紅白で流れてほしいです。開幕から速度を強調するメトロノームの連打、そして新年の幕開けを祝うあけおめ代わりの突然の爆速キックで一気に上り詰めよう。サビがちゃんとカッコいいのズルい。ことよろ~。

【Lv.3:ギリ聴けるエクストラトーン】■tatari(monoqlom)

▼BPM:1160
曲名から聴きづらさ満点の呪いの曲。こんなメカニック感あふれる祟り、あってたまるか、いや…たまらんな!女性の高笑いとExtratoneという最高にイカレたマッチング、お化け屋敷で流れ…たら逆に怖くないかも!?

■IPLAYTABLETENNIS(kobaryo)

▼BPM:1080
筆者がExtratoneにハマったきっかけの一曲。機械的にただ高速にキックを並べればいいってわけじゃない、もっとライブ感出していこうぜという感じのちょい不規則なキックの連打に心奪われました。ってか曲名よく見ると卓球してね?

【Lv.4:聴きづらいこそエクストラトーン】
■Kamikaze(m1dy)

▼BPM:1200
日本のSpeedcoreシーンを牽引するレジェンドm1dy先生が作られたExtratone!早すぎて、耳をつんざくバグった高音に思わず音量を下げたくなりますが、BPM1000超えるならそりゃそうなるわなって自己暗示しながら聴くと気持ちよくなります。

■Gantz(Dustboxxxx)

▼BPM:1002(?)
バグってる。小節線なんて概念は置き去りにした破滅的なExtratoneかと思いきや、急にインダストリアルなスプリッターコアが始まったかと思いきや、やっぱバグだったという緩急がなんともクレイジー。「Extratoneってどんな曲なの?」って聴かれたらこの曲を流してドン引きさせたいくらいに突き抜けてる。

■戦歌「オルグラリヤ」-令和 再戦-(ルゼ)

▼BPM:2000
ただひたすらに早くて良い曲を作るという同人音ゲーイベントで登場し、全音ゲーマーを震撼させた一曲。この曲でExtratoneというジャンルを知った人も多いのでは。曲も最高ですが、やはり音ゲー譜面を見て笑っていただきたい、世にも珍しい観賞用Extratoneという新ジャンル。


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ということで国内のアツいExtratoneを紹介させていただきました。
10選とか言いながら11曲紹介してるくらいには絞り切れなかった!

Extratoneとは音楽の極地。なんでこんな耳に優しくない音楽を聴かなければならないのか、それは「こんな音楽を好んで聴く俺、マジ異端児でカッケェエエ!」をするためです!聴くきっかけなんてそんなもん。
でも、聴き続けていればいつか、曲名に数字が付くとBPMかなと思ったり、BPM400以下の曲が遅すぎるなという境地に辿りつけますよ。。。

他にもオススメのExtratoneがありましたら、是非教えてください。では。

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